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ハーブの防虫剤,もの作りの価値,ものの価値 魔女暮らし日記 10.4.2021

ゆるゆると過ごしていると10月もあっという間に終わってしまうので、サウィン(Samhain)の準備を進めている。
畑が最後の収穫を迎えるサウィン、10月31日までは毎日怒涛の忙しさである。

収穫はもちろんだが、冬越しの準備も同時進行。サウィンのサバトはほとんどが収穫したものをお供えするので、飾りの準備はそんなにない(と思いたい)のだが、この1年毎度編んできたので、やっぱりなにか作りたい。

しかもずっとショールとかマットなどを編んでて飽きた気配がある。
そうだ、あみぐるみを作ろう。

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ちがーう!
これは見事に失敗作のカボチャ。ピーマンでもしょうこお姉さんのスプーでもないよ。ピンクッションにした。
カボチャ意外と面倒だったので、やっぱり可愛い動物や妖精を編もう。カボチャごめん。

もうすでに自分の中で構想はあって、あとはその通りに編んでいくだけ。(ふつうに編んでいくだけなら自由自在の形を作れる、元あみぐるみ作家)
でも魔術店なので、それっぽいものを編もうと思っている。

その前に、中身の準備を。
ふつうは、あみぐるみの中には綿を入れるが、わたしはちょっと違う。
綿と一緒に、ペレットがわりの玄米と、防虫剤がわりのハーブを入れる。

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ハーブの方は、お茶パックにドライローズマリーとラバンジンのブレンド。

ぬいぐるみなどの防虫剤

ドライローズマリー(茎・枝・葉を折る):1
ドライラバンジン(花・茎):1
お茶パックに詰める
どちらも茎や枝も香るので、余すことなく使えるのが魅力。

これを折り畳んで、あみぐるみの中心にくるように綿で囲んで入れる。

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これだけで飾っていたあみぐるみの変な匂いはしなくなる。
しかも防虫剤は取り替えなければならないが、ハーブは入れっぱなしでも大丈夫なのがいい(光が入らないので)。
洗濯はできないけど、そもそも水につけることもないし。

もうひとつ別件で編んでいるのが、これ。

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ファスナーポーチを編んでいるのだが、まだまだ自分的に納得いかないのだよなあ。こっちは改良の余地あり。

実は、上記写真で紹介したものは、商品化して販売しようと思っている。
ありがたいことに、わたしが編んだものがほしいというお声が高まっており、恐縮ばかりなのだが、では現実的に製品として作れそうなものを、ということで編んでいる。

上のカラフルなほうは、ノーム(トムテ)。
下の黒い方は、黒猫のモジョバッグ(ポーチ)になる予定。
でもポーチはサウィンに間に合わなそうなので、黒猫あみぐるみの復刻版を作ろうかとも思っている。↓こんなの(デザインは変えるかも)

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これ、販売したとき、即完売してしまって…
嬉しいのだけれど、たくさん作れなくて申し訳ないな、と思ってしまう。

ハンドメイドのものを商品化するとき、クリアしなければならないのが費用対効果だと思っている。その費用というのは原価ではなく、かかった時間だ。どうしても時間がかかるので、いかに効率よく、手際よくやるのかというシステムやラインを構築しなければならない。たぶん考えてるのは工場ラインと一緒。

なので熟練者の高速あみあみ技術のような早い!上手い!丁寧!というのがものづくりの最低限ほしいところだと思う。

わたしは幸運なことに、自分の周りのアーティストはプロと呼ぶにふさわしい方々ばかりで、丁寧な仕事をきちんとやっているなと思う。

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たとえば、うちのメイドのブリン(うさぎ屋さん作)も、ものすっごく丁寧に縫われている。
襟元も、スナップも、スカートめくって裸にしても(失礼)、綺麗な縫製技術だ。
パターン引きからほぼ手縫いの縫い付け、細かいパーツもあるし、さぞかし時間がかかるだろうと思いきや、わたしにとってその販売価格はめちゃくちゃ安いと感じてしまった。
つまり私が考えるよりも卓越した技術により制作時間を削減しているという企業努力のなせるわざ…!

いまはメルカリなどでも初心者が作ったものを売ることができる便利な世の中だ。
それが悪いとかではなく、わたしのなかで、丁寧に作りたいという技術面での最低ラインがあるから、どうしても妥協ができずに時間がかかって、価格が上がる、ということが起こる。

早く作ることもできる。何も考えずにパーっと作って、キーホルダーサイズ1コ1200円とかで販売してたときもあった。
時間があるとか、数量限定とか、バナナのたたき売りがしたいとかなら、それでもいいけど。
おなじ1200円なら占いの10分のほうが、お客さんに提供する価値(役に立つこと)としては高い気がするんだよね。

なのでハンドメイドの安売りはもうしないと決めているし、かつ、中途半端な技術で商品を作るのも嫌だ。そんなわがままな職人魂がある。

技術向上のためには、なんと言っても数を作ることである。
わたしもよく聞かれるが、「どうしたらうまくなりますか?」という質問は、手芸でも占いでも儀式でも、答えは同じ。何回もやること。しかない。

最初がヘタなのは当たり前で、トライアンドエラーを繰り返していくことでしょ、なんでもさ。それが身についたのは小さいころピアノを習っていたせいだと思う。絵も、文章も、すべて回数だと思う。

回数をこなすと必然的に時間を要するわけで、「理系が恋に落ちたので証明してみた」のなかでも言ってたが、プロになるまでには10000時間かかるらしい。

24時間で割れば、だいたい1,5年。寝ずにやってもそんなにかかる。8時間で割ってだいたい3年。あ、石の上にも3年てやつね、と思った。なので趣味で毎日1時間となると厳しいものがあるし、占いを1日習ったら即プロってどういう原理なのかよくわからん。

ちなみにわたしは毎日文章を2000文字は書いているが、これもリハビリのようなものだ。慣れると書ける。
どんなテーマでもカッコよくとか、感動するようにとか、ウケ狙いとか、色々書けるようになる。
占いの内容をお客さんに説明するときに文章構成力が必要になるので、それを鍛えている。そのつもりだったが、EC業界のレジェンドたちから「よくそんなにコンテンツ書けるね?」と言われる。
だれでも書ける。慣れてるかどうかというだけ!

しかもこれが小説となるとまた文字数も構成も違うので、組み立てが必要になるので、わたしの文章はブログ向きだというのも知ってる。長くは書けないんだよなあ。きっとそれも慣れだろう!

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などと思いながら。
なんにも考えずにスイスイ編んでいたら、おしゃれなマットができた。座布団とか、車のマットにいいサイズ。
極太あまり糸を7玉くらい使ったのかな?そのため収納もスッキリした。

極太毛糸はマットがいいよなあ。
厚みがあるので一枚でもふかっとするし。座ってもおしりがいたくないよ。

さて、続きを編もう。今日も善い一日を。


料理しながら見ていたのだが、面白かった。

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