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トートタロット,カップ6,7,8 魔女暮らし日記 1.13.2021

自分のコンディションを把握するためにほぼ毎日何かしらのツールで占いをしている。
最近は、あることをどうやってまとめ上げるのか、その方法に悩んでいたので、困ったときは君に決めた!のノリで神聖なトートタロットを使っていた。

トートタロットは、ふつうのタロットカードとちょいと意味が違う。
かの大魔術師、アレイスター・クロウリーがその瞑想修行の果てに体系化したもので、絵柄は神秘的かつ抽象的だ。
これを理解するためには、西洋占星術、カバラ(旧約聖書)、ヘブライ文字、エジプト神話、ギリシャ神話、イギリスの魔術結社ゴールデンドーンの知識が必要になる。

ふつうのタロット(ふつうと言ってるがそれだけでもかなり深いものだけど)よりも、もっと真理とか宇宙とか魂のレベルに近い。
まあそれを知ったところで物質界的な物質ありきの幸福とはまた違う観点から物申されるので、事業に役立つとは素直に言えない。
でもわたし、理念は魔女ですんで、考え方も生き方もトートに近いのだ。

さて、ここしばらくトートで占った結果、わたしこんなこと呟いている。

その杯6(カップ6)というのがこちら。

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聖杯は整って光っていて花が咲いているし、背景の海も穏やかでしょ。
心が安定して、喜んでいる、あーた好きなことしなさいな、というカード。
(ふつうのタロットの解釈では懐かしく輝かしい過去を意味する)

しかも6は、カバラのティファレト。
簡単に言うと、愛に満ちている最高の状態なのよ。

そこで、したいこと、好きなことってなんだろうなと改めて考えてみた。

好きなことを好きと言える素直さが必要

好きなことを好きと言えない理由は、「好きだからそれをやる」という覚悟までないから

正直、他人の評価は1mmも考えていないから、好きなものを好きと言っても差し支えない。だって誰かに好きになってもらう必要はないのだから。

なぜ覚悟ができないかというと「好きでやる」ことに労力を費やすべきかどうかを考えているから

え、そこ天秤にかけたら好きじゃなくね?

と、まじで書き出すくらいに考えた。
(というかわたし書き出さないとまとまらないタイプ)

これって、「寿司が好きで食べたいんだけど外出たくないなあ」と一緒だと思った←これは常に思っている。


ただ、素直に納得できなくて「それでも好きなもんは好きなんだよなあ」という、まるでフラれたのにわたしが好きなのは自由でしょ!展開に陥る。
そこで、自分で書いた春分図考察を読み返してみる。


「自分の心と向き合い、培ったものは出し惜しみせず出せや」と言っている。
なにも解決していないのに、あ、出していいんだ。などと霧が晴れたように感じる。
「利益にならない、長い目で見よというのはでているわけだしな」と思い直し、好きなことは利益がでなくてもやってみようかな、と思ったところで寝る。

翌日。タロットの結果はこうだ。

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ふむふむ。なんかこう、自分で縛って身動きとれなかったものが解消されたかんじあるな。(ソード10、ワンド5)
愚者、太陽、宇宙(世界)、隠者のカードなんて。アレフから始まってタウで終わるみたいな。始まりの終わり。

しかしだよ。
おい、結末!ソード3は未来だからとりあえず置いといて、カップ7!
カップ6どこいった!なぜカップ7になる!

わたしは愕然とした。
昨日は考えがまとまって、穏やかな眠りについたのに。
なんどやってもカップ6ではなく、カップ7がでるのだ。

カップ6が喜びだとすると、カップ7は溺れるカードだ。

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左からカップの6,7,8

カップ7はヒュドラ沼みたいに毒々しい。
これは喜びに溺れて抜け出せない状態だ。
それはもはや喜びではない。喜びだと思っている何かだ。

カバラではティファレトの愛から、自然神秘のネツァク。
ネツァクでバランスを崩して、まやかしの愛に溺れるのだ。
喜びだけ!享楽だけ!あればいいのよ!……いいはずがない。

さらにその先の8はホド。
水流は途絶え、沈澱し、動きがない不感動のかたまりが残る。

わたしはこれを植物で見たことがある。
花が咲くと嬉しくて水を与えるが(6)
水を与えすぎると怠惰となり腐っていく(7)
最終的には枯れる(8)

植物がそうなら、小なるものは大なり、人間もまた然り。
なにごともバランスがだいじ。

わたしの場合は、好きなことやしたいことばかりをやろうとするんではなく、もっと広い視野でやるべきことをやれよ。ということだと思い知った。

たしかに一年間、ウィチクラフトというアウトプットよりになっていたのでインプットのほうは疎かだったかもしれない。
毎日のルーティンの中に読書の時間をもっと入れようかな。研究の時間を増やすのもいいかもしれない。

腐る前にわかってよかった。
ちゃんちゃん。


今日も善い一日を。


西洋魔術や、西洋の占いの根本にはカバラという、旧約聖書がもとにある考え方がある。
カバラというと数秘術、と答える人が多いのだが、それだけではない。
モーセが唱えた72の神の名や、数々の魔法、ダニエルやエゼキエルの見たケルビムなど。
カードにはたくさん描かれているよ。

とりあえずモーセ5書は必須。セミナー講師はわたくし蜜猫です。


サポートして頂けたら、魔術研究の支援に使わせて頂きます。皆様により良い情報とデータを開示することで生き生きとした魔女活・魔術ライフになるよう願っています。