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上がるか下がるか、大か小かの踊り場


きょうは為替も株も踊り場にいることがうかがえる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 〈円の警告・国富を考える 超円安 私の見方〉米利下げなければ200円台

「長きにわたって円安にベットしてきたが、米国が利下げをしていくのなら、円相場は足元近辺の水準で推移するという見方もできる。怖いのは米国が利下げに向かわないシナリオだ。プラザ合意時の235円はドル高是正の合意が行われた水準で注目すべきだ」
「100円から160円まで6割の円安が進んだが、200円までは2割ちょっとだ。円安が進むほどドルを保有するメリットが高まり、加速度的に資金が流出する可能性がある」

日本経済新聞

うん、円相場は今まさに「踊り場」にいるんだにゃ。長い間円安が進んできたけれど、その流れが一旦止まるか、さらに加速するかの分岐点にいるって感じにゃ。浅井さんの話を聞くと、米国の金利政策次第で円相場がどう動くかが決まるんだにゃ。もし米国が利下げに踏み切らなければ、円安はさらに進むかもしれないし、そうなれば200円台も現実的になるって。日本の財政も厳しい状況にあるから、日銀の政策も難しい舵取りを迫られているんだにゃあ。長期金利が上昇すれば、国債の消化が難しくなり、さらに財政に負担がかかるにゃ。でも、経済全体が安定するまで、この踊り場の状態が続くのかもしれないにゃ。日本経済がどうこの状況を乗り越えるか、今後の動向に注目だニャ。


② 5社に1社が今期最高益見通し

目立つのは、特定分野で高いシェアを握るニッチトップ企業だ。駐車場管理システムで高シェアのアマノは、純利益が前期比10%増と3年連続で最高益となる見通しだ。外出需要が回復し駐車場利用が増えるほか、キャッシュレス対応精算機の受注が増える。
大型の火災報知設備で約3割の国内シェアを持つホーチキは、過去に納めた設備の保守点検や補修工事で安定収益を得る。スカパーJSATホールディングスは日本企業で唯一の衛星通信事業者だ。17基の衛星で北米からインド洋上空までをカバーしており、政府・企業向けのデータ回線や衛星画像販売などのサービスが堅調だ。

日本経済新聞

ニッチトップ企業の有望性について考えると、特定分野で強いシェアを握る企業がいかに力強く成長しているかが分かるニャ。例えば、駐車場管理システムでトップシェアを持つアマノや、大型の火災報知設備で市場をリードするホーチキは、共に安定した収益を上げているんだ。これは、彼らが特定の分野で圧倒的な優位性を持ち、市場の変動に左右されにくいビジネスモデルを構築しているからなんだニャ。こういったニッチトップ企業は、大手が手を出しにくい特定のニーズに応え、その分野での専門性と信頼を築くことで、長期的に安定した収益を確保できるんだ。さらに、インバウンド需要の高まりといった外部要因もプラスに働いているから、今後も成長が期待できるニャ。特定分野での独自性と強みを持つ企業は、不確実な経済環境の中でも光り輝く存在となることを示しているんだね。

かと言って、中小型株優位の展開ににゃるかどうかは分からにゃくて、次の記事を読むと再び大型株主導の展開ににゃりそうにゃ、そんな踊り場にいることがわかるにゃ⏬


③ 【スクランブル】アクティビスト、「大型株」照準

オアシスが経営改善を求めた花王に限らず、24年は日本の大型企業がアクティビストの提案や要求を受けるケースが目立つ。アイ・アールジャパンによると、時価総額5000億円以上の企業が標的になったのは17件と前年から4件増え、19年以降で最多だった。
(中略)
日本グローバル・グロース・パートナーズ・マネジメント(NHGGP)は東洋水産に株主還元などを求めた。これまで時価総額が数百億円の企業を主な投資先としてきた中、東洋水産への投資額は異例の大きさだったもようだ。大和総研の鈴木裕主席研究員は「主要なファンドで1件当たりの投資額が大きくなっている」と指摘する。
要因として考えられるのが、ファンドの資金規模の拡大だ。アクティビストは影響力を持つために投資先の株を数%程度まで買い上げることが少なくない。従来は資金の限界もあって中小型企業が標的になることが多かったが、ファンド資金が潤沢になって大型企業も買われやすくなった

日本経済新聞

中小型株の行方について考えると、今のアクティビストたちの動きが大きな影響を与えるかもしれないニャ。最近は大型企業への投資が目立っているけれど、これが中小型株にとってどういう意味を持つのか、興味深いところにゃ。

まず、アクティビストたちが大型株に注力するようになると、中小型株に対するプレッシャーが一時的に減る可能性があるんだニャ。これまでアクティビストのターゲットとなっていた中小型企業は、少しの間呼吸ができるかもしれない。でも、これは一時的なもので、アクティビストたちが大型企業での成功を収めれば、そのノウハウを中小型株にも応用するようになるだろうね。

さらに、アクティビストたちの成功事例が増えれば、投資家たちの関心も中小型株に戻る可能性があるニャ。中小型株は依然として魅力的な投資先であり、特に改善余地のある企業が多い。資金が流れ込めば、これらの企業も成長のチャンスを得られるかもしれない。

だから、中小型株の行方は、大型株の動向と密接に関わっているんだニャ。アクティビストたちの活動がどのように展開されるか、その影響を見守りながら、今後の中小型株の動きを注視することが重要だと思うニャ。

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