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リアル・イズ・キング


きょうは「キャッシュ・イズ・キング」ならぬ「リアル・イズ・キング」という言葉がピッタリな記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 【FINANCIAL TIMES】AIの「夢物語」に要注意

AIで世界がどう変わるかという全体的な話には不確実な前提が多い
例えば、AIを動かすには膨大な水とエネルギーが必要なため、米国と欧州連合(EU)では企業にその使用量を開示するよう求める動きがある。
企業の二酸化炭素排出に課金するカーボンプライシングや、資源の利用に課税するなど、どんな形態になるかわからないが、AIを動かすための投入コストは今後大幅に上がる可能性がかなり高い
AI開発企業は現段階ではモデルを学習させるのに使うコンテンツの著作権を取得する必要がなく、AIで利益を上げる必要もない。莫大な利益を将来上げるだろうという前提だけで、バブルをあおるには十分だ
技術革新への根強い楽観論と、それが必ず大変革を生むという幻想でシリコンバレーの企業は自社の評価額を押し上げてきた。だが今後「どこでもAI」の時代が来ると語る人の多くは、最近までネットの新潮流「ウェブ3」や暗号資産(仮想通貨)、メタバース(仮想空間)への期待を強く訴え、ギグエコノミー到来の素晴らしさを叫んでいたのを思い出してほしい。

日本経済新聞

決してAIを否定するのではにゃく、果たしてその土台は整っているのか?という問いかけ🤔 ずいぶんとAIが身近ににゃったのは確かだけど、さらに普及していくためには、膨大なエネルギーやコストがかかることが懸念されていて、物理的な現実がその行方を阻む可能性も🙀 実際、EVもそういう壁にぶつかって期待が急速に萎んでいるから、AIでもそれが起きない保証はにゃいですにゃ。
株価のバリュエーションどうこうという問題より、限りにゃく初歩的でアナログな問題を孕んでいるのかもしれにゃいにゃ😾 そこで浮上するのが「リアル・イズ・キング」というフレーズにゃ⏬

② 高級ブランド株、買い活発

高級品株の一角は、景気に左右されずに利益を安定的に確保できるとの評価も一因だ。米シティグループは2月末、米国の超大型ハイテク株「マグニフィセント・セブン(M7、壮大な7銘柄)」と同様の特性を備えた欧州株を7銘柄選び、「スーパーセブン」と名付けた。
7銘柄のうち、LVMHとフェラーリ、「カルティエ」などをもつスイスのリシュモンというブランド株が3つ入った。利益率の高さと成長力、参入障壁の高さが選定基準という。ビータ・マンシー欧州株式ストラテジストは「スーパーセブンはM7より平均的に割安で、かつM7と同様の魅力的なマージンを提供する」と指摘する。
高いブランド力と価格決定力をもつ企業は、外部環境の変化に左右されず安定した成長を実現しやすい。たとえばエルメスの株価は、08年のリーマン・ショックに端を発した金融危機や20年以降の新型コロナウイルス禍でも上昇基調を維持した。強固な顧客基盤を構築し、値上げで利益をしっかり計上できる強みがある。QUICK・ファクトセットのデータによると、自己資本利益率(ROE)の直近5年の平均は27%台と高水準だ。

日本経済新聞

一時期、中国の不況で軟調だったLVHMなどの高級ブランド株👜 ここにきてまた上昇基調で、エルメスは年初来で27%、主要なブランド10社で構成するその名も「ストックス・ヨーロッパ・ラグジュアリー10」も16%上昇⤴️ その強さの源泉を辿っていくと、長い年月をかけて築き上げた質の高い「リアル」な資産を持っている、ということに尽きるにゃ💪 よく資産形成も時間を味方につけてゆっくりが鉄則と言われるように、企業の成長も急がば回れ、的なところもあるのかにゃ?
投資する際には成長を支えるリアルなものを見抜いていくことが大事ですにゃ☝️

③ 日銀の金利正常化、円安進行が波乱要因に

円安傾向に歯止めがかからない現状を踏まえ、市場参加者からは日銀が早期の追加利上げを迫られるとの見方が浮上する。バークレイズ証券の馬場直彦氏は「日銀が足元で最も警戒しているのは過度な円安の定着ではないか」と指摘し、7月にも追加利上げに踏み切る可能性があるとみている。みずほリサーチ&テクノロジーズの門間一夫氏も「サービスの価格が賃上げを反映した伸びになれば7月にも利上げする可能性がある」と語る。
第一生命経済研究所の藤代宏一主席エコノミストは「労働組合のない中小企業の動向も反映される毎月勤労統計の数字が弱ければ、追加利上げに慎重な声が存在感を増す」として、10月ごろの追加利上げが適当とみる。

日本経済新聞

話は変わって、日銀の追加利上げは今のところ7月がやや優勢かにゃ? リアルにこのまま円安が進んでいけばそうにゃるかにゃ? データが弱ければ10月の線も。あとは選挙がいつ行われるかといったところも絡んでくるかにゃ?

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