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エッセイ:ぜんぶ

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愛犬の話、ニューヨークの話、ランニングの話などなど、その時々の気になったことをつらづらと書いています。
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2021年11月の記事一覧

そして、時間は平等に流れる。

「黒リス、ニューヨークはもう慣れたか?あの蟹をハンマーで割って食べる店はもう行ったか?」 私がニューヨークに住み始め、日本に里帰りした際に伯父の家に遊びに行った時の会話。伯父は定年退職前は大手デパートで働いており、ニューヨークに何度か出張に来ていたらしい。 「ああ、そんなお店あったみたいだね。もうないけど。」 「え?わしが行ったのは、ほんの10年前だぞ。」 え、ほんの10年前って・・・。10年も前だよ。そりゃ、入れ替わりがあって当たり前でしょう。 20代半ばの私は6

私と保護犬くるみの物語:わたし⑱”くるみという犬の謎解き”

苦節2ヶ月。 くるみの甘噛み地獄がほぼ終焉した。その上、舐める、お膝に乗る、ソファーで一緒に寛ぐ、なーんて行為まで出来るようになった!! ああ、夢の生活が遂に実現!!! こんな日が本当に訪れるなんて・・・・、ママちゃんは嬉し泣きレベルに感激しています。 だが、、、、 拾い食い地獄からは未だ脱却できず、日々、目を血走らせながら、地面とくるみを凝視し、散歩をしている。くるみも、地面に鼻を擦り付けたいが故、リーシュを引っ張るので、首輪がめり込み、やはり白目が充血している気

私と保護犬くるみの物語:くるみ⑰”やっぱり若い子がいいの?!”

ショックな現実。 あたちはもう1番じゃなくなった。 あたちより小さくって、頭の中がお花畑のパピー達が出現し始めた。ずっと、道で出会うわんこの中で、あたちは常に1番注目を浴び、ずっと「かわいい!」と賞賛されていたのにっ!! ムカつくから、フワフワのチビのトイプードルにマウントしたら、「優しくしなさい!」ってママちゃんから教育的指導が入った。 前に会った時はあたちに夢中だったダックスフンドの飼い主さんが、同じダックスフンドの3ヶ月の仔犬が登場したら、あたちの事はもう目に入

豊かな暮らし、豊かな人生

豊かさって何だろう? 欲しいと思ったものが買えたり、行きたい場所に行ける財力があること? 人から羨ましがられる生活? 子供の頃に読んだ”青い鳥”をはじめとして、色んな本に、 ”お金じゃないよ、大切なのは心。幸せは平凡な生活の中にこそある。” みたいなことが書いてある。 でも、本当にそうかなぁ。やっぱり、お金がないと色々大変で、心まで貧しくなっちゃうのが現実じゃない? なーんて思ったりもする。それに、平凡な生活ってどんな生活さ。その人の平凡と私の平凡って違うかもし

私と保護犬くるみの物語:わたし⑯”母ライオンではないですが・・・”

土曜日の夕方、くるみを救急病院に連れて行った。 理由は、水下痢と嘔吐。午前中は良いウンチもしたし元気一杯。なのに、午後に散歩に公園へ連れて行って歩いていたら、突然の水下痢発射。 でも、普通にその後、テクテクといつも通りの元気っぷり。だけど、家に戻り、30分ぐらい後に、今度は嘔吐。ドングリが丸ごと出てきた。拾い食いは中々、直らない。 うーん、どうしたものか、と相方とネットリサーチをしたり、主治医のしんご先生にメッセージを入れたりしたが、「嘔吐と下痢」のダブルは楽観視しない