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年を越す

2024年。今年は実家のある岡山に帰った。

2023年12月31日

祈る行為について

12月31日の朝早い新幹線で帰宅。新幹線の中でPCを持って色々作業しているとあっという間に岡山に到着した。帰省して、墓参り、仏さま(ウチでは仏壇をこう呼ぶ)に線香、神棚にお餅、神に祈ることが多い。お墓の前で手を合わせ、仏さまの前で線香を立てチ〜ンとおりんを鳴らし手を合わせる。子供の頃は意味はわからずとも日常の中にあったので、あまり意識していなかったが、こうやって一瞬でも神や仏との時間を持つ(祈る)行為が日常的にあるんだと感じ、今の東京の生活とは全然違うなと気づいた。祈るのは神社で手を合わせるときか、腹が痛くて「トイレまでもちますように」という時くらい。毎日やっている人の行為とは違う気もした。

「こういう故人や先祖に手を合わせることは、東京ではなかなかないね」と母に言うと「あんたたちのことを守ってくれてるんだからね。大切にしなせぇ」と言われた。ウチは宗教とは程遠いところにいたが、そういう祈りが日常的にあったんだと気づいた。

紅白歌合戦について

紅白歌合戦をみる。毎年、なんやかんやで家族といると見てしまうが、恥ずかしいのか変なところばかり目がいってしまう。すごい人はいっぱいいるのだが、うまくフィットできない時もある。途中で「もう寝ます〜」と寝た年多数だが、感じが悪く非礼なような気もして今年は最後まで見た。椎名林檎、あいみょん、ado、YOASOBIが良かった。しかしテーマが「ボーダーレスって、、なんだよ!」と謎のツッコミを入れたくなるけど、やはりこれは毎年の風物詩ですね。おばあちゃんが「誰や〜これ。もう今のんはようわからんなぁ」と言っていた記憶が蘇る。本を読みながら2時ごろ寝る。

2024年1月1日

初日の出について

元旦。7時に目が覚めて、近くの河原に向かって初日の出を見にいく。今年は去年感動した、関戸橋で初日の出を見ている人を見に行って、なんなら撮影してPVにしようかとか、、そんなことを考えていたが、半年くらい前から考えている自分が少しヨコシマなような気がして、「や〜めた!」と直前で実家に帰ることにした。なので、せめて家の近くで見ようと思って外に出たら半纏を被ってる先客が一人いた。待つのは寒い。結構冷える。それでも出てくるまで待つのは必要な行為だと感じた。一台の車がさ〜っとやってきて、適当に路駐して夫婦らしき人がスマホを持って出てきた。みんな同じような気持ちになるのが初日の出、ご来光だ。なんだろうか。この風習、海外でもあるのか?と調べたら、そんなにないみたい。海外では家で過ごすのが普通みたいで、「ニューイア〜」と年末は盛り上がるみたいだけど、日の出に関してはわざわざ山登りの登山家でない限り見ないみたいだ。なるほど。納得。

初日の出が山の向こうから出てきた。太陽をずっと見ていると、ブワンブワンブワンと太陽の周りがサイケデリックな映像に見えた。目がただただやられてるだけなんだろうけど、なんか「こりゃ強いパワーあるわ。」と感じた。

帰って、グータラテレビを見たりおせちを食べたり、新年を迎える。

地震速報

夕方に帰ろうとしたら、なんと地震速報。なんだ震度3か「正月にね〜」と話してたら、テレビの中継の珠洲氏の映像で砂埃が上がった。「ん?砂埃?」と思ったが、そこからもう一発やってきて、岡山も揺れた。NHKのアナウンサーの口調が急に強くなり「津波です。逃げてください。今すぐ高台に逃げてください。第2波、第3波は高くなることがあります。津波です。逃げてください。東日本大震災のことを思い出してください。今ならまだ間に合います」とテレビからメッセージとして伝えていた。「命が一番大事」と言う当たり前のことをすごく身近に感じるメッセージだった。そうだよな。こんな時は、すぐに行動だよな。いざ自分がそんな事態になったら「何持っていく?」って振り返った。今は寒いから毛布だよな。でも車がなかったら、、とりあえず、高台に移動か、、なんて想像した。NHKのアナウンサーの放送を見ながら東日本大震災の時の教訓がすごい生きてるんだろうと思った。ありゃりゃりゃリャ。被害が甚大にならなきゃいいなと思った。

Twitterを除くと、半壊した家の写真、めちゃくちゃ揺れている映像などがすぐに回ってきた。「震度7はえぐいな〜」と思った。岡山でも少し揺れたが、やっぱり地震ってのは怖いものである。改めて日本が地震大国なんだと感じた。

人の善意と悪意


被害の状況を見る、まだ色々出てない。Twitter(X)を見るとSOSを出しているアカウントが流れてきた。マジか、、と思ったが、少し見ただけで「これ絶対嘘だろう」と言うのも流れてきた。人の善意でどんどん拡散される偽物も含めて。本物っぽい情報もあったが、定かではない。程なくして偽物だろうアカウントもちらほら出て来て、酷いものだなと思った。これでは火事場泥棒だ。たくさんの人がRTしてるの見ると「それ、、違うと思いますよ」と伝えたくなるも、真偽が定かでないものに対して伝えるのもなんだかな〜と思ってやめた。こういうバタバタする時は、火事場に乗じて詐欺師の情報も混ぜこぜになる。人の善意を利用する奴は困ったもんだ。自分も気をつけねば。情報は咄嗟に判断できないこともある。全く、、嫌なもんだ。感度だけ高めておきたい。

岡山から新幹線で家に帰る。東京は23時10分に到着。「遅れたらどうしようか」と思うが、被災された人から考えれば屁のカッパだ。大したことない。
帰る直前、朝に食べたおせちをいただく。朝食べた時は「これは酢が効きすぎてるね」「自分で作ったやつが美味しい」とか一丁前にブツブツ言いながら食べたりしたが、こんなにありがたいものはない。食べるものがあるのは本当にありがたい。感謝を噛み締め「美味しいです!」って言いながら食べた。

帰り道、新幹線の中、ceroの髙城くんが寄付のTweetをいち早くしていた。「この人はいつも判断が速いな〜」と思った(後に拡散されてたね)寄付の先もYahooだから大丈夫かと思って少額ながら寄付した。テレビやSNSにはいろんな情報もあるが何にもできない自分がやるなら寄付ぐらいだと思っている。そして自分の日常に支障を出してまで「これはこっちが正しい!」なんて対岸から偉そうな顔をしてはならない。今はただ、、被災されたの方の無事を祈ります。友達も先輩も後輩もいるしな。

P.S 2024年1月1日は「2枚のCDの発売だぜ〜」と言いたかったが、また機会をみて言います。仕事してきます!




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