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価格の向こう側を見据えて待つ


① 【スクランブル】「オマハの賢人」盟友の遺訓

バフェット氏は当初、生粋の割安株投資で価格の落ちた銘柄に機会を探った。それよりも消費者から支持され続ける優れたブランドを持つ企業に適正な価格で投資することの優位性を説いたのがマンガー氏。シーズキャンディーへの投資の成功が一歩となり、そこからコカ・コーラをはじめとする「ブランドに貨幣価値を付ける投資に『進化』した」(阿部氏)。
(中略)
コモンズ投信の伊井哲朗社長は「忍耐強く待つことの大切さをシンプルに貫く長期投資家」としての顔を見る。それは決して容易ではない。
ずっと株価が上がらず厳しい局面が続くこともある。逆に下がるのを待ち切れず買ってしまうこともある。

日本経済新聞(編集委員 藤田和明)

99歳で亡くなったチャーリー・マンガー氏。バフェットさんの代名詞といえば割安株投資だけど、安けりゃいいってもんじゃない、というのを説いたのがマンガーさんだったんですにゃ。価格の向こう側にある本質を掴んで安くも高くもない”適正な価格“で買う。バリュー株投資でも成長株投資でもない、ごく当たり前な考え方だけど、基本ほど徹底するのは難しいから慌てて売っちゃったり買っちゃったりするわけにゃんだにゃ。

で、これからその“適正な価格”で買えるチャンスが巡ってきそうなセクターが次の記事にゃ。

② ESG投資、昨年初の減少 「見せかけ」に批判・運用成績悪化

地域別にみると、欧州が17%増の14.0兆ドルと全地域・国で最も多かった。日本は49%増の4.2兆ドル、オーストラリア(豪州)とニュージーランドを合わせたオセアニア地域は35%増え1.2兆ドルだった。日本とオセアニアは調査開始以降で最大となった。
一方、米国は8.4兆ドルと51%の大幅減となり、16年以来の低水準となった。
(中略)
野村総合研究所の木内登英エグゼクティブ・エコノミストは「反ESG投資などの揺り戻しの動きは、ESGマネーが軌道修正するための機会と捉えるべきだ」と指摘する。

日本経済新聞(ESGエディター 古賀雄大、ニューヨーク=竹内弘文)

政治的な思惑や金利環境の悪化とも相まってここ最近は勢いを失ってる環境セクター。けど、地域別で見るとアメリカ以外は着実に増えてて、特に日本は出遅れてた分もあってか最大の伸びににゃってるにゃ。なんとなく今は引き潮的な感じニャンだろうけど、また揺り戻しの機会が巡ってくるだろうから、いよいよ本当の力だけを持ったところだけが帰ってくるチャンスに備えて色々調べてみるのも面白いかもにゃ。

③ 【グローバルオピニオン】ヘルスケアに先行投資を

ヘルスケアのコストについて、物事の考え方を変える必要がある。教育に関してはあとで恩恵が得られる先行投資と受け止められている。(脱炭素への移行である)グリーントランジションや国防でも同じだ。なぜヘルスケアは違うのか。革新的な新薬への投資も、患者を減らせる先行的なものといえるのではないか。
(中略)
高価だと言われる再生医療などの新しい治療法も、長期的な視点で見ることが必要だ。たとえば、5年間にまとまった額を払うが、治癒してそれ以降は費用がかからないとしたらどうか。いつまでも慢性疾患に悩むよりも早く健康を回復すれば仕事に戻ることが可能だ。医療費を減らし、医師や看護師の負担も軽減できる。社会全体にとってウィンウィンとなる。

日本経済新聞

デンマークのGDPを超える時価総額を誇るノボノルディスクの社長兼最高経営責任者、ラース・ヨルゲンセン氏のお話。ヘルスケアも最近はあまりパッとしない銘柄が多いような気がするから、コロナバブルの頃は手が届かなかったような銘柄も適正価格で手に入れられそうなチャンスが眠ってるかもにゃ。

何事もコストを長期的な目線で考えることが大事ですにゃ。

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