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【裏】古民家リノベーション体験談47 プレカットと手刻み

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今回の裏話は、大工さんのことと、木のこと、そして住宅業界における「広告」について話します。


実は僕の実家は、隣の家と裏の家が工務店という、かなり特殊な立地にありました。
そのせいで僕は朝から晩まで木を切ったり削ったりする音と共に育ったんです。
隣の工務店の親方は、巨体+腹巻き+禿げ上がった頭にねじり鉢巻きという、昭和のマンガみたいな大工さん。その親方には息子さんがいて、その子が僕と同い年だったので、幼馴染みとしてよく一緒に遊んでました。
僕らが家の前で遊んでたらね、その蛸入道みたいな親方が「鰹節や」といってカンナくずをくれるんですよ。
僕らはアホやからそれ食べて「あれ? 味せえへんで」とかね。
こんなこともありました。
僕らが川で捕まえてきた沢ガニを水槽に入れてたら、ある日その子が泣いてる。
どうしたん? て聞いたら「お父さんにカニ食べられた」と。
生で全部いかれたらしいです。
目の前で。
めちゃくちゃな人でした。

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