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岩盤が動くとき


きょうは「岩盤」をキーワードに気になる記事を紹介するにゃ。


① 物価を考える 試される持続力(1)動くか岩盤サービス30品

日本のインフレ率は約2年間、日銀が目標とする2%を超える。だが足元までの物価は一時34年ぶりに1ドル=160円をつけた円安や原材料価格の高騰が先導する。植田和男総裁が「第一の力」と呼ぶ要因だ。
これが人件費比率が高いサービス価格の上昇に点火すれば、賃金と物価が互いに高まる「第二の力」につながる。写真撮影代はみずほリサーチ&テクノロジーズが価格変動が乏しいとみる約30品目の「岩盤サービス物価」の一つだ。
今春はこの約30品目の値上げが目立つ。ダスキンは家事代行料などを、日本自動車連盟(JAF)はロードサービス料金をそれぞれ大幅に引き上げた。
野村証券によるとサービス115品目中、3月時点で前年比上昇率ゼロ近傍の品目は31。2年前と比べ半減し、上昇率2~4%の品目が増えた。こうした値上げが次の賃上げを呼び込めば第二の力は動き始める。

日本経済新聞

コストプッシュの力でずいぶんモノの値段が上がっていくことには慣れてきたけど、確実にサービス価格にも波及してきてるにゃ。特に岩盤のごとく動かにゃいとされる30品目の価格も目立つように。しかしこの30品目の項目が結構面白いですにゃ→『物価を考える 持続力のカギ(1)サービス価格「解凍」』
モップレンタル代とか入ってるけどほぼダスキンのことかにゃ? この項目の値段が上がり始めたということは関連銘柄にも投資妙味があるとも言えますにゃ☝️


② ETFに機関投資家マネー 3月末世界、残高最高2000兆円

もっとも存在感が高まるにつれて、弊害を指摘する声も出ている。
国際通貨基金(IMF)は4月の国際金融安定性報告書で、指数連動運用の拡大が多資産間の相関を高めていると言及した。ETFを例に挙げ、ストレス時にマネーが一斉に動き出す要因になりうるとの見方を示した。
コンサルティング大手PwCは3月の報告書で、世界のETF残高は年率2ケタのペースで伸び、2028年半ばまでに19.2兆ドルに達するとの見通しを示した。拡大基調の継続で、市場における影響度は一段と高まりそうだ

日本経済新聞

にゃんとテスラとかNVIDIAとか1銘柄だけに連動し2倍の値動きをするようなETFまで登場してるとか😹 インデックス型のETFは人類最大の発明と称賛する声も多いけど、その規模が膨らむにつれ資産間の相関関係が高まってしまっていて分散効果が逆に減ってきてることが指摘されてるにゃ☝️ これもETFという一種の岩盤と言えますにゃ。にゃんらかのショックが起きたときの影響も過去に比べて大きくにゃるリスクもはらんでる点には注意しておきたいですにゃ😾


③ 「ROE2桁目標」に買い

企業から相次ぐ今期業績の慎重な見通しが相場全体の重荷として意識されるなか、資本効率向上という中長期のテーマが手掛かりとして再び注目されている。
(中略)
14日の日経平均株価は176円(0.5%)高の3万8356円と小反発した。T&Dアセットマネジメントの浪岡宏チーフ・ストラテジストは「企業業績の見通しを左右する米金融政策や円相場などの方向感が振れやすい今、資本効率改善といった中長期目線のテーマに投資資金が集まりやすい」とみる。
(中略)
農林中金全共連アセットマネジメントの中尾真也ファンドマネージャーは「自社の資本コストを計った上で具体的な数字目標を掲げ、資本効率改善に向けた明確な意思を示した企業が評価されている」と話していた。

日本経済新聞

何を今さら、というテーマかもしれにゃいけど、本決算シーズンを迎えて蓋を開けてみればどこもかしこも保守的な見通しばかり。やや期待外れな展開の中、資本コストの改善とか中長期的な目標を手がかりに買いが入る動きが出始めてるにゃ。この資本コストを意識した経営というのも、ちょっと前までは全然動かにゃい岩盤的な障壁としてあったから、さらなる改善に向けた動きが活発ににゃればそれはそれでいいこと。
意外とまだこの方針を示していにゃいところは結構あるから、そういう銘柄で成長余力のあるところは面白いかもですにゃ☝️


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