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見えざる◯◯の手


3/28付の記事から、いろんな見えざる手が垣間見えてきたので紹介するにゃ。


① 人民元安、円売り招く

人民元とドルの取引が円に波及した背景には、外為市場での取引形態がある。外為市場では2つの通貨のペアを取引する。人民元とドルの取引では「人民元を売ってドルを買いたい人」と「ドルを売って人民元を買いたい人」が為替レートに基づいて保有する通貨を交換する。
相場が急変動したので取引を急ぐと、「人民元を売ってドルを買いたい人」が「ドルを売って人民元を買いたい人」より多くなることがある。
人民元を売りたい人は直接ドルと交換できない場合、他の通貨を組み合わせれば目的を達成できる。例えば「人民元売り・円買い」と「円売り・ドル買い」を組み合わせる取引を実行すると、あたかも人民元を売ってドルを買ったのと同じ取引が成立するわけだ。人民銀による基準値の設定が招いた人民元売りが「円売り・ドル買い」につながり、円の安値更新を後押しした格好になった。

日本経済新聞

ひさびさに興奮した円安論考ですにゃ😼 整理すると…

  • 中国の為替取引は中央銀行が設定する「基準値」がベースに

  • 市場では🇨🇳の緩和的な金融政策を背景に「元安・ドル高」傾向

  • しかし、中央銀行は基準値を市場取引よりも大幅に「元高」に設定

  • 無理やり「元高」に持っていかれたので、市場では再び「元安圧力」がかかる

  • この繰り返しで徐々に「元売り・ドル買い」を急ぐ動きが活発になり、取引が成立しにくくなる

  • そこで、いったん「元売り・円買い」をして「円売り・ドル買い」でドルを入手しようとする動きに

  • 結果、元安が間接的に円売り圧力に

円安が解消されるには、アメリカの利下げが順調に行くことと同時に、中国不況の深刻度合いにも左右されてきそうですにゃ… まさに、中国という見えざる手がドル円相場を操っている?😹


② 株高、AIバブルにあらず

――1990年代のバブル崩壊後の株価低迷を「トラウマ」と表現することがよくあります。「トラウマじゃないと思う。バブルとその後の『失われた10年』で何を学んだかの方が大きい。CFOの立場からすると『トラウマで臆病になって投資しなくなり現預金をためこんでいる』という見方は誤りだ。リスクに立ち向かう上で重要なことを心底学んだからこそ、手元現預金のレベルを上げている。大事なのはキャッシュ・イズ・キングという考え方だ」

日本経済新聞

これも頭をガツンと叩かれたようなパンチ力のある言葉ですにゃ👊 怯えて現金を溜め込んでいる、というのは傍観者の考えで、嵐の中で戦っている人からしたらそれは全く真逆の挑戦していくための手段。
にゃかにゃか当事者じゃにゃいとわからにゃい感覚だけど、少しでもそういうことを想像できるように日々心がけていきたいものですにゃ😼


③ 米長期金利、消えぬ先高観

米景気が底堅く推移する中で、中立金利が切り上がったとの見方が3つ目の要因だ。
FRBが5%台まで大幅な利上げを進めても、景気に減速感は見られない。「高金利にも十分耐えられるほど米国経済の実力が上がり、足元の高い金利水準が見た目ほど景気抑制に効いていない可能性がある」(大和証券の山本氏)
中立金利が上がっていれば利下げの必要性は薄れる。これを反映する形で金利は高止まりしやすい。山本氏は「労働市場や物価上昇圧力の強さが示されれば、4.4%くらいまで上がる」とみる。
新型コロナウイルス禍以降、中立金利をめぐる議論が活発になっている。人工知能(AI)活用や米企業による製造拠点の回帰を背景に米国全体の生産性が向上し、中立金利を押し上げたとの意見がある。「移民の急増が労働力人口拡大につながり、中立金利を押し上げている可能性がある」(野村の小清水氏)との指摘も多い。

日本経済新聞

まさに経済を操る見えざる手、中立金利。いわゆるインフレ目標とされる2%前後が景気を熱しも冷ましもしにゃい金利と考えられてきたんだけど、いまはその倍以上に引き上げてもびくともしにゃい状況💪 ということは、そもそも中立金利自体があがっちゃってるんじゃにゃいの?という考えが出始めて、ここのところますます説得力を持ってきてるにゃ。
そうにゃると利下げにゃんて出来にゃくにゃるんじゃないかという恐ろしいことのにゃるから、あまりそういうふうに考えたくにゃくにゃるのもまた事実😹

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