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魂が惹かれる人とはうまくいかない現象を魔術的に考えてみる

「魂が惹かれる。」

便宜上、こういう言葉で説明したいのだが、わたしはこの言い方に納得できない。なんだかふわスピが言いそうな言葉だからだ。でもとりあえず他に用いる語彙が見当たらないので、この言葉を使って話したい。

ちなみに私に「運命論」「宿命論」「終末論」を語ろうとしないでほしい。わたしはいずれもそういった「人間の観点のみで語られた法と秩序」が大嫌いだからだ。だいじなことなので先に言及しておく。
旧約聖書の節々でも「神(自然)がなさることを、いち人間の分際でさも分かったように語るな。てめーは何様なんや」と、語られている(もっと分かりにくい表現で)。

だから霊視や占いに来るお客さんで「運命の赤い糸」「ツインレイ」「ソウルメイト」目当ての人に説明する時には骨が折れる。その概念は肉体を持った人々の考えであって、霊の世界ではそんなものは塵のようなものらしい。生きている時に存在理由や確信を得たいのだろう。
ということでここではそういった物質世界の概念はひとまず置いておく。

もうひとつ予め言っておきたいのが「霊」について。この話を日本人にすると「幽霊(ghost)」と捉えられてしまうのだが、わたしはゴーストバスターズの話をしたいわけではない。その手の映画は好きだし、わたしのおすすめは「エンフィールド事件(実話)」だが、わたしが話したいのはそのghostとは違う。

※primeだと無料で見れるよう(時期によるかも?)とにかく死霊シリーズは面白いね。

わたしがここで話したい霊はspiritの方で、聖書的(カバラ的)にも魔術的にも、自然などの目に見えないエネルギー体を「霊」で表現する。長くなるのでかいつまんで説明するが、生きている人間もエネルギー体で、肉体を持つと同時に霊も持つ。それは例えば、熱や、雰囲気とか、言葉や思考や心などの目に見えないものが霊となる。

魂は何かというと、霊というエネルギーからバナナの皮のように脆い部分を剥いでいって、最終的に残る「緻密な霊」のことだ。緻密になるには⇔粗雑な霊を剥がなければならないので、煩悩まみれの生きた人間には無理だろう。霊と違って物質界では肉体を維持しなければならないから衣食住の煩悩は必須。だから煩悩がない人なんてあり得ない。
そして生きた人間が魂の存在を語るのも、お前は死んでるのか?何様なのじゃ?と甚だしいのだが、先に述べたように、この言葉しか適当なものがないので使うことを許してほしい。

さて、表題のとおり、「魂が惹かれる」という現象がある。わたしも何人もそんな「惹かれる人」に遭遇してきた。惹かれるという現象を若干の言葉で補足しよう。例えばお互い知りもしないのに初めて会ったような気がしないとか、性格や見た目以前にその人を欲しくなってしまう。そんな感じ。

例えば恋愛関係になる「好き」「愛してる」という感情とは別。
例えば友情や家族愛などの「だいじな人」「信頼」という感情とは別。

それは一瞬で稲妻に打たれて、その人の霊体に触れてしまうと溶け合ってしまいたくなって、(肉体のことではなく)その人の霞のようなものを欲しいと感じてしまう。

そんな経験が、皆さんにもあるのではないだろうか。

この魂が惹かれる現象は、おそらく殆どの人は「恋愛感情」だと思っている。だから少女漫画のようなフォーリンラブは良い感じの胸キュンで刺さる。

わたしの中のベストカップルを並べてみる。メグもペネロペも可愛いよ。そしてわたしはこういう哲学的に考えさせられる映画に弱い(性癖)。

好きだな~愛してる~というのは感情だから、魔術的観点から見れば「霊」なわけだ。目に見えないし、言葉や思考や心なのだから。だから恋とは「霊に惹かれる」ことなのだと思う。見た目や性格や経済力がだいじって思う人もいるかもしれないけど、わたしの場合は霊に惹かれて付き合うという過去が多い。しかしいくら霊に惹かれたからといってここは物質の世界。愛だけでは飯が食えないから、結婚となればそれ以外の要素も考慮しなければならないのが肉体を持った者の試練なり。

しかし霊体に惹かれるのとは違い、稀に「魂が惹かれる」存在が出現する。先に述べたように、一瞬で稲妻に打たれて、その人の霊体に触れてしまうと溶け合ってしまいたくなって、(肉体のことではなく)その人の霞のようなものを欲しいのだ。でも、性格も見た目も好きじゃなくて自分と何一つ合わない。おそらく付き合ったら1週間は猫被って我慢できるけど、一生我慢はできないくらい、お互いの趣味嗜好がかけ離れている。なのになぜか「好き」なのだ。いや、好きなのかこれ?…ってなるやつ。

こういう状況下の時、心臓と脳はアドレナリンを出しまくるので「好き」だと思える。でもこれは反射であって、実際には何に反応しているのだろうと思える。わたしは霊体をみることができるから、霊体同士が異常に反応しているとわかるけど、一般の人たちはこういう時、どうするんだろうね。やっぱり好きだと勘違いしてしまうかもしれない。

整理すると、魂が惹かれる相手は霊体のもっと緻密な、中核部分で惹かれている。どうしてなのかは神じゃないので追求しない。たぶん前世とかカルマとか色々あるんだろう。それは置いておく。
中核で惹かれているから、わたしがその魂に霊体を通して触れ合った時、稲妻に打たれたようにその魂の方へ「惹きこまれる」。低気圧と高気圧みたいに。

そしてもっとその魂(霊体)に触れたいし、ずっとその魂(霊体・つまりその人)といたいとなる。わたしは霊体を拡大縮小できるから、肉体通さずとも触れられるけど、一般の人であれば肉体ごしで霊体を触るのかな。ともあれこれ即ち一般的なフォーリンラブと変わらない。(だから勘違いする)

だけど惹かれた魂の持ち主が、自分のことも同じくらい惹かれているかというと、そうでもなかったりする。これはわたしが相手の魂の綺麗さ(わたしにはそう見える)を見える分よけいに感じる。惹かれる相手はさほど好きに思ってない。惚れた方の負け、みたいな感じ。

魂のこうした反応を前世とかカルマにこじつけて説明することはできるだろうが、全ては憶測でしかない。ただ反応の裏には必ず要因があるはずだ。けれどそれを全て知り尽くすのは神の嗣業であって、わたしがすることではないし、神のように知っているなどと高ぶることもしたくない。よって結論からすれば「惹かれる相手には惹かれるけどうまくいかないの解ってるから近付かない」これに尽きる。

それでも好きでどうにもできない、という人もいるかもしれない。好きになるのは自由だけど。その魂の反応は現世のあなたの思考ではないかもしれない。魂の記憶かもしれない。前世のカルマかもしれない。人はそこに引っ張られているのが普通だけど、そのせいで現世幸せになれないのはどうなんだ?どうやら何度もバカなことをして転生させられているらしいので、まっとうに幸せになる権利もあるはず。

とは言っても…台風の中心にいる人にはこんなこと伝わらないんだがね。とりあえず映画でもみて心(霊体)に栄養補給しよう。他人のエネルギーで補完するのも悪くはないが、こうした質の良いエネルギーでも霊体は栄養を摂れる(ハズ)。平和に生きよう、みんな。

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