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ドンキの本は「情熱こそ商売の大黒柱」ということを教えてくれた

ドンドンドン・ドンキー、ドンキーホーテー♪ いつでも楽しいなんとかジャングル~♪ でおなじみ。安さの殿堂ドンキホーテの本を読みました。

これXでおもしれーぞと紹介したら、割りかしみんな気になっていたみたいで反応良かったゆえ改めて長文で感想を書こうと思います。

本の表紙はこちら↓

表紙からインパクトえぐいですねー。誰しも一度はみたことがあるドンペンくんが笑顔で見てる。そしてタイトルがあまりにも長すぎて「ドンキの本」としか言いようがない。

そんなツッコミどころ満載の本ですが、内容を一言で言うと

「情熱こそ商売の大黒柱だ」

という哲学を、実例&社員インタビュー交えて全力で伝えてくれる良い本でした。

ネタバレにならない程度に、もう少し掘り下げて紹介します。

ドンキは昭和のメチャクチャな会社に近いなって

社員「社長、CM企画しました!もう現場は動いてるんで報告だけ!」

社長「え?」

しょっぱなのエピソードから、ドンキホーテのぶっ飛び具合が分かりますね。

現場に大きな裁量権があり、予算以内だったら稟議を吹っ飛ばして実行できると言うカオスな社内文化。まずこの昭和の会社よろしく、現場がなんかもうその場で動いちゃってるめちゃくちゃなやり方が今でも通用してることにびっくりします。

銀行やお役所、大企業で、何個も何個もハンコを通さないと企画が通らない世界とは真逆の世界。

どちらかと言うと、昭和の頃のグチャグチャした会社文化…モーレツ社員が夜通し進んで働いて、勝手に好き勝手にプロジェクト作っちゃってそれを新商品で出しちゃった的なイメージを受けます。

とにかく、しょっぱなのエピソードから最後まで、そういった自由とカオスのハチャメチャ+社員の熱い情熱ストーリーがひしひしと感じられる。あまりこういう本はビジネス書にないので、本棚に置いておくと面白いなーと思いオススメした次第です。

似たような本に「パーパス 意義化する経済とその先」と言う本があるのですが、あれは意識の高い本で、現場の実例もグローバル企業が多かったです。

一方でドンキはまさに地に足ついた実例と今まさに働いている社員やヒット商品が出てくるので、合わせて読むと「おぉ、こう言うことか」と腹落ちすると思います。

ルールよりも情熱、情熱、情熱が大事

で、この本をそのまま読むと「ドンキオモシレー」で終わってしまうので、自分ごととして落とし込むために抽象化しましょう。

結論:ルールより情熱を先行させるべし

情熱。まさに、この本は情熱がいかに大事か?ということを学べると思った。ドンキの面白エピソードについつい笑ってしまうけど、真剣に学びとるならここ。

任天堂も同じような文化があると思う。とにかくエンターテイメントはルールや公式を守っていては作れない。それ以上に「これやりたい!」「面白いかも!」という情熱と、ぶっ飛んだアイデアを実行しちゃえる裁量権が大事ということがわかる。

例えば、青色の鍋キューブ。


青色の鍋なんて誰が食うんだ?と普通は思う。でも「絶対に面白いと感じる人がいる」と担当者が情熱を持ったことで商品化。そして大ヒット。

普通に考えたら青色の鍋の素を作ろうとは思わない。「美味しいお鍋の素」ならわかる。でもわざわざ不味そうな味にする意味がわからない。

でも、それを面白いと思った担当者がいて、ドンキの客に同じように面白いと共鳴した人がいた。

結果ヒット。もちろん他社は類似商品なんて作るはずもないので、市場独占。二番煎じで出せる企業もいないでしょう。

こういう変化球を許す文化が、情熱のある謎商品をうみ、商品を通じて顧客にも伝わり独特のヒット商品を生み出している。

一見すると頭おかしい。でも良く見ると「俺たちは面白さを追求することをやめない。顧客を楽しませるためならなんでもやる」という強い情熱が伝わってくる。

ドンキを真似できる企業がいないのも、これが理由だろうなと思った。情熱は真似できない。そして情熱を許す文化も、真似しにくい。規模も大きいし知名度もあるのに、雑草みたいな会社だなと思った。

情熱を自分の商売に活かすなら

私はSNS発信や有料noteの執筆などで稼いでいるが、この本の学びを落とし込むなら、

「売れそうな商品、ウケそうな投稿を作るのではなく、自分が情熱を持てる商品・発信をしろ」

と言うことになる。

SNS空間は、今や情報過多で並の発信では誰にも届かない。似たり寄ったりの発信が画面を埋めている。だからこそドンキのような差別化が必要。でも、ただ差別化だと言って変なことをしても意味はない。

大事なのは情熱+差別化。

情熱を持って、まだ誰も実現していないものを生み出す。ウケるかこけるか分からなくても、とにかくやる。

その積み重ねが、結果としてドンキのような唯一無二を産み続ける企業文化というか、「空気感」を生み出すのだなと思った。

取り急ぎ、クソ殴り書きレビュー失礼しました。

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