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なぜ御船印をあつめるのか
こんにちわ、くろもあさんです。
今回も酔った勢いで投稿しますよ。
さて、みなさんは御船印というものをご存知でしょうか?
簡単に言ってしまえば、御朱印のお船バージョン。温泉に御湯印、鉄道に鉄印、お城に御城印、お酒に御酒印、空港に御翔印、etc…と世の中には集印企画がいっぱいありますが、その中の一つですね。わたしが改めて説明を書くより、公式さんの説明を読んでもらったほうがはやいでしょう。
わたしは旅行が大好きでお酒も大好き。乗り鉄だし、温泉にも浸かるし、お城にもよく行きます。
なので、他の集印企画の中にも属性的に親和性があるものがありそうですが、現在は御船印だけを集めており、おそらく今後も他の集印企画には手は出さない気がしています。
今回はその理由をだらだらと書き残してみようと思います。
デザインが好き
言語化するのが難しいですが、御船印めぐりプロジェクトは公式サイト、船印帳、マスター制度含めて集印企画としてシステム全体のデザインが優れている気がします。
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御船印そのものは各参加社の個性が反映されているため、そのクオリティはまちまちです。
もしかすると、御船印の意匠にあえて規則性を設けず多様性をもたせることで生じる、集める楽しさを計算づくで企画されているのかもしれません。考えすぎかもしれません。
旅の記念度が高い
欠航
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憐れなわたくしめの図
いきなりネガティブなワードを掲げましたが、これこそが他の集印企画にはない特有の要素。
つまり、陸路、空路、施設は災害や事故、よっぽどの悪天候がなければ営業するのが普通であるのに対し、航路はどうしても高波や強風といった悪天候の影響を受けて欠航を余儀なくされることが日常茶飯事です。
欠航となると、船内売店に行けないのはもちろんのこと陸上の窓口すら閉鎖され御船印を手にすることができないこともしばしば。
でも、それがいい。
御船印は欠航を回避した……すなわち、自分のカンと運で旅を制することができたことの記念でもあるからです。
だからこそ、日付が記入された御船印が貼られた船印帳をあとから見返すと、なんだか輝いて見えたりして。これは先述のとおり船印帳のデザインが優れていることも感動を高める装置として大きくはたらいている気がしますね。
ただし、いくつかの船社さんでは欠航時でも御船印を発行しているので、そんなにストイックにはなれないよ、というあなたも身構えずとも大丈夫です。
わたしは乗船した記念という点を重視し、乗船できなければ御船印を買わないことにしていますが、それを真似する必要は1ミリもありません。なにごとも楽しんだ者勝ちです。あなたが最も楽しめるやり方で集めるのが吉です。
一隻ごとに御船印がある(場合がある)
船には一隻ごとに〇〇丸のような名前がつけられているものですが、船社さんによっては船ごとに御船印が用意されています。つまり、何月何日に〇〇丸に乗ったというところまで記録として残すことができるのです。他の集印企画では印だけでここまで細かく記録を残すのは難しい。
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それぞれ別の御船印を用意されています
一方で、一隻ごとに意匠が異なることは御船印のコンプリートを目指すコレクターの人を悩ませるポイントでもあるようです。が、わたしはそういったコレクターではないので純粋にメリットだと思っています。
続き絵になる御船印がある
最近、御船印を発行する会社で流行っているようですが、続き絵になる御船印が出ています。それを時系列的に順番に集めて絵を完成させるのが楽しかったりします。
なお、ここでいう時系列順とは一般的な船印帳に貼ることを想定して右に配される御船印が日付的に最もはやく、左の御船印が日付的に最もおそいことを指します。
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今は配布終了しており、かつ両社は合併して
商船三井さんふらわあになりました
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通常期はマリックスラインさんの運航日をかわすために
数日待機する必要があります
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シルバーフェリーさんの御船印
シルバーブリーズの乗船難度がすこぶる高い
ダイヤや配船表を読み込んで、他の交通機関の利用も考慮しつつ休暇の期間と相談しながら計画を立てることになります。
実際に旅するのはもちろん楽しいですが、ああでもない、こうでもないと旅の計画を立てるのも楽しいので二度おいしい。そして、その計画を実践し成功した証が、船印帳に時系列通りに貼られた続き絵の御船印なわけです。見返すたびに自己満足度がパないっす。
船自体が旅の目的地
夜行の旅情
夜行で移動するというのは実に非日常感があり、多くの人が抱く典型的な旅のイメージの一つではないでしょうか。
定期で運行される寝台列車がサンライズ出雲・瀬戸だけになって久しく、夜行バスは移動手段に特化しており、旅情の面では寂しいところですが、一方で船には夜行の旅情を楽しめる機会がたくさん残されています。
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深夜にお出かけするドキドキ感
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早起きして拝む美しい朝焼け
夜汽車の旅を懐かしむ人は、鉄道の寝台券争奪戦に疲れたら船旅を検討してみるのもよいかと思います。航路にもよりますが比較的空席に余裕があります。
陸路や空路が強い地域で暮らしてきた人は案外、船が旅に役立つ移動手段であることをそもそも認知していなかったりしますね。もったいない。
動くオーシャンビューのホテル
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プライベートデッキ付き
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実は、定期航路のフェリーの中には旅館やシティホテル級の設備を備えている船があります。憧れの高級ホテルに泊まることを旅の目的とする人がいるように、船に泊まることだけを旅の目的とするのも楽しいですよ。
オーシャンビューのホテルが時とともに景色を変えていくって面白くないですか?
忙しいビジネスメンであっても三連休さえ取れれば
東京から名古屋まで新幹線で移動
太平洋フェリーに乗って仙台で一時下船しつつ二泊三日かけて北海道上陸
とくに北海道観光せずに新千歳空港から空路で東京にとんぼ返りする
なんて楽しみ方もできますぜ。
(北海道旅行慣れしてない人にはお勧めしません)
最果てに行ける
旅行好きの人も、行きやすい場所から旅していくと、そのうち行ったことがない場所は地の果てや絶海の孤島だけになるでしょう。
たとえば、よほどトレッキングに長けた人でないと陸路でたどり着くのは容易でない知床岬や、東尋坊(※)や摩天崖といった奇勝の全体像を見たくなったときとか、航路しかない小笠原や波照間に代表される離島を目指すときとか。
そういった場所に憧れる気持ちがあるなら、おそらく最終的には船を頼りにすることになるでしょう(あなたが超絶リッチメンであるなら話は別)
そして、そういった航路で御船印を入手できるとしたら、最果てへの到達記念としてかけがえのないものになりますね。
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高速船にお乗り換え(船酔い注意)
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はじめて拝める絶景
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地上も制覇が必須ですぞ
※=東尋坊は10月9日現在、御船印の販売はまだ始まっていません。
おわりに
というわけで、わたしが御船印をあつめる理由をそこはかとなく書いてみましたが、あやしうこそものぐるほしけれ。になってしまいました。
要は、旅好きのわたしにとって
旅行の記録を残すのに御船印というツールがしっくりきた
というだけですね。なんと、たったの26文字で収まりました!
おそまつさまでした。
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