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【読書メモ】一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書(山﨑圭一)【#60】

タイトルの通り、一度読んだら忘れない、ということはないです。普通に忘れますが、読みやすいです。

高校の時は日本史を選択していたので、世界史の知識が全くありません。しかし、最近の世界情勢を見ていると、ヨーロッパの歴史や中東の歴史、中国の歴史、世界の歴史を知っているともっとよく分かるんんじゃないかと思って、少し前に、本屋で平積みされていた頃に買ってちらっと読んだのですが、どんどん忘れてしまうので、時間をおいての再読です。

そもそも、中学や高校の時にがっつり覚えていないので、人名や地名が引っかかります。カタカナが全くすんなり入って来ません。ただ、知らないぶん、へー!なるほど!そういう順番なのか!この人の名前は聞いたことある!と新鮮に読めます。

年号がないのも分かりやすいです。年号があると、どうしても数字を覚えなきゃとか、さっきのは何年だったっけ?となってしまいますが、この本は年号がないのでするすると読めます。

また、ヨーロッパはヨーロッパで古代から大航海時代までまとまっていて、中東は中東で古代から大航海時代までまとまっています。数珠繋ぎになっているので、あっちにいったり、こっちにいったりがなくて、イメージしやすいです。各地域の歴史をずどーんと読んで、大航海時代に世界を行き来するようになると一度全体をまとめて、さらに近・現代をそれぞれの地域で貫くように説明している、編集の仕方も画期的だと思います。

結局あまり覚えていなかったので、土日を利用して、ざっと通読というのを2回しました。それから、1日に一章ごと通読するというのをしています。これを2〜3回やってから、詳しく読んでいくという予定です。

東大生の勉強方法みたいな本がたくさん出ていて、その中に何回も読むというのが紹介されていたと思いますが、そんなのは当たり前の話です。1回で覚えられる人は、逆に何かの病気というか障害です。そういう人は1度見たものが忘れられないような、特殊な脳を持っている人で、普通の人は忘れます。その中で、大事なものだけが残っていきます。だから、何度も読んで、脳にこの情報は大事なんだな〜と錯覚させるのが重要です。

やり方を簡単に言うと、最初は適当でいいし、斜め読みどころか拾い読み、タイトルと太字だけ拾いながら読んで行くくらいで十分です。2回目に読んでも、だいたい忘れているので、もう一度同じような感じで、斜め読みをしていきます。そうするとちょっと目立つ言葉だけ頭に残ります。そうしてから、もう少し詳細に読みます。それでも、時間をかけてじっくり読むというよりは、1日に1章ずつ流し読みします。そうすると、1冊通読よりは量が少ないので、通読より細かい情報にも気が付くようになります。それをまた2〜3回繰り返します。そうすると、かなりの言葉が記憶に残ります。そうして、やっと詳しく読む準備が整ったことになります。

つまり、頭の中にパーツを作る作業をしてから組み立て作業に入ると、組み立てやすくなるというだけです。プラモデルでも、ジグソーパズルでも、パーツがなくて、パーツを作るところから始まるとめちゃくちゃ時間がかかります。個人ではできません。積み木で城を作りたいとなっても、木材からそれぞれの積み木を削り出して、それから積み木を積み上げてってなると手間と時間ばかりかかります。だから、最初にパーツというか積み木自体を頭の中に準備しておきます。それを最後に組み上げればいい、というようなイメージです。

これは、ちょっと難しい本を読むときとかにも応用できます。何回か流し読みしてから、詳しく読むことで、理解度も上がるし、記憶にも残りやすくなります。

おわり


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