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均衡状態になりつつある綱引き


きょうはいろんなところで綱引きが激しくにゃってるような感じがする記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 【ポジション】FX勢、ドル買いに二の足

外為どっとコムにおける投資家の売りや買いの指し値動向を示す「板情報」によると、4日朝時点で155円台後半の範囲に円買い・ドル売りの「逆指し値」注文が大量に入っていた。一定条件のもとでデータを遡ると直近で円高警戒感が強まっていた5月半ばの4月の米CPI発表前の時に次ぐ多さだ。
(中略)
今後は、個人投資家の円買い・ドル売りの逆指し値注文を相次いで成立させて一段の円高をもくろむヘッジファンドなどの仕掛け的な円買い・ドル売りが出てくる可能性も否定できない。円相場には政府・日銀の介入待ちだった頃とはまた違う緊張感が漂っている。

日本経済新聞

🇺🇸経済の減速を示す指標が相次いで発表されて急激に弱含みつつあるドル円。円高に振れることのよる損失回避や利益確定をするための逆指値注文も積み上がっていて、そこを狙った円買いが仕掛けられる可能性も浮上。1カ月前とは真逆の雰囲気ですにゃ😹 
円安優勢だった綱引きも円高が巻き返して均衡状態に。ただ、少し前に為替よりも🇺🇸経済のコンディションに日本株は影響を受けやすいという記事も見たから、これ以上ネガティブサプライズが出にゃいか心配ですにゃ。


② 欧州通貨上昇、景気に勢い

ユーロ圏の5月の総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は52.3と1年ぶりの高水準となり、1~3月期の妥結賃金の伸び率も2四半期ぶりに加速した。5月の消費者物価指数(HICP)速報値も市場予想を上回った。23年後半には2四半期連続でマイナス成長に陥りユーロの下落につながってきたが、今年後半に向けた回復が見込まれている。
シティグループが算出し、経済指標の実績と予想の乖離(かいり)を指数化したエコノミック・サプライズ指数はユーロ圏はプラスの27と市場予想を上回る統計が多い
一方、米国は消費関連など弱めの指標が続いており、マイナスの9に沈む。この差がユーロドル相場にもあらわれている。3日発表の5月の米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数は2カ月連続で好不況の境目とされる50を下回った

日本経済新聞

アメリカ一強の綱引きも欧州経済がここにきて強さを発揮し、こちらの綱引きもイーブンに。

この関係をきょうのモーサテの為替見通しで両備システムズの鈴木さんがデータで示されてましたにゃ。

Newsモーニングサテライトより
Newsモーニングサテライトより

こうにゃるとドル指数も低下してドル円相場にも下押し圧力がかかってくるかにゃ?


③ 円の警告 国富を考える(3)企業、為替変動と決別


企業が海外拠点で稼ぐ構図はすっかり定着した。上場企業の海外売上高比率は23年3月期に42%と12年3月期から12ポイント増え、過去最高となった。グループ全体のもうけを示す連結営業利益を国内本社のもうけを示す単独営業利益で割ると、2.8倍と上昇傾向だ
(中略)
足元で円安が進んでも企業は戻ってこない。日本政策投資銀行の調査によると、供給網を見直す狙いとして「海外拠点の国内回帰」を挙げた企業は4%。調達先分散や需要地での事業拡大などが大半だ。「為替相場は動くうえ、グローバル戦略を考えれば需要のある海外に生産拠点を多く持つ方がいい」(日立建機)

日本経済新聞

海外進出か国内回帰かという綱引きも、円安で国内回帰が優勢かに見えたけど、意外と蓋を開けてみるとそうでもにゃい現状があるようですにゃ☝️ 過去最高水準の設備投資が行われるという見通しとも合間って国内回帰の流れへの期待も大きくにゃっている分、その辺の恩恵を受けそうだと見られていた銘柄にとってはちょっと気になる内容ですにゃ。
売上の海外比率は今後も上がっていくだろうから、そこは見失わにゃいように捉えていきたいですにゃ。

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