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目に見えない強さを追って


きょうはなかなか目に見えにくい「強さ」の存在を知らしめる記事がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 【ポジション】続くドル高、米国の強さ映す

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは「AI活用が実社会に浸透すれば労働生産性が上昇し、米国の潜在成長率の押し上げに寄与するストーリーが意識されやすい」と指摘。中立金利がコロナ禍以降に上昇したとの思惑も重なり、高金利が続くとの見方がドル高にも波及している可能性があるという。
20日にFRBが示した政策金利見通しでは中立金利にあたる長期見通しが2.6%と前回(2.5%)から上方修正された。FOMCメンバーの中でも中立金利の上方シフトを気にする見方があることを示す。
(中略)
主要ハイテク企業が海外で稼ぐ売上高も無視できない規模だ。米国の超大型ハイテク7社「マグニフィセント7(壮大な7社、M7)」の米国以外の売上高は23年に約8880億ドル(約134兆円)と09年比で12倍。海外での売り上げが増えれば、その分ドルに戻すドル高圧力も意識される。

日本経済新聞

やはり中立金利は上がってきてるようですにゃ⤴️ 景気を熱しも冷ましもしない中立金利は「Rスター」にゃんて呼ばれて、去年あたりのジャクソンホールでパウエルさんがこの点について言及するかどうか注目されたっきり、あまり話題には上がらにゃくにゃったにゃ。
また、テック大手が10年余りで10倍以上もアメリカ以外で稼ぐようににゃってるので、円安の要因としてしばしば指摘されてるデジタル赤字ももはや不可抗力ですにゃ😹


② 利下げ回数巡り懸念も ウルチ氏

私の懸念は、パウエル氏やFOMC参加者が利下げ方向に判断が傾いているといっても経済指標の内容次第でその可能性が消えかねないという点にある。FRBの利下げは6月ごろに始まり、年内には3回あるというのが私の想定ではあるが、利下げ回数が増えるシナリオより減るシナリオの方が発生確率は高くなっていると考える。

日本経済新聞

そういうえば「データ次第」というのがパウエルさんの口癖だったけど最近はあまり聞かにゃくにゃったにゃ。逆に、最近も上振れたCPIを無視するかのように利下げ姿勢に傾斜。仮に中立金利が上がってるとすると、記事で筆者が言ってるように、リアルに利下げ回数が減る可能性も十分あるにゃ🙀


③ 【エコノミスト360°視点】「強欲インフレ」と呼ばせないために

欧州でインフレが10%にも達し、生計費クライシスといわれた時期があった。エネルギー価格などの高騰で原材料価格以上の値上げが進み、企業業績は改善したが、生活費には打撃となった。国民の苦労をしり目に値上げでもうけた企業への不満を込めて、グリードフレーションという言葉が広まった。グリード(強欲)とインフレーションを合わせた造語である。
実は2023年の日本でも似たようなことが起きていた。それはGDP(国内総生産)デフレーターという指標でわかる。これは輸入コストを上回る値上げ、すなわちホームメードインフレが起きたかどうかの指標である。
それが前年比で3.8%プラスという歴史的な上昇率になった。もっと驚くのはその中身である。GDPデフレーターの上昇分は企業収益または労働者の所得として分配される。ところが値上げ分のほぼすべてが企業の手元に残り、賃金にはほとんど還元されなかった。個人消費が伸びないのは当たり前である。

日本経済新聞

日本では値上げし始めたタイミングで原材料価格が落ち着いたために、企業は余剰資金を抱え、その分が今の春闘の賃上げ原資ににゃってるという説。つまり、値上げ浸透による業績アップや、歴史的なベースアップ水準も、追い風参考記録として考えるべき、ということににゃるかにゃ?
ここから賃金が物価を押し上げる動きが出始めるかどうか、出始めるとしたらどこから出てきそうか、という視点で投資できると好循環が起きたときにうまく波に乗れそうですにゃ😼


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