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ビジネスはドラクエだ! 第1編〜世界を変える小さな集団〜

こんにちは。くろねこです🐈...

始まりは偶然見かけたこのツイート。

確かに経験値でレベル上げるとか、ボスを倒す(=困難を乗り越える)とレベルが上がって強くなるとか、似てる要素は多いなーと共感の嵐でした。

で、ふと思いました。

(これだけ似てるなら、他の細かい要素もビジネスに当てはめれるんでは?)
(より細かく当てはめることができれば、ビジネスに取り組むことをもっと身近に感じてもらえるんでは?)

というわけで、このnoteではドラクエのいろんな要素をビジネスに置き換えて、ビジネスの世界でクエストを攻略していきたいと思います。(全て妄想です。)

物語を始めるにあたり、主人公を決めなければなりません。

今回の主人公は、、、

0章.目覚め

オープニング

???
「・・・らんよ・・・勇者らんよ・・・・・・」
「目を覚ますのだ・・・そして世界を救うのだ・・・」


らん
「うーん、、、変な夢だったなー、世界がどうとか、、、」
「救うって言っても、平和だしコロナは私じゃどうしようもないしな、、」


らん
「・・・考えてもしょうがないし、もう1回寝よ!せっかくの休みだし♪」



(スー・・・スー・・・)
らんは眠っているようだ


???
「勇者らんよ、目覚めるのです。あなたの力で挑戦を "応援し合える世界" を作るのです。」

らん
「うーん、、、むにゃむにゃ、、、あと5分、、、」

???
「勇者らんよ、、、」


らん
「だー、もうわかったわよ!!!それならできそうだし、やりたいし、やってやるわよ!!!」


こうして、勇者らんの冒険は始まった。

オープニング

タイトル

1章 始まりの村〜Twitterの森


らん
「とは言ってもねー、何から始めればいいんだろ。。。」
「まずは聞いてみるか。教えてGoogle先生ー」


Google先生
「ほい、こんなんどう?」


Google先生の検索結果で表示されたページを眺めてみると、一人の女性のブログが目に止まる。


らん
「へー、この子、私と同い年ぐらいなんだ。それなのに、こんなに影響力あってすごい!!」
「へー、Twitterてすごいんだ!」

検索で上位に出て来たその女性のブログに書いてあったのは、Twitterを使った影響力の育てた話。それまでらんはTwitterアカウントは持っていたが、フォロワーは100人ぐらいで発信もほとんどしていなかった。


らん
「でもTwitterで影響力持つってどうすればいいんだろ?ま、いっか!とりあえず始めてみるか!」


らんはGoogle先生の教え通りにTwitterを始めた。

進むべき方向の提示

〜解説〜
ドラクエで進むべき方向を教えてくれるのは村人や、書物だったり。ビジネスにおいては、インターネットや周りの人から情報を得て、進めていきます。
今回は始まりということで、インターネットからの情報を最初の村人としています。

最初の村を旅立ったらん、アカウントを新しく開設し、Twitterの森を歩き始めます。すると、、、

戦闘2

もんぐち社長まるちゃんが現れた!


らんのリプ!!


もんぐち社長はいいね!を返した。


まるちゃんのRT!


らんの通知欄が鳴り響く!!





もんぐち社長とまるちゃんを倒した!!
らんはTwitterの基本的な使い方を学習した!

経験値

〜解説〜
ドラクエで登場するモンスターはいわゆる敵キャラですが、ビジネスの世界に当てはめるのであれば、「経験を積ませてくれる相手」として定義します。今回の場合はTwitterの使い方もあまりわからない状態で、リプをくれたことによりTwitterを一通り使うという経験を積むことができました。
ドラクエの「倒す」という部分は違和感ありますが、経験を積むことができたら戦闘終了みたいな感じです。

まるちゃんは宝箱を落とした。
らんはプロフィール添削を手に入れた。

プロフィール添削


らんはTwitterの森を進んでいく。

道中で様々なモンスターと遭遇し、Twitterの使い方、振る舞い方を身につけた。引用RT、紹介ツイート、紹介していただくという経験を身につけた。

なんとなくTwitterの森を歩く方法は身につけた。フォロワーも増えてきた。

らん
「でもここで何を目指せばいいんだろう。。。」
「ビジネスに使うって言ってもどう使うかよくわからないし。。。」


2章 初めての人助け

困っている人

その日らんはいつもと同じくTwitterの森にいた。

フォロワーももうすぐ1,000人を突破する。仲良い人も増えてきた。Twitterで紹介していただくことも多くなった。



でも、ビジネスにつながる気配はなかった。

というよりもTwitterでの通知に追われていて、それどころではなかった。リプを返していたら1日が終わる。そんな日もあった。

普段仲良くしているメンバーを見ても、マネタイズに成功したり、お仕事に繋がったり。みんなそれぞれステップアップしている。


らんは焦っていた。



(マネタイズしたいのか?)
いや、それは違う。ただ、ビジネスにつながるきっかけが見えない。足踏みしているように感じた。周りに置いていかれるのではないか。。。


らん
「ビジネスって言っても何すればいいんだろう。。。」
「そういえば以前に "ビジネスは価値提供だ" て誰かが言ってたなぁ」

らんはTwitterでもやり取りしている経営者の言葉を覚えていた。

らん
「価値提供かー、とは言っても私に何ができるんだろう。。。得意なのは営業だけど、Twitter上には私よりすごい人なんていっぱいいるし。」



モヤモヤしたまま、Twitterでみんなとやり取りする日々。

周りは成長しているけど、私は?フォロワーは増えてるけど。

リプではすごい人とお話しさせてもらってる。紹介もしていただいている。でも私のイメージはまだ「リプが目立つ人」。実際に私もそれしかできてない。ツイートに反応はもらうし、肯定的意見はもらうけど、それだけ。手応えはない。




そんなある日、らんの元にDMが届く。送り主は「あゆみ」

あゆみ


フォロワーはされているけど、そんなにやり取りも多くない。急にDMなんてなんだろう。。。

あゆみ
「らんさん、初めまして!吉田あゆみと申します。ツイート、普段から勉強させていただいています。
突然のご連絡ごめんなさい!
私も営業で働いていて、なかなか成果を出せずに苦労しています。らんさんから営業について学びたくてDMしました。
もしよかったら一度お会いできないでしょうか。」


らん
(え、なんで私!?Twitterにはもっとすごい人いるのに、、、でもちゃんとツイートもしてるし、悪い子じゃなさそうだから会ってみてもいっかな)


らん
「その子さん、初めまして!らんです!!(何度かリプはやり取りしたことありますよね…?)ツイート見ていただいてありがとうございます!
私でよければぜひ!!○○日か△△日であればランチの時間は空いているんですけどいかがでしょう?」





ランチ当日

???
「らんさんですか?」

らん
「そうです!あゆみさん?」

あゆみ
「はい!そうです!!今日はお時間いただきありがとうございます!」

らん
「ううん、私もTwitterで人に会うっていうのしてみたかったし♪初めて会う人があゆみさんみたいな可愛い女性で良かったです^^じゃあ行きましょうか!」

あゆみ
「はい!」




ランチをしながらの会話


あゆみ
「私もらんさんと同じで営業やってるんですけど、いまいち成果が出せなくて。。。Twitterでのらんさんのポジティブな感じとか営業としての考え方とか、すごく勉強させてもらっています!」


らん
「ありがとう^^あゆみさんは何の営業なの?」





喋ること2時間あまり。。。


あゆみ
「今日はありがとうございました!!すごく勉強になりました!!早速明日から意識して取り組んで行きます!!また結果報告してもいいですか?」

らん
「ためになったなら良かった^^是非教えてね♪」


こうして、初めてのTwitterアポは終了した。

らん
(あゆみちゃん、いい子だったなー!何か役に立ってるといいなぁー)




そして、1ヶ月後。
らんの元にDMが届く。


あゆみ
「らんさん!先日は本当にありがとうございました!あのあと、らんさんがおっしゃっていたことを意識したら2週間後に1件取れたんですよ!!そこから立て続けにもう2件も決まって!!!らんさん神です!!!ほんとありがとうございます!今度ご飯ご馳走させてください!!!」

らん
「あゆみちゃん、すごい!1ヶ月で3件も取れたんだね!おめでとう!!ご飯行こう!!話聞かせて!!」

らん
(私のアドバイスが役に立ったんだ、、、これって価値提供できたってことだよね!!)

レベルアップ

テレレ テッテッテー♪
らんはレベルが上がった。

〜解説〜
経験を積んで、できることが増えるとレベルが上がります。これはドラクエと同じ。レベルが上がると、今まで苦労していたことが簡単にできるようになったりできる仕事の幅が増えます。

後日、あゆみとのご飯にて。。

あゆみ
「ほんっとらんさんに相談して良かったです!!らんさんの言ってたように、近くにいる結果出てる先輩の行動を観察して真似してみたり、お客様のことを好きになるように詳しく調べていったら明らかにお客様の反応が変わったんですよ!」
「あといっつも私行き当たりばったりのトークになっちゃってたんですけど、しっかり事前に仮説とか考えるようにして言ったら、全部当たるわけじゃないんですけど、受け答えが結構スムーズになって・・・」





よほど嬉しいのか、あゆみがまくし立てる。

らん
(嬉しそうだなぁー、役に立てて良かった。あ、そうだ、、、!)


らん
「そういえば、あゆみちゃんてなんで私に連絡くれたの?営業のすごい人ならもっといっぱい他にいるのに。」


あゆみ
「らんさんが一番私の気持ちをわかってくれそうだったからです!私って結構周りの視線とか気になるんですよ。営業する時もお客様の顔色とか必要以上に敏感になっちゃうし。らんさんのツイート見ると同じようなこと書いてあったんで、この人ならわかってくれるんじゃないかって思って連絡しました!」
「以前成績あげてる同期にも相談したことあるんですけど、こういうのってわからない人はほんとに伝わらなくて。だから分かってくれそうならんさんに連絡したんですけど、ほんとに良かったです!!」


らん
「なるほどー、そういうことだったのねー!」


らん
(ペルソナとかUSPとかいうやつかしら、、、調べてみないと。。。)

経験値

〜解説〜
ドラクエではモンスターを倒すと経験値とお金がもらえます。
ビジネスにおいても同様。経験を積むと、同時に知識が手に入ります。断片的な知識。あと、お金が手に入ることもあります。

断片的な知識は今回の場合だとペルソナとUSPです。

その日の帰り道、らんは本屋に立ち寄った。


らん
「えーっと、マーケティングの本は、、、あった」


書店の店員
「1480円になります。」

武器屋






らん
「ペルソナとUSPについて調べなくちゃ!」

・ペルソナ
→商品・サービスを利用する顧客の中で最も重要な人物モデルのこと

・USP
→Unique Selling Proposition。独自の提案のこと。



らん
「なるほど、他の人にはないポイントがあったからあゆみちゃんには響いたのね。これを活かせばもっと私にしかできないことが増えそう!!」

らんは新しい知識を手に入れた!!

〜解説〜
ビジネスにおける武器、防具は知識です。武器はお金を稼ぐための知識、防具はお金を守るための知識(税制、法律など)。
そしてドラクエにおいて、武器/防具はお金で買います。現実世界でも同様で、体系だった知識を得るにはお金が必要になります。

第4章 あゆみからの提案

それからというもの、らんの元にはポツポツと営業相談のDMが届くようになった。

あゆみちゃんがTwitterで紹介してくれたからだ。

ーあゆみのツイートー
営業で契約取れずに悩んでる時にらんさんに相談に乗ってもらいました♪もうほんとに目から鱗のアドバイスばっかりで、めちゃくちゃ勉強になりました!
実践したら1ヶ月で3件も契約取れちゃいました!ほんとにすごい!!
悩める営業女子はらんさんをフォローすべし♪

営業をやっている女の子からの相談が多い。
営業の相談から、上司との人間関係、女性だからこその悩みも多い。

(なるほどなー、こういうことは男性には相談しにくいよね。)

相談DMには丁寧に答えていった。

時にはランチにも行ったりした。

(結構悩んでる人多いんだなー、Twitterてすごい人が多いから悩んでる人少ないのかと思ってた。)

とはいえらんの時間も有限。
時間が合わずに断ったり、返事をするのが遅くなることも増えてきた。

そんな時にあゆみちゃんからDMが来た。


あゆみ
「らんさん、お疲れ様です!おかげさまであれ以降、営業は順調です!!だんだんとトークも安定して来ました!らんさんにアドバイスいただいたおかげです!本当にありがとうございました!!
で、ちょっとまた相談させていただきたいことがあるんですけど、またランチ行きませんか?」


あゆみちゃんが営業でぐんぐんと成績を伸ばしていることはらんも知っていた。というのも、あゆみちゃんは営業で実績が上がるたびにTwitterに報告していたのだ。らんにメンションをつけて。

だかららんの元に継続的に問い合わせが来るのはあゆみちゃんの影響によるところも大きい。

らん
(相談、なんだろう。。。まぁ近況も聞きたいし♪)




ランチ当日

あゆみ
「らんさん!一緒にオンラインサロンやりませんか!?」


らん
「オンラインサロン?またなんで??」


あゆみ
「最近Twitterに営業の結果報告とか載せてるせいか、結構私のところにも相談に来る人がいるんです。その都度答えてるんですけど、みんな悩んでることってだいたい一緒なんですよね。だからオンラインサロンみたいなグループでみんなが観れる環境で教えちゃえば、もっと多くの人の役に立てるんじゃないかなって!」


らん
「実は私も同じことは考えてて、みんなが観れる環境で教えてあげたいんだよね」


あゆみ
「嬉しい!じゃあやりましょ!!私コンセプトとか考えて来たんで観てもらってもいいですか?」

オンラインサロン設計書(あゆみ作)
■コンセプト
契約取れる営業女子を生み出す

■ターゲット
営業歴の浅い、最初の契約を取るのに困ってる女の子

■サロンコンテンツ
らんさんとあゆみによる営業ノウハウ、マインドのレクチャー

■会費
月額1,980円

らん
「うん、いいんじゃない!1つだけ。お金を取るのはなんで?」


あゆみ
「無料だとやる気のない人も来ちゃうかなと思って。そんな人たちを混在しちゃうと、やる気ある人もどんどんとやる気がなくなっちゃう。だからお金は取るようにした方がいいかなって思うんです!」


らん
「なるほどね、確かに私のところにも相談に来るだけ来て、そのあと何も動かない人っていたわ。でもね、そういう人って月額制にしても来ちゃうと思うんだ。所属している自分に酔っちゃう。それだけで満足しちゃう。そういう人って絶対いなくならないと思うの。だから月額制によるハードルはあんまり意味ないと思うわ。」


あゆみ
「なるほどー、でもじゃあどうしよう。。。」

らん
「無料でいいと思うよ。」

あゆみ
「無料ですか!?そうするとなんのためにやってるのか分からなくなりませんか?」

らん
「あゆみちゃんてなんでオンラインサロンやろうと思ったんだっけ?」

あゆみ
「1:1だと時間取られすぎて、サポートできる人数が限られるからみんなで共有できるといいなって」

らん
「それなら無料でも実現できるんじゃない?。」

あゆみ
「確かに。」


らん
「それに私たちもまだまだ成長しないといけないと思うの。教えてばっかりじゃだめ。学んでいかないと。だから私はこのサロンには私よりももっと実績ある先輩たちにも入って欲しいと思ってる。そうすることでみんなが学べる環境が作れると思うの。」


あゆみ
「なるほどー!さすがらんさん!!やっぱりすごいです!!」


らん
(全部あの人の受け売りなんだけどねw)


らんはあゆみと初めて出会った以降にメンターと呼べるような人に出会っていた。

第3章 師との出会い

あゆみからの報告を受けて1ヶ月ぐらいが経過した頃、らんはTwitterでとある人物を見つけた。

妃

アカウント名は「きさき」

らんはこの人のツイートに惚れた。自分が憧れる、まだ自分ができていないことを実現し、それでいて慢心することなく最前線で走り続けている。

この人から学びたい!!

らんはきさきにDMを送った。不躾だとはわかっている。無視されるかもしれない。でも行動しないと何も始まらない。らんは自分の経験からそのことを知っていたので、深く考えるより前にDMしていた。


らん
「きさきさん!初めまして!!らんと申します。きさきさんのツイートに深く感銘を受けました!
私も企業で営業として働いているんですが、私が大事にしていること、これから実現したいこと、全て持っているような方だったので思わずDMしてしました!!」

らん
(勢いで送っちゃったけど、読んでくれるといいなぁ・・・)


それから数日、DMに返事はなかった。

らん
(まぁしょうがないよね、、きさきさん忙しそうだし)


そんなある日、Twitterでこんなツイートを見つける。

きさき
「会食が1時間ずれました。郡山で19:00-20:00だけ空いたんですけど、フォロワーさんでここら辺で美味しいご飯屋さん知っている人いますか?」


これだ...!!

らん
「和、洋、中でオススメのお店はそれぞれこちらです!静かで落ち着いた店なのでゆっくり過ごせると思います!」

と同時にDMも送る。

「きさきさん、初めまして!らんと申します。私もちょうど今日郡山にいるので、もしよかったら19:00-20:00の時間ご一緒させていただけませんか?」


数分後、Twitterに通知。

きさき
「らんさん、初めまして。きさきです。店教えてくれてありがとう。1時間だけになってしまうんだけど、それでもよければ、一緒に食事しましょう。」

らん
「ありがとうございます!1時間もいただけるなんて嬉しいです!!!よろしくお願いします!!」


らんはその日東京にいた。郡山に用事などない。
だが憧れの人に会えるかもしれない、こんなチャンスは二度とない。そう思ったらんはすぐにDMを送っていた。

定時は17:30。そこから急いで新幹線に飛び乗れば間に合う!瞬時に頭が働いた。

仕事を急いで終わらせて、らんは郡山行きの新幹線に飛び乗った。



郡山の和食屋にて。

らん
「初めまして、らんと申します!きさきさんのTwitterはいつも拝見して勉強させていただいています!!」


きさき
「きさきです。今日は店を教えてくれてありがとう。素敵な店ね^^」
「あと、以前にいただいていたDM、返せてなくてごめんなさいね。嬉しかったわ。」


らん
「いえ、とんでもないです!読んでいただいただけでも嬉しいです!!」


きさき
「DMに実現したい世界が同じって書いてあったけど、らんさんはどんな世界を目指したいの?」


らん
「お互いの挑戦を応援し合える世界です!誰もが、やりたいと思ったことを勇気を持って踏み出せる世界。
足を引っ張り合うのではなく、それぞれが自分の夢や目標に向かって前を向いて進んでいける世界を作りたいです。」
「でも世の中には、それができなくて頑張る人の足を引っ張るしかできない可愛そうなひとや、足を引っ張られる人がいる。それが辛いんです。」


きさき
「なるほど、確かに私の会社の理念と近いものがあるわね。でもそれってらんさんがやらないといけないのかしら?」


らん
「私の家族ってみんなが、それぞれ自立した考えと生き方をしてきて、お互いを認め合い応援しあい支え合う人達の中で生まれ育ってきたんです。私の生きたい道をただただ全力で応援してくれてきた家族に本当に感謝してます。だから私は家族と同じような世界を少しでも広げたい!それが自分の使命なんじゃないかと思ってます!!」


きさき
「なるほど、いいわね、すごくいい!ここに来るまでの間にらんさんのツイートを見させてもらったけど、エネルギーの源はご家族にあったのね。」


らん
「ツイート見ていただいたんですね!ありがとうございます!!めちゃくちゃ嬉しいです!!」

「それで、今日はご相談したいことがあって。。
きさきさん、コンサルとか教え子募集とかってされてますか?」


きさき
「昔はしてたけど、最近は取ってないわねー。一時期会社が忙しくなっちゃって募集やめたの。結構いい金額稼げてたんだけどねw」


らん
「もしよければなんですけど、私を弟子にしてください!!!」


きさき
「んー、少し会社も落ち着いてきたし、、、わかった!らんさんの熱意に負けたわ。今日もわざわざ東京から来てくれたんでしょ?」

らん
「え、、、なんでそれを?」

きさき
「さっきのツイートの位置表示が東京になってたわよw」

らん
「あ、、、(照」



こうしてらんはきさきに弟子入りすることに成功した。
金額は半年で100万。OLのらんにとっては決して安い金額ではない。
だが、これは投資だ!未来の自分のために使うんだ!そう思ったら安いようにさえ思えた。

武器や(効果)

〜解説〜
コンサルやメンターも書籍同様、ドラクエでいう武器に当たります。お金を払って自分を強化する。
ドラクエの武器はキャラクターによっては装備できるもの、できないものがあります。例えば魔法使いは剣や斧は装備できません。逆に剣士は杖が装備できません。これと同様に自分にあったコンサル、合わないコンサルがいます。高いから良い、というものでもないので相手の人間性をしっかりと見極めて今の自分にあったコンサルを選ぶようにしましょう。

第5章 仲間探し

らんとあゆみによるオンラインサロンが始動して1ヶ月。

きさきの協力もあり、サロン内部では毎日毎日活発なやりとりが行われている。

その中心は、らんとあゆみ。

二人は自分の経験から学んだことを惜しみなく伝えていった。

その熱量が口コミを生みサロンメンバーは70人規模にまで膨れ上がった。

その中でも2人、サロン内での発言も特に多く、運営を手伝ってくれるメンバーが現れた。

愛ちゃんと古南くん。

愛ちゃんは頭が良く、常に冷静。サロン内でも議論が盛り上がりすぎた時に冷静にまとめてくれるからランもあゆみも助かっている。ただ、冷静すぎるゆえか、感情表現が少なく、お客様とのコミュニケーションで困っているよう。どこか影がありそうな雰囲気がある。


古南くん。元々は女子向けのサロンとして初めていたが、愛ちゃんの強い要望もあり、男性も入会可能とした。愛ちゃん同様、頭脳明晰。明るく人懐っこいが、たまにリアクションがわざとらしいことがあり、そこが鼻につく。サロンメンバーとも満遍なく仲良くしていてムードメーカー的な存在も担っている。


オンラインサロンはゆるく、しかし熱い議論が繰り返された。大ベテランの営業から、新入社員まで。分け隔てなくコミュニケーションを取れる場所に育っていった。

らんが当初言った理想の形に育って来た。(きさきの受け売りだが)


その中でも中心はらん、あゆみ、愛、古南の4人。

この4人はサロン内での交流はもちろん、オフラインでも一緒にご飯をたべに行ったりもした。お互いの夢も語り合った。

愛ちゃんはお姉さんも営業職だったが、ブラック企業で働いていたらしく、過労で体調を崩してしまったらしい。そんなお姉さんの姿を見て、こんな企業がなくなるように、自分のペースで働いて社会に貢献できる。そんな世界を作りたいというのが夢。


古南くんは両親ともに仕事で世界中を飛び回っていて、湖南くん自身も幼い頃から海外は色々旅している。今は日本に住んでいるが、日本人のグローバルへの意識が低いことを気にかけており、もっと世界に出ていく人を作りたいという夢を持っていた。

二人ともすごい夢を持っている。

この4人ならこの先ももっと大きなことができそうな気がする。らんはそう感じた。

仲間



サロン運営開始から半年。サロンメンバーは100人を超えて、運営も安定して来た。

レベルアップ

テレレ テッテッテー♪

らんのレベルが上がった。
らんはサロン運営スキルを習得した。


第6章 裏切り者の洞窟

らんのサロンは100人前後を推移していた。
口コミにより増えることもあれば、減ることもある。
出ていく人を止めるつもりはらんにはなかった。

なにがなんでもこのサロンの人数を増やしたいというつもりはなかった。
うまく運営が回る人数であればそれでいい。それが100人ぐらいなのかもしれない。らんはそう考えていた。


らん
(そろそろ次のフェーズかな、、、)


プロダクトにも成長曲線があるように、コミュニティにも成長曲線があることをらんは理解していた。最初の勢いが続くことはない。フェースが変わるタイミングが来た。

そう感じた。


ある日、いつもの通り、らん、あゆみ、古南の3人でご飯に行った。

このメンバーで集まるときはいつからか同じ店を使うようになった。100名ぐらい入る広い店内なのに、客層がいいのか割と静かで内装がおしゃれ。ご飯も美味しいのでらんは気に入ってる。


あゆみ
「あれ?今日は愛ちゃんは??」

古南
「なんか用事あるみたい」

あゆみ
「最近結構忙しそうだよね。サロンでの発言も減った気がする。」


あゆみが言うように、愛はここ最近存在感が薄くなっている。
プライベートなのか、別のビジネスの方向性を見つけたのか、サロンでの発言も減って、4人でのご飯も1ヶ月ぐらい行っていない。


らん
「まぁ忙しいんでしょう。別にここのサロンの強制ではないしね!ここをきっかけに次に進んでくれたら嬉しいし♪」


あゆみ
「そうですね!ちょっと寂しいですけど、成長してから会えると嬉しいです^^」


らん
「今日は2人に相談があって。サロンなんだけど、今って100人ぐらいいるじゃない?これだけ集まったのは、愛ちゃんも含めた3人のおかげ。本当にありがとう^^」

「ここまで順調に伸びて来て、今の100人で1回落ち着いたし、ここからはフェーズ2だと思うの。この100人をどこに導くかをしっかりと考えていきたい。」


古南
「確かにそうかもしれませんね。今のままこれ以上人が増えてもしんどいところもありますし。」


らん
「そうそう。今ってアクティブな人って20人もいないじゃない?これが多い少ないとかじゃないんだけど、もちろんROM専でもいいし。その20人の中で質問する人、答える人がなんとなく別れちゃってるから、このまま続けてもコミュニティが停滞する気がするんだよね。だから次のステージに進みたいなーて思ってるの。」


あゆみ
「次のステージって言ってもあんまりイメージがわかないんですけど、らんさんどんなイメージですか?」

らん
「アクティブな人をもっと増やしたいなーって思ってるの!だからZOOMを使ったオンラインミーティングやオフラインでのセミナーとかを増やしてもっとみんなが学べる場を作りたいなーと思ってて。」


古南
「なるほど、もっと営業力を強化するサロンにしていくっていうイメージですね!僕は賛成です!」


あゆみ
「私も賛成です!」


らん
「よし!じゃあその方向で進めましょうか!ZOOMは月2回、セミナーは月1回実施。セミナーだけは会場費がかかるから有料になるけど、それぐらいは分かってくれるでしょ!明日私からサロンにアナウンス流すわね!」






翌日サロンにて

らん
「・・・・というわけで、来月からはコンテンツ強化として、月2回のZOOM、毎月のセミナーを実施します!強制という訳ではないけど、勉強になると思うので、ぜひ参加してくださいね!」


「おぉ!サロンがさらに有益になるんですね!セミナー楽しみです!!」

投稿後は一部のアクティブメンバーからポジティブな声があったが、それ以外の反応はなかった。

らん
「まぁこんなもんでしょ、始まれば徐々に参加してくれる人も増えるわ。」


しかしらんの予想は外れた。

最初のセミナー、参加者はらん達3人を含めて9人。

しかも翌日にはサロンのメンバーが5人減っていた。今までも増減はあったが、1日に5人も減るのは初めてだ。そして、その現象は1日限りではなかった。

毎日のように人は減っていき、1ヶ月後の第2回セミナーの頃にはサロンのメンバーは60人近くになっていた。

セミナーに参加したのはらん達3人と2人の合計5人だけだった。

その夜、らんとあゆみと古南はいつもの店で作戦会議をした。


らん
「どうしようか、セミナーの内容もいいし、ZOOMのコンテンツも充実してる。でもどんどんメンバーが減っていっちゃう。何か2人から見て気づいたことはある?」

あゆみ
「んー、全然わからないんですよね。。今まで仲良く話してた人もいつの間にかいなくなっちゃうし」


そうなのである。今までやめるメンバーはほとんどが非アクティブメンバーだったのにも関わらず、方針を変えてからはアクティブメンバーも何人かやめているのだった。


古南
「僕もわからないんですよねー。。コンテンツがいいのは間違いないし、やめる理由が思いつかない。。。」


らん、あゆみ、古南
「うーん。。。」


結局その日は結論が出なかった。

翌日LINEにて

古南
「らんさん!あゆみさん!原因がわかりました!!愛ですよ!」
「あいつ、 "らんさんがついにマネタイズに走った。このサロンにいてもあとは搾取されるだけ" てメンバーに広めてるらしいです!」
「しかもそれだけじゃなくてあいつ最近MLM始めたらしく、やめたサロンメンバーをそっちに流してるみたいです!最近全然顔出さなかったのはそっちが忙しかったせいですよ!!」


らん
「古南くん、その話本当なの!?」


古南
「本当です!サロンにいた僕の友達に聞いたんで間違いないです!」

あゆみ
「愛ちゃんがそんなことするなんて、、、、」

らん
「わかったわ、古南くん教えてくれてありがとう。ちょっと考えさせて、、、」






その日の夜、らんはきさきと電話した。

らん
「・・・てことが起きてたらしいんですよ!ひどいと思いませんか!?」

きさき
「そう、愛ちゃんがねー。どこか掴みきれない子だったけど、そんな方向に走るなんてねー。ま、この世界じゃよくあることよ」

らん
「よくあることって。。。きさきさんはなんでそんな冷静なんですか!?」

きさき
「いい、らんちゃん。あなたは失ったものばかり見すぎている。起こったことはしょうがないのよ。愛ちゃんだってMLMよりもサロンの方が魅力があれば残っていたかもしれない。でも残らなかった。それはあなたの実力不足。認めるしかないわ。」

らん
「でも・・・!」

きさき
「でもまだ全部を失ったわけじゃないでしょ?まだ残ってくれているサロンメンバーもいる。愛ちゃんに文句を言うとか、新規のサロンメンバーを集めるとか前にすることがあるんじゃない?」

らん
「まだ残ってくれてるメンバーがいます。。」
「明日から残ってくれてるメンバーを一人一人話をしてみます。」



翌日かららん、あゆみ、古南はサロンのメンバーと個別に会話を始めた。

それぞれのメンバーが今悩んでいることは何か?サロンの雰囲気はどう感じるか?今後何を目指していきたいか?

そうするといろんな声が出てきた。

・サロン内のチャットの流れが速すぎて大事な話を追えない。
・内輪感がして入れない。
・聞きたいことはあるけど、うまく言語化できない。
・セミナーの日程がいつも直前告知なので参加できない。

など。
いずれも主催メンバーから気づけないことばかりだった。


ヒアリングを続ける間にもメンバーは減り続けたが、30人まで減ったところで現象は止まった。

残った30人はらんたちが直接話したメンバーだ。


ここからはメンバーの悩みを解決するために様々な施策を打っていく。

まず、話が追えないと言う問題については古南がサロンメンバー専用のメディアを立ち上げて大事な話はトピックとして残るようにした。これでいつでもメディアにアクセスすれば大事な話だけ読めるようになる。

内輪感がある、言語化できないという問題に関してはアンケート機能などを用いることで、できる限り全員の声を拾えるようにした。


こうして少しずつ改善を進めていった。そうすると再び口コミが生まれ始めサロンのメンバーが少しずつだが増え始めた。

レベルアップ

テレレ テッテッテー♪
らんはレベルが上がった。
らんはメンタルが強くなった。

第7章 転職 〜上級職を目指して〜

愛の離脱により、大きく傾いたサロン運営だが、きさきの助言、あゆみ・古南の助けによりなんとか立て直した。

30人まで減ったサロンメンバーは80人まで回復した。
この80人は以前の100人よりも結束が強くなったように感じていた。アクティブメンバーも30人超いる。もともと100人中20人しかいなかったことを考えると2倍近くになったことになる。

トップ営業マンの方も何名か参加してくれているので、コンテンツとしてはより濃いものになったと自負している。

トップ営業マン同士の会話もあり、全員が得るものがある環境になって来ている。らん自身はそう感じているし、らんの営業成績も最近はどんどん上昇している。


サロンは順調だったが、らんはある葛藤を抱えていた。

それはあるDMがきっかけだった。


一葉
「らんさん、突然のDMすみません。一葉と言います。いつもTwitter拝見させていただいていて、らんさんのツイートの勇気付けられています。DMさせていただいたのは、私周りの人との人間関係に悩んでいて、ていうのもコミュニケーション能力が劇的に低いんですよ。今の仕事は事務なので、そこまでコミュニケーション能力を求められるわけじゃないんですけど、このままじゃダメだと思って!らんさんて人と話すとき、どんなことを意識されてますか?」


らんの元に届いているDMはこれだけではない。
毎日のように届いている。そしてその内容は一葉のようにコミュニケーションだったり、恋愛相談、転職の相談など多岐にわたる。

正直「なぜ私に?」と思う質問もある一方で、やっぱり頼ってくれるのは嬉しい。だがそれに答えられないもどかしさを感じていた。


「営業じゃないからオンラインサロンに入ってもらうのも違うしなー、、、」

らんはもどかしさを感じていた。

らん
「ちょっときさきさんに相談してみよう」






らん
「こんな感じで、最近いろんなジャンルのDMがくるんですよ。でも私自身、そんなに色々詳しいわけじゃないし。。。」


きさき
「いい傾向じゃない。らんちゃんも次のフェーズに進んだのかもね。」


らん
「次のフェーズ、ですか?」


きさき
「そう、今まではらんちゃんが解決できる問題の範囲でしからんちゃんは行動してこなかった。でも今はその範囲を超えて問題が集まり始めてる。これを "私その分野詳しくないんだよねー" て言ってないがしろにするのも簡単だけど、その人たちの役に立ちたいんじゃない?」


らん
「そうです!せっかく信頼して相談を打ち明けてくれてるんでなんとか役に立ちたいです!でもどうしたらいいか?」


きさき
「らんちゃんの周りに解決できそうな人はいないの?」

らん
「それだったら心当たりあります!」

きさき
「じゃあその人に繋いじゃうとかは?」

らん
「なるほど!私自身が問題を解決しなくても、マッチングしてあげればいいですね!」

きさき
「そうそう、世の中みんながみんな全部できるわけじゃないから、全部自分で解決しようとしなくていいのよ。今きてるDMていうのはらんちゃんのスキルに対して、キャラクターに対して、 "あ、この人なら相談できそうだな" ていうのできてるから、ちゃんと真摯に答えてあげるのが大事」


らん
「キャラクターですか。わかりました!その方向で考えてみます!ありがとうございます!!」





その日の夜

らん
「私のキャラクターかー。。。そういえば考えたことなかったな、最近サロンでバタバタしてたから、そっちにかかりきりだったし。」
「せっかくヒントもらったし、じっくり考えてみよう!」






らん
「ていう状況でね、どうしようかなーと思ってて」

らんはいつものごとくあゆみ、古南とご飯を食べていた。

あゆみ
「それだったらオンラインサロン作ればいいんじゃないですか?今のサロンてらんさんも教えるけど、他のトップ営業の人も教えてるじゃないですか。だから他のサロンでも同じように、その道のプロが教えるっていう形にすればうまくいきそうじゃないですか?」


らん
「サロンかー!なるほど。それはいいかもね。でもそうすると私4つぐらいオンラインサロン運営しないとねw」


古南
「研究所みたいですねw1つの大きな研究所に研究室がいっぱいある、みたいなw」


あゆみ
「らんさんの研究所かー!らんラボラトリー、らんラボ作りましょうよ!」

らん
「らんラボか!いいね!!作ってみようかな!」
「あ、でもそうすると、営業サロンに顔出せる頻度とかが少なくなって2人の負担が大きくなるけど大丈夫?」


古南
「それはご心配なく。他の方々も協力してくれてますし、今までのコンテンツもWebサイトにまとめ始めてるんで、僕とあゆみちゃんでも十分運営できると思います!!」

らん
「ありがとう。じゃあお言葉に甘えて、らんラボの方に注力してみるわ!」


こうして、らんはらんラボ開設に向けて舵を切った。

らん
「とはいえいきなり量産すると、回らなくなるから最初はコミュニケーションスキルでサロンを作るか!」

らんは一葉の悩みでもあるコミュニケーションスキル改善のサロンを作ることにした。発信内容もこれまでの営業寄りの内容からコミュニケーションスキルに寄せた内容に変えていった。

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〜解説〜
ドラクエにおける職業はビジネスの世界においてはブランディング、肩書きに置き換えられます。あなたが何者なのか?それを表すのがドラクエでは職業であり、ビジネスの世界では肩書き、ブランディングに当たります。

こうして立ち上げたコミュニケーションサロン、立ち上げ当初から一葉を含む30人もの人が集まった。

これは営業サロンから入る人も多く、あゆみも入って運営を手伝ってくれることになった。(メインは営業サロン)

このサロンで、存在感を出したのは「ゆきこ」。

ゆきこ

きさきの友人で、らんのことはきさきから聞いていたらしく今回のサロンに入ってくれた。企業の社内コミュニケーション指導を行なっており、顧客企業は世界中にいるらしい。

らんはきさきの人脈が恐ろしくなった。

サロンはらんが日常的に使えるコミュニケーションテクニックを伝えたり、ゆきこが人と接する時の心構えを伝えたり、時にはみんなでオンライン会議という名の飲み会をしたりして大いに盛り上がった。

3ヶ月もする頃にはコミュニティの人数は60人を超えた。

これによりらんには「営業」と「コミュニケーション」の2つの軸ができたことになる。

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〜解説〜
ドラクエには上級職というものが存在します。これは職業を複数マスターすることで転職できるようになる職業。「戦士」と「武闘家」をマスターすることで「バトルマスター」に転職できるようになります。上級職になると、それまでよりも強い特技や魔法を使えるようになり、ステータスも上昇します。
ビジネスも同様で、複数の肩書を持つと競合が一気に減り、市場での存在感が一気に増します。らんは「営業」と「コミュニケーション」の2つの肩書で信頼を勝ち取ったので、よりらん自身の市場価値が高まりました。

そして、いよいよらんラボを開設することにした。

最初の部屋は3つ。これまで運営してきた営業サロン、コミュニケーションサロン、あとは要望の多かった恋愛サロンも作ることにした。

それに加えていずれかのサロンに属していれば入れる広場を作ることにした。各サロンの参加者が横通しで交流できるような場。
らんをきっかけにサロンに入ってくれているのだが、自分1人では運営しきれない。それはらん自身の経験で感じていた。綺麗に運営するためには横のつながりが不可欠。そのためにこの広場も作ることにした。

らんラボは立ち上げ時点から150名を超える人が集まった。

想定よりも集まってしまったので、最初はうまく回らないところもあったが、あゆみ、古南、ゆきこの協力もあり、1ヶ月もすれば順調に運営できるようになった。

第8章 世界を変える小さな集団

らんラボ開設から2年。

ラボのメンバーは500人を超えた。部屋の数も10を超えて、それぞれの部屋で毎日多くの悩み相談が行われている。



そんなある日、あゆみからLINEがきた。

あゆみ
「らんさん、○月○日て空いてますか?」

らん
「空いてるよ!どうしたの?」

あゆみ
「夕方から空けといてください!予定入れないでくださいね!!」

らん
「よく分からないけど、とりあえず空けとくね!」

あゆみ
「ありがとうございます!じゃあ17時にいつもの店の前に集合でお願いします!!楽しみにしててください!!」




らん
(楽しみに・・・?なんだろう??まぁあゆみちゃんのお誘いだから悪いことはないでしょ♪言われた通り楽しみにしとこ!!)




ー当日

らん
「あゆみちゃん、お待たせ!」

あゆみ
「らんさん!こんにちは!じゃあいきましょ!!」


あゆみに連れられ、店の階段を登る。そして店のドアを開けたとき、


パァーン!パァーン!!

「らんさん!お誕生日おめでとうございます!!!!」

そう、この日はらんの※※回目の誕生日。
(年齢はトップシークレットw)

そこにはらんラボのメンバーと思われる人で溢れていた。

もちろん、古南とゆきこの姿もあった。
そしてきさきの姿も。


あゆみ
「らんさん、誕生日おめでとうございます!!らんさんには内緒でらんラボのメンバーに声をかけて、集まってもらいました!」


らん
「あゆみちゃん、ありがとう。。。!!みんなもありがとう!!!」

らんの目にうっすらと涙が光る。
こんな人数に祝ってもらうのは初めてだった。人並みの大学生活を送り、普通に就職し、OLとして働いてきたらんにとってはTwitterに飛び込んでからの3年間は刺激の連続だった。毎日新しい経験をし、日に日に自分の思考が変わるのを感じていた。

その3年間の記憶が一気にこみ上げてきて、らんは感極まった。


そこにきさきが花束を持って近づいてきた。

きさき
「らんちゃん、誕生日おめでとう。これだけの人数がらんちゃん1人のために集まってくれるなんてすごいわね」

らんはもう抑えきれなかった。

らん
「グスッ、、きさきさん、、ありがとうございます!これも全部きさきさんと、ここに集まってくれたみんなのおかげです!!本当にありがとうございます!!」

らんは深く頭を下げた。


あゆみ
「みんならんさんだから駆けつけてくれたんです!この日のために仕事休んだり、遠くから来てくれたり。。」
「さぁ!しんみりしてないで乾杯しましょ!みんならんさんと喋りたがってます。」



あゆみ
「それでは、、らんさん!お誕生日おめでとうございます!かんぱーい!!!!」


あゆみの乾杯の発声で誕生日パーティはスタートした。


らんは来てくれた人全員に挨拶をして回った。
その日の参加者は100人以上、わざわざ地方から来てくれている人もいた。

営業サロンの初期時代から関わってくれている人や、今年に入ってらんラボに参加してくれた人までが来ていた。らんが初めて会う人もいる。一人一人と話すたびにらんは泣きそうになった。

・・・

らん
「ふぅー、一通りの人と話せたかな」

らんが会場の隅で1人になった時、きさきが近づいて来た

きさき
「らんちゃん、改めてお誕生日おめでとう。」


らん
「きさきさん、お忙しいのにわざわざ来ていただいてありがとうございます!日程調整大変だったんじゃないですか?」

きさき
「あゆみちゃんに半年前から言われてたからねw」

らん
「そんなに前から...!?」

きさき
「可愛い後輩を持ったわね。」

らん
「はい!あゆみちゃんもきさきさんも、いろんな素敵な人に出会えてやっぱり私運がいいんだと思います!」


きさき
「運ね。それもあるかもしれないわね。でもね、らんちゃん。ここに集まった人はらんちゃんが魅力的だから集まってくれたのよ。確かに運もあるかもしれない。でも運だけではこれだけの人を動かすことができない。らんちゃんの努力が形になったのよ。」

らん
「きさきさん、、、」

きさき
「らんちゃん、最初にあった日に私に行ったこと覚えてる?挑戦を応援し合える世界を作りたいって。一人一人が自分の夢や目標に向かって前を向いて進んでいける世界を作りたいって熱弁してくれたわね。」
「もちろんらんちゃんはまだ世界を変えられたわけじゃない。でも少なくともここのメンバーの中ではらんちゃんの理想とする世界は実現できたんじゃない?」

らんは改めて会場を見渡した。そこには明るく語り合うメンバー同士の姿があった。決して暗い表情をするものはいない。みんなまっすぐ前を見ている、そんな顔をしている。

あゆみが司会の中央で何かを叫んでいる。

あゆみ
「みなさーん!そろそろお開きの時間です!!最後はらんさんに一言いただきたいと思います!!」
「らんさん!こちらへ!!」


らんはきさきにお礼を言ってステージへ向かって歩き出した。

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らんの大冒険
〜第一部 世界を変える小さな集団〜


あとがき

「ビジネスはドラクエだ! 〜らんの大冒険〜」を最後までお読みいただきありがとうございます。

今回はらんさんを主人公に物語調で書かさせていただいました。

私としてはビジネスとドラクエはやはり共通点が多いというのは、今回書いてみて再実感しました。

・お金を使うと強くなる。
・経験を積むとレベルが上がる。
・仲間が増えると大きなことができる。

他にもまだまだあります。


その一方でドラクエとは違うな、というところが大きく3つ。


①ゲームはシナリオが用意されている。


ドラクエは最初の方はスライムやドラキーのような弱い敵ばかりが出てきます。戦闘でもほとんど負けることはない。ボスも最初の方は弱いです。
ただし主人公も行動が制限されていて、「こうげき」コマンドがメインになります。
序盤は "ゲームのルールを掴むこと" を主目的として設計されています。

そこから物語が進むにつれて、主人公のレベルが上がり、魔法や特技を覚え、仲間が増え、船や飛行機などの移動手段も増えます。
それと同時に敵も強くなり、一筋縄ではいかなくなります。レベルを十分にあげて装備を整え、魔法や特技を駆使しなければなりません。
後半になればなるほど、"達成感を得ること" が主目的に設計されています。

この "ゲームのルールを掴むこと" から "達成感を得ること" への遷移が絶妙で、少しずつ少しずつゲームののめり込むように設計されています。

最初からゲームの難易度を上げすぎると、誰もハマらずに終わってしまう。難易度が低いままだと途中で飽きてしまう。ここのさじ加減に人は熱狂しています。

ビジネスの世界に飛び込むとこの設計も含めて自分でしなければいけません。

例えば1年後にアフィリエイトで月50万稼ぎたいという目標を立てた時、最初の目標を月1万稼ぐと設定しても、その1万がハードすぎて多くの人が離脱します。

適切な目標設定ができないんです。経験したことない領域だから。

だから経験したことにガイドしてもらう。それがコンサル、きさきの役割ですねw




②報酬が設計されている。

ドラクエでは敵を倒した分、手に入るお金が決まっています。お金がなくなっても外を出歩いて敵を倒せばいいんです。宿屋に泊まるお金さえ手元に残れば、また外の世界に出て敵を倒してお金を稼げる。

お金が入ってくるあてがあるから強気で武器防具を変えます。

ですが現実世界は違います。

どうやったらお金が手に入るのか?イメージがついていない人がほとんどです。だからお金を使って武器を買う(知識に投資する)ことができない。

いつお金が入らなくなるかわからない(特にこのご時世)、だから何かあってもいいようにお金は使わずに置いておく。この選択をしている人が多いように思います。

大きなお金を払って、コンサルや教材を購入している人はお金に余裕があるから購入していわけではなく、回収するイメージができているから購入する。経験がない人はここのイメージが湧かない。だから知識への投資に足踏みしてしまいます。




③ゴールが設計されている。

ドラクエのゴールは魔王を倒して世界の平和を取り戻すことです。ここに向かってシナリオを紹介していく。

そして、このゴールがぶれることはありません。

ですが、現実世界は違います。
ゴールも自分で設定しなければいけません。そして一度ゴールを設定しても見失いがちです。

ゴールを見失うと人は努力できなくなります。それは未来を想像できなくなるからです。目標を達成した先に待っている未来への期待、これが人を動かす最大の原動力です。

物語でらんはきさきに実現したい世界について熱く語りました。あの思いがらんの原動力です。強い思いがあったからこそサロンの乗っ取りにも耐えることができた。(という設定です)

あなたが成し遂げたいコトは見つかっていますか?




この3つがドラクエと現実のビジネスの大きな違いだと思います。この3つを補完し、ゲームのように楽しめるか?それが長く続く人と、すぐいなくなる人の違いだと思います。


登場キャラクター紹介

らん
この物語の主人公。Twitterアカウントはこちら↓↓

らんさん

主人公のらんがきさきに思いを語る部分のセリフ、実はあれ、私がらんさんに「成し遂げたいことはなんですか?」聞いて、返ってきた答えをコピペしています。

正直いうと最初はリプがすごい綺麗な女性、ていうイメージでしたが、この答えを聞いてからはイメージが変わりました。
熱い想いを秘めたエネルギー溢れる方です。らんさんを主人公にして書けて本当に良かったです。




もんぐち社長
らんのTwitter初期からの恩人。Twitterアカウントはこちら↓↓

もんぐち社長プロフ

以下、らんさんから紹介文いただいています。

人を育てるプロであり、年商1億を稼ぐ社長。
挑戦する人の味方で、初心者にも優しく本気で寄り添ってくれる。もんぐちさんについていくと、不思議と継続できて結果が出てしまうジンクスがある。



まるちゃん
らんのTwitter初期からの恩人。Twitterアカウントはこちら↓↓

まるちゃんプロフ

以下らんさんから紹介文いただいています。

仲間想いで信頼が厚い、みんなの兄貴。
自身が努力をしながらも、常に視野広く人にコミットする姿勢が頼もしく、愛される存在。まるちゃんに相談すると、気持ちもスペックもレベルアップしてしまうパワースポット的存在。

最初の戦闘後に拾った「プロフィール添削」は実際にらんさんがまるちゃんにしてもらったものをスクショで貼っています。
あの通りにしたら、らんさんのフォロワーが伸びたとのこと。すごい。。





あゆみ
とある企業に勤める営業女子。Twitterで輝くらんに憧れている。営業サロン、らんラボの中心人物であり、彼女はこれかららんに勝るとも劣らない活躍を見せるようになる・・・


きさき
らんのメンター。某社で5年近くトップの営業成績を収め続けている現役トップ営業。Twitterではクールに振舞っているが、心には熱い思いを秘めている。



営業サロンに参加するものの途中で、第三者からの卑劣な勧誘に負けてMLMに参画することとなる。一度闇落ちするが、その後心を入れ替え再起を果たす。がそれはまた未来の話。


古南
愛と同時期に営業サロンに参加。愛とは幼馴染だが、子供の頃は古南の家族が海外を転々としており、サロンで久々の再会を果たす。愛を闇落ちから救ったのは古南の活躍によるところが大きい。持ち前の英語力、技術力を生かし、海外を股にかける起業家になる。


ゆきこ
らんのコミュニケーションサロンの最大功労者。過去にアメリカの会社でコニュニケーションマネージャーを務めたこともあり、コミュニティ運営能力は群を抜いている。きさきの古くからの友人で今でもたまにご飯に行く仲。古南の海外進出にて大きな役割を果たす。


最後まで読んでくださった皆様へ

ここまでお読みいただきありがとうございます。ドラクエの各要素をビジネスに置き換えつつ、主人公らんさんの成長を物語風に書いてみました。

このお話の中で表現できたドラクエの要素は

経験値=経験
お金=お金
装備=知識(書籍、教材、コンサルなど)
モンスター=経験値をくれる人、コト
レベル=経験を積んだら上がる
仲間=ビジネスパートナー
職業=肩書き、ブランディング
上級職=複数の肩書を持った状態

これだけです。正直いうと他にももっと色々取り入れたかったなーというのが本音です。「モンスターが仲間になる」とか「ガンガンいこうぜ、いのちだいじに」とか「伝説の武器防具」とか。。。

正直めちゃくちゃあります。

ここまで読んでくれた方の中で

「ドラクエのこの要素ってビジネスに置き換えるとこれじゃない?」みたいなのがありましたら

 #ビジドラ

のハッシュタグをつけてツイートしてください!私が探してRTしに行きます。そして次回作に反映させます。

また、反映させていただいたツイートは次回noteの中で紹介させてください!

次回作はらんの大冒険〜第二部〜か、主人公をあゆみちゃんとか別キャラにしたアナザーストーリーか。まだ未計画ですが、反響があれば書いて行きたいなーと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

このnoteが面白かった!という方は❤️とTwitterでシェアしていただけると嬉しいです!それではまた次回作でお会いしましょう🐈...

2020/4/15更新 続編はこちらです↓↓

https://note.com/kuroneko_para/n/ndb6242f74e70



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