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下落と見るか、巡航速度と見るか?


ここ最近すさまじい下げ相場ににゃってる株式市場。ここからさらなる下落の始まりと見るよりも、いったん巡航速度に戻ったと見るべきにゃのかなと思わせる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 銅下落、投機マネー流出

歴史的な上昇局面が一服した銅相場だが、このまま下値を探る展開になるとの見方は乏しい。中長期的にはEVや再生エネ関連のほか、生成AI(人工知能)の普及に伴うデータセンター向けの送電網など需要が拡大するとの期待は揺らいでいないためだ。
現物の価格は底入れが近いとの見方もある。丸紅経済研の李氏は「中国政府の景気刺激策の効果により、同国の需給環境は年内に改善に向かう」とみる。実需を背景に現物価格が持ち直せば、再び先物価格が上昇基調に戻る可能性はある。
5月までの上昇局面では投機マネーの流入による価格のゆがみが指摘されていた。銅相場は投機主導の値動きが収まり、世界景気の先行きを映す「医者」としての機能を取り戻す環境は整いつつある。

日本経済新聞

銅の価格が下落し、4カ月ぶりに1トン9000ドルを割り込んだことは、巡航速度というテーマで非常に興味深い現象にゃ。投機マネーが流出し、現実の需要減退により価格が調整される過程は、まるで飛行機が安定した巡航速度に戻る様子を彷彿とさせるにゃ。銅は「ドクターカッパー」として経済の健康状態を示す指標だが、過剰な投機によって一時的にその機能が失われていたにゃ。しかし、投機的な動きが沈静化し、実需を反映する価格に戻ることで、再びその役割を果たすことが期待されるにゃ。特に、中国の景気刺激策が銅の需給環境を改善させるとの見方もあり、今後の市場動向が注目されるにゃ。全体として、銅の価格が短期的な変動を経て長期的な安定を目指す過程は、経済全体の巡航速度に戻る過程と重なるにゃ。


② 日米株、マネー巻き戻し

一方、SCREENホールディングスや東京エレクトロンは19日時点で目標株価に対して2~3割安い水準にある。半導体関連株が持ち直せば「相場の下落基調が再び転換する可能性がある」(GCIアセット・マネジメントの池田隆政氏)との見方は残る。

日本経済新聞

日米株の急落は、巡航速度に戻る過程として捉えられるにゃ。特に、テスラなどのハイテク株が急激な価格上昇から調整局面に入ったことは、過剰な投機から正常な市場評価への回帰を示しているにゃ。米国の消費者物価指数の低下やFRBの利下げ観測が背景にあり、投資家はリスクを再評価しているにゃ。日本市場もドル安による円高が重なり、売り圧力が増幅されたにゃ。こうした動きは、航空機が安定した巡航速度に戻る過程のように、過剰な興奮から平静へと移行するプロセスを反映しているにゃ。円高が輸出企業に逆風となり、日本株の下落を引き起こしたが、これは一時的なものであり、半導体関連株が持ち直すことで再び安定する可能性があるにゃ。全体として、日米株市場は今、バランスを取り戻すための調整期間に入っていると言えるにゃ。


③ 【ポジション】戻ってきた「昼の円買い」

24日には3月中旬以来、約4カ月ぶりに100日移動平均線を割り込み、ドル高トレンドの転換が意識された。三井住友銀行の宇野大介チーフストラテジストは「100日移動平均線を割り込んだことでドル売りのシグナルが点灯したとみて、短期筋や実需勢の間で一時的に円買いの動きが強まった」と話す。
(中略)
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは「市場で日銀の追加利上げへの警戒が広がり、市場心理の悪化に伴い円ショートポジションを解消する動きがあったのだろう」と話す。
こうした金融政策にらみの円の買い戻しに輸出企業の円買いが重なれば、円高進行は一段と進むリスクがある。邦銀の外為ディーラーからは「円安トレンドの転換を頭に描いて取引している人も相当程度いる」との声が聞かれる。

日本経済新聞

円相場の上昇が「昼の円買い」の復活を促しているのは、巡航速度というテーマで考えると非常に興味深い現象にゃ。円安局面で静かだった企業の円買いが再び活発化し、市場に影響を与えているにゃ。輸出企業は為替の動きに敏感で、円高が進むと保有ドルを早めに円に替える動きを見せるにゃ。これにより、円相場は安定した巡航速度から一時的に変動することがあるにゃ。日米の金融政策が大きな転換点に差し掛かっていることも、円高の進行を後押ししているにゃ。特に、100日移動平均線を割り込んだことで、ドル売りのシグナルが強まったにゃ。企業の円買いが再び市場に影響を与え、円相場が巡航速度に戻る過程で、これからも円の動向には注意が必要だにゃ。金融政策の変化や市場の心理が複雑に絡み合う中で、円相場がどのように安定していくか注目されるにゃ。


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