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#6 死ぬことよりも記憶がなくなる方が多分辛い


こんばんは、しおんです( *´꒳`* )

今日ご紹介する小説は私が一番大好きで一番読み返した本です。
「終わる世界の片隅で、また君に恋をする」という五十嵐雄策さんの恋愛小説です。

大好き過ぎてネタバレなしで語れる気がしないですけど頑張ります。

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〈あらすじ〉
いつからだっただろう。
この世界に奇妙な現象が起こり始めた。人が、その名前も、周囲の人たちとの関係も、そしてその存在すらも、全てを忘れ去られてしまう。

──忘却病。
いつしかその現象は、そんな名前で呼ばれるようになった。全ての人が全ての人を忘れたとき、それが世界の終わりになるのだろうか…。それに抗うかのように、アキは保健室登校の桜良先輩と、忘却病に罹った人の最後の望みを叶える『忘却病相談部』を始めることになった。

最後の願いは皆それぞれ違う。好きな人とデートしたい、家族が欲しい、忘れてしまった親友を思い出したい、それぞれ違う願いを持つ学生たち。
2人は2人にできる範囲で願いを叶えていく。

もう悲しいですね。


人を構成するのは、人をその人たらしめるのは記憶や記録だと思います。

その全てが生きていた全てが忘れられてしまうこの現象は救いでもあるのでしょう。

忘れることを望む人もいる。忘れられることを望む人もいる。死に救われる人もいれば生きたいと望む人もいる。

忘れられてしまうのはとても悲しくて辛いけれど、当たり前の日常をそのまま過ごせるのであればそれは幸せなのではないか。

大事な人がなくなってもその事を覚えていられないのは多分辛い…。
それよりもずっと、生きていけてしまうのも、普通に過ごせてしまうのも多分もっと辛い。

今を大事に生きることの大切さを考えさせられる作品だと思います。
人と人とのつながりの大事さを知れるでしょう。記憶の大事さを知るでしょう。

これはネタバレ無しで読んで欲しいのでここまでにしときます(><)

是非とも読んで欲しいです。
きっと読み終わったあと涙するでしょう。


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