明日から社会人になるあなたへ
今年は、なんともキリがいいもので、月曜日から新年度が始まります。明日が入社式という人も多いのではないでしょうか。生活がガラッと変わってしまうことへのドキドキやワクワク、反対に不安を抱えている人など様々だと思います。
なので、今日は、特に言葉にできないような不安を抱えてしまっている人々に向けて、少しでも心が軽くなって新年度を迎えられるように、いくつかアドバイスを送ろうと思います。
まぁ、人にアドバイスできるような大層な人間ではないのですが、自分の経験やこれまで感じてきたことをもとに、少しでも誰かの心を軽くできたらなと思い、書いてみます。
ちなみに、僕は「社会人」という言葉があまり好きじゃありません。好きじゃないというか、学生生活を終えて、会社に就職したりすることを「社会人になる」という表現をすることに違和感があるんですよね。だって、人間生まれてきた時点で、人間社会に生きているわけですから。ただ、今回はわかりやすいように、世間一般の「社会人」という言葉を使います。
① 社会人にも自由な時間はある!
中には、社会人になると自由な時間(遊んだり、自分の好きなことに投じる時間)が少なくなる、無くなってしまうと思っている人もいるかもしれません。
でも、心配することなかれ!社会人になっても自由な時間はあります。たしかに、学生時代に比べると時間の使い方は変えなければいけないかもしれません。自分の都合だけでは動けないことも出てくるでしょう。もちろん、新しい環境に慣れるまでは思うように時間を使えない場面もあるはずですが、そんなのはある程度時間が解決してくれます。
社会人になって、一生懸命仕事をすれば、給料ももらえるし、自分で使えるお金も学生時代より増えるかもしません。自分で自由な時間を作って、楽しく消費できるように考えることも、社会人としての立派なスキルになります。使える時間が限られているほうが、ある意味価値は高まります。その分、無駄に過ごしてしまったときのショックも大きくなりますが…笑
とにかく、社会人になっても自由な時間はいくらでも確保できます。特に、最近は「働き方改革」が叫ばれているので、会社も積極的に休暇を取らせてくれる可能性も高いです。
②「新人」である "特権" を存分に使おう!
誰でも、何をするにしても、最初は「新人」です。今年から社会人になる人も、もちろん新人です。新人には最強の "特権" があります!
それは「わからないことがたくさんある」という特権です。というか、新しい職場、人間関係、商品・サービス、取引先…社会人になると把握しなければいけない事柄が山のように降って湧いてきます。そんなの一気に覚えるのなんて、聖徳太子でもムリゲーです。
なので、わからないことがあれば、恥ずかしがらずに周りの人に聞いてください。周りの人をいくらでも頼ればいいんです。もっと言えば、聞きやすい先輩なり、上司なりを早めに見つけると尚良しですね。
聞くときに礼儀は必要ですが、相手に聞くときに無駄に自分を卑下したりする必要はありません。誤解を恐れずに言えば「わからないことあって当然なんだから、教えてよ!」くらいの心持でもいいんです。新人が一つ一つ学んでいくのと同時に、会社はそれを積極的にサポートする義務があるんですから。
会社が新人をしっかりサポートして、能力を伸ばしてあげることができれば、それは会社の成長にも繋がる。社員と会社は持ちつ持たれつの関係だということをぜひ覚えていてください。
③ 社会は理不尽のかたまり
社会人になると、今まで以上に「理不尽」に感じることが多くなるかもしれません。入社する会社によっては、社内でもそんな場面に遭遇することもあるでしょう。
個人的にこういうことはあんまり言いたくはないのですが、社会は理不尽の上に成り立っている部分があります。理不尽に思えることでも、それで意外とビジネスは回ってしまったりします。
僕自身も今まで幾度となく理不尽な思いをしました。たしかに、その度に腹は立つし、天罰が下ればいいのになんて考えることもあります。
ただ、そんなことにいちいち心を消耗していても無駄だと思うんです。というよりも、自分が理不尽に感じていたとしても、他の人にとってはそうではないかもしれない、なんてことも往々にしてあります。結局、受け取る人によって、事実の解釈は違うわけですね。
なので、僕は理不尽なことに遭遇したときに、こう考えるようにします。「ああ、この人はこんな考え方をするのか」「意味不明だけど、こういう人間もいるんだなぁ」と。そして、可能な限りそういった人間とは距離を置きます。もしくは、テキトーに掌で転がしておく(笑)
新人のうちは、なかなか難しいとは思いますが、それを逆手にとっていろんな人とコミュニケーションを図ってみてください。そうすることで、人間の "サンプル" を収集することができます。それから、徐々に自分の感性と照らし合わせて、自分だけの人間図鑑を作ってみてください。
④ 自分の感性を信じる
これから社会人になる人も、少なくとも人生経験が20年近くはあると思います。年齢が同じでも、それまでに経験してきたことは人によって違いますし、それによって培われた感性が誰にでもあると思います。
社会人になると、自分の感覚とは違うと感じることがめちゃくちゃあります。例えば、資料のフォント一つとっても「なんでこんな古臭いフォント使うんだろう?」とか(笑)
もし、そんな場面に遭遇しても、自分の感性を捨てないでください。もしかすると、自分が今いる環境では、その感性は活かされないかもしれない。それでも、それは立派な自分の武器になります。
社会には守らなければいけないルールや慣習みたいなものがたくさんありますが、何も考えずにただ従順になるのではなく、どうしてそういうルールがあるのかなどを考えながら過ごすと、きっと自分の成長に繋がります。
そのためには、やっぱり自分の感性が大切なんですよね。もし、社会人経験を積む中で、自分の感性が間違っていると感じれば変えてもいいわけですし、そんなものは天気と同じでコロコロ変わって当然のものです。アップデートしていけばいい。どこかのタイミングで必ず活きる場面がくるはずです。
⑤ 選択肢は常にある。無理をしすぎない
社会人になると、最初は緊張やストレスも多いでしょうし、一生懸命がんばっているつもりが、知らず知らずのうちに「無理」に変わってしまうかもしれません。
早く戦力になろう、早く認めてもらおうと、努力をするのはいいことですが、特に最初のころは自分の体調や心の変化に敏感になってください。少しでも「あ、自分無理してるかも」と思うことがあれば、誰かに相談するとか、休日に思いっきり羽を伸ばすとか、息抜きすることも大切です。
それに、今どき終身雇用なんてものは幻想です。一つの会社に40年も50年も勤めるなんて想像もできないですよね。同じ会社に居続けることが偉いわけでも、立派なわけでもなんでもないんです。もちろん、一つのことを続ける力というのは評価されるべきものですけどね。
環境を変えて自分の人生を好転させる人もたくさんいます。無理を続けて、自分を押し殺しておかなければいけないような環境ならば、自分から抜け出すのは立派な人生設計です。
なので、一か所にとどまる必要なんてないし、自分には常にいろいろな選択肢があるんだということを覚えていてください。それを心に留めておくだけでも、心に余裕ができて、意外とコロッと物事をこなせるようになるかもしれませんよ!
ということで・・・
明日から社会人になるみなさん。お金持ちでもない、転職も複数回経験した、こんな私でもなんとか生きています。大抵のことは、喉元過ぎればなんとかってやつです。
大変なこともたくさんあると思いますが、自分らしさを忘れずに、ちょっとだけがんばってみてください。応援しています!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?