見出し画像

天気予報がどれくらい当たっているか調べてみました(1)

「雨が降る時は間違いなく教えてね」ということが天気予報に対する要望の一つと思います。それが現状でどうなっているかを整理しました。

表を見て「難しそう」と思われる方もいると思いますので、そういう方にも要点が分かるように努力します。

気象庁HPの天気予報検証結果から一例として「2019年5月、東海地方の結果」を整理して紹介します。尚、気象庁の検証は、雨が降ったか否かという観点で行われています。

冒頭の「雨が降る時は間違いなく教えてね」がどの程度できているかを知るために、先ず、「降水有り予報の的中率」と「降水無し予報の的中率」を説明します。

【降水有り予報の的中率】これは予報が降水あり(雨、曇時々雨、晴のち雨、雪等)だった日だけを取り出し、そのうちの実際に降水があった日の日数の割合です(降水ありと予報した日が10日あり、そのうちの実際に降水があった日が7日あれば70%)。今日の朝(5時)に発表した予報の的中率は73%なので、10回に3回くらいは、「降ると言ったから傘を持っていったのに降らなかった」ということです。また、週間予報の7日目の的中率は45%なので、来週の旅行の日が雨予報でもそれほど心配することはなく、4日目くらいからの予報を注視することが良さそうです。 但し、降水の定義は「観測地での1mm以上の降水の観測」なので、弱い雨が短時間(数分〜数十分)降った場合は雨となりません。また、自分のいるところで雨が降っても観測地で降らなかった場合は雨とはなりません。

捕捉)3日目〜7日目は週間天気予報の結果です。今日が5月1日の場合、7日目は5月7日の予報で、7日目の予報が正しかったかどうかを5月7日の実況(降水の有無)により判断します。

【降水無し予報の的中率】これは予報が降水無し(晴、曇、晴時々曇等)だった日だけを取り出し、そのうちの実際に降水がなかった日の日数の割合です(降水無しと予報した日が20日あり、そのうち降水のなかった日が19日であれば95%)。今日の朝(5時)に発表した予報の的中率は98%なので、信用しても大丈夫そうですね。但し、先述したように降水の定義には注意が必要です。7日目の的中率は81%なので、10回に2回は外れです。降る方に外れた時はショックなので、もう少し改善されるといいですね。

【降水有無の的中率】これは全日数のうち予報が合っていた日数の割合です。5月なので全日数は31日。予報が合っていた日数とは、降水有り予報で降水があった日数+降水無し予報で降水がなかった日数のことです。気象庁はこの数字を特に意識して改善しようとしていて、年々少しずつですが良くなってきています。それでも1か月のうち平均3日くらいは外れます。注)表は東海地方の各観測点の平均値です。

気象庁は雨が降るか降らないかについての的中率を重視しているようですが、私は晴れるか晴れないかの予報精度が気になります。私は写真が趣味なので、良い写真を撮るためにいつ晴れるかが問題なのです。なので、晴れるかどうかという観点も含めて週間天気予報の検証を今やっています。洗濯物を外干しする人(最近は減ってるのかな?)も同じですよね。

今回は一例として東海地方の2019年5月を取り出してみましたが、地域、季節により傾向は異なりますのでご注意願います。詳細は気象庁のHPを確認下さい。

質問、リクエスト等があれば、気軽にコメントして下さい。