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レントゲンでわかるクオリティ

久しぶりの更新です。

個人的な都合で、いろんな動物病院へ行く機会があり、考えることもたくさんありました。

改めて、、、良い動物病院、良い獣医療って難しいです。

しっかりまとめて書こうとするとなかなかまとまらない・・・!誤解されるのも困る・・・!と悶々してしまいました。

少し気を楽にして、細かいかもしれませんが具体的なことでポンポンと書いていきたいと思います。今回はレントゲン画像についてお話したいと思います。

撮ってもらったレントゲンを見よう!

・捻れてない??特に仰向けのとき!

・人の手が入っているのはNG

この2点がレントゲン撮像時に重要になります。

捻れていると正確な評価が難しくなるので、まっすぐに保定(ほてい)することが望まれます。

放射線への被曝は当然避けたいことで、なぜなら放射線には発がんの可能性があるためです。これは学生時代に授業で習っています。

赤ん坊を扱うのと同じように、言って聞かせることができないのが動物ですから、上記2点がうまく守れないケースもあります。

暴れる子、調子が悪い子などは画像の正確さよりも優先するべきことがあります。

しかし、おとなしい子で健康診断や術前検査目的などのときのような、特別な事情がないにもかかわらず捻れていたり手が入っているレントゲン画像で説明された場合、少しいい加減な先生かもしれない、、、?と疑ってみてください。

捻れたレントゲンに対して、

「これでもまぁ評価できるし、大きな問題なさそうだし、もう一回撮るのはめんどくさいし、まぁいっか!」

手が入ってしまったレントゲンに対して、

「医療従事者であれば多少の放射線被曝はしょうがない」

そう考えているのかもしれないです。

保定は勤務している獣医師あるいは動物看護師などが行う場合も多いと思います。院長自身ではなく、スタッフが被爆しているのを見てなにも指摘・改善しないのは責任者として大きな問題です。

逆に、もっと極端に、スタッフに対して被爆はさせたくない!という思いで自分一人でレントゲンは撮る!というスタッフ想いの先生がいるかもしれません。一人で保定しつつレントゲンを撮るのは難しいので、手が入ったり多少捻れたり、が起こりやすいと思います。夜間診療時に撮影してもらったレントゲンなんかもそうですね。

ちなみに、レントゲンを獣医師以外のスタッフのみで撮像するのは法律的にNGです。(放射線技師や医師は動物病院にいないと仮定して)

なので、必ず獣医師が監督しているはずで、責任はやはり獣医師にあります。

どういった状況でレントゲンを撮っているのか、規模により体制は異なると思いますが、大きな動物病院でスタッフもたくさんいるのにレントゲンがいい加減では、お金儲けは上手だけど、医療的には、、、と思われてもしょうがないと思います。

誤解されたくないのですが、いい加減な先生が良いこともあると思っています。適当が適度であることもあります。それは症例の状態にもよりますので、一つの見方として参考にしてください。

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