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方向を決めるタロット,占星術 魔女暮らし日記 6.29.2021

暑さは一転して、肌寒い風が抜けるようになった。昨日は暑かったのに、今日は半袖だと寒いだなんて、お天気も忙しいらしい。

雨が降るかと思ったが、天気予報ではくもり。東からの風。怪しいので、今朝の水やりは少なめで調整した。

植物を育てると天気予報といっしょに肌の感覚やにおいで天気予測できるようになるのが面白い。

昔の人々はこういうことができる人のことを呪術師とあがめ、その能力を霊感と呼んだわけだが、なるほど自然の中に身を投じなければその感覚もあるまい。

植物をみて状態をチェックするのは非言語だし、天気だって「感じ」でしかわからない。でも、植物がどのくらい水がほしいとか、この場所は暑い、とかそういうのがわかるようになってきた。

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今日はお日様がでていないけど、上を向いて咲くハイビスカス。(これは観賞用品種)

こんなに元気そうなのに、一日だけしか花を咲かせない儚さが好き。
人間も大変だけどそれを表に出さずに、「大変なのはみんな同じさ」と言って頑張っている人が好き。

しかし2020年からコロナの流れの中、みんな大変なことに慣れてきた感じがある。慣れというのは怖い。単調な毎日を繰り返すことでいつの間にか慣れるし、大変が当たり前になるとそれを大変だとも思わなくなる。向上や努力もしなくなる。

2021年をマンデン占星術にて未来予測した記事を書いたが、一言で言えばぱっとしない、我慢や摩擦が募る一年だ。そう、単調なのだ。

しかし実際にはその中でも波はあって、めちゃくちゃきつい時期だよな、というのが6月の日食、夏至あたりだった。これは前もってここがピークというのを知っていれば、すなわちそこに山があるから無駄な体力使わずにエコ運転しようと思えるが、単調な日々を過ごし慣れていた人にとっては同じアクセルを踏み続け、スピードや馬力がおちてうまく進めない。

それは山(谷というべきなのか?)のせいなのに、「うまくいかないし体力も精神力ももう限界だー自分はだめなやつだー」と思ってしまうだろう。山のせいなのに勿体ない。

だからわたしは魔女として占いの技術がある=お客さんを占う、ということより、まずは自分の方向性を決めることがだいじだと思っている。山に向かってアクセル全開は無謀だからだ。それに、魔女はなんでも自分で決めることができる、知識と経験を持つのだから。

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魔女暮らし日記では植物やクラフトの話題ばかりで、魔女ってなんやねんと思われているかもしれない。でも誤解しないでほしいのは、占いができることは基礎的な魔女学や魔術を学ぶ上で必要だから、魔女=占いできる、でもないってこと。

こうして時々自分で占って方向性の確認、自己内省、客観的に見つめることをする。でも登山中(あるいは崖下り中)は占いをしてもどうせ「もうすぐ待って時間が解決する」とか「まず開けた陸に出よう」などになるので、やらないのだ。

これはピークがだんだん明けてきて、心も開放的になってきたからやる。そりゃあ誰だって登山に集中してれば他のこと考えられないでしょう。他にいいことがあっても、「待っていまそれどころじゃないんだけど!」ってなる。占いにはある程度の心の余裕がいる。

いざタロット(ケルティッククロス)で占ってみると、自分ではあまりよくないと思っていたが、悪くはない結果だ。
なぜそんなにソードでガチガチにしていたのかを内省しなければならない。マインドストップしていたからこそ、窓を開ける生活や植物や野鳥に癒されていたんだろうか(ありうる)。

このデッキは「夜」という意味がある。なので隠したいこと・隠れていた部分、深層心理などが如実に反映されると、わたしは思っている。
このカードに描かれている人物の目線の先を読み解くことでとても深くなる。ユング心理学などがわからないと難しいかもしれないけど。

わたしは月の女神を信仰しているが、べつに月だけでもない。月は太陽や夜がないと輝けないとなると、月をとりまくすべての自然物を信仰していると言ってもいい。でも、キラキラしたりパステル調のデッキよりは、やはりダークで夜を感じさせるデッキの方が、わたしは相性がいい。

でも、こんなエジプトのタロットデッキも持っている。
エジプトと言えば、太陽神ラーの信仰が有名だがわたしは自然信仰のほうが強いと思っている。
カードは金ぴかだけど、ふちなど黒く、光と闇(男女あるいはオシリスとイシス)を表しているところが好き。

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テーマはもう少し広く設定して。これも悪くない。過去のつらい人間関係から立ち直るようすがわかる。ワンドクイーンはセルフでよく出る火のカードなので、「わたしらしさ」ともとれる。

ホルスが善悪をたしかに見て、相応の報いがあるとすればわたしはいずれ悲しみから解放されそうだ。

このデッキ、わたしの感覚では「解放」のニュアンスが大きい。エジプトの自然の神々は俗世や悩みを解放して、自然に生きることを力強く、適切なカードで教えてくれてる。

このデッキ(ネフェルタリ・タロット)にはオブラートはいらない。解放はラクに生きるための手段であって試練でなく、それを神々が提示していてそれは優しさなのだから、そこに占い師(人間)の優しさなどいれれば不躾だろう。
カードのありのままを言葉にすればよい。
というかこのマスタースプレッド(長南さん開発)があたりすぎてこわい。

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わたしのホロスコープを図に出せないのでアスペクト表だけでも。
こうして見るとネイタルもトランジットも冥王星がかなりアスペクトを組んでいる(今日現在)。

冥王星は人間の力では及ばないようなことをする。だからわたしにはコントロールできないが、努力に対する等価の奇跡をおこす。つまるところ、やることは変わらない。コツコツじっくり。得意なことだ。

それでいい。

わたしらしく。

このようにセルフコントロールができると未来に対してわけもわからず不安を抱くことなどない。世のタロット教室は、「稼げる(実際は稼げない)」を謳い文句にするよりも「セルフ占いで毎日ハッピーに♪セルフコントロール」などと言ってあげたほうがいいのではないか。実際、役に立つと思う。

魔術でも魔女術でも占いでも神秘学でも、結局のところ「知らないことを知る・あるいは理解しようと努める」学問だと思っていて、知るためには知識か経験しかない。
逆に言えば、勉強せず・経験せずというのは成長を止めることだと思っている。

でも勉強や経験には、それなりの時間を要する。
わたしは今年、ウィッチクラフトを目標にしているが、そのため自分でハーブを育てるところから始まる。植物の生長は1日ではない。だいたい1年スパンだし、樹木ならもっとかかる。
庭のヒイラギ(ほんとうの西洋ヒイラギ・ホーリー)も3~4年たつがまだわたしの身長を越さない。

今の時代は、ラクに知識を得て、浅い知識で換金できることが多いが、おそらく魔術・魔女術・占い・神秘学などはその対極にある。そこで歩みは止まらない。なぜならば、わたしたちは完全に理解できないのだから。

今日も良い一日を。


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