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たかが数字、されど数字


きょうは相場の行方を占う重要な数字がいくつかあったので紹介するにゃ。


① 米利回り逆転、戦後最長 軟着陸シナリオに懸念

戦後、逆イールド局面は11回あり、うち10回は景気後退と株安を伴った。大和証券の山本賢治シニアエコノミストは「逆イールドのシグナル性は軽視すべきではない」と警戒する。「スタグフレーションに向かうとの観測が強まると、株価にはネガティブに働く。株高が支えとなっている個人消費が鈍り、景気減速へと向かっていく可能性はある」と指摘する。

日本経済新聞

米国債の逆イールドがついに戦後最長へ。景気後退のサインと言われ、ずーっと気にはにゃってたんだけど、むしろ景気は加熱方向へ🔥 「今回は違う」風に考えてたけど、あの山本さんが警戒するほどだからちょっと無視できにゃくにゃってきたにゃ🙀 確かに実際、足元でも消費が弱ってきてる兆候も見られるにゃ。景気後退はともかく、インフレさえ落ち着いてくれれば大きなショックは避けられるかにゃ?


② 【ポジション】円キャリー取引、再び勢い

シティグループ証券の高島修通貨ストラテジストが1990年以降の円相場の騰落率と1カ月物の日米金利差の関係を分析したところ、日米金利差が「5%以上」開いていた際のドル・円相場の3カ月前比の騰落率(プラスはドル高・円安)は平均でプラス1.70%だった。
日米金利差が「4.5~4.75%」のドル・円相場の騰落率はマイナス2.37%、「4.25~4.5%」ではマイナス3.32%と、いずれもドル安・円高に振れる傾向があった。
高島氏は「金利差が5%超だった局面で積み上がった円キャリー取引の巻き戻しが膨らんだためだろう」と指摘する。足元ではヘッジファンドによる投機的な円売りが円安を招いており「長期的に円高のリスクは高まっている」とみる。
現在の日米金利差は5%台前半だ。米連邦準備理事会(FRB)の利下げが1回0.25%と仮定すると、金利差が「4.75%」の分水嶺を明確に割り込むには2~3回の利下げが必要になる。

日本経済新聞

日本のインフレの行方を左右する円相場💴 為替介入で一旦は落ち着いついたものの、直近はまたじわり円安方向へ。その背景にある日米金利差の開き。現状、5%ポイントあって、この水準にある限り、過去のドル円の騰落率を見ても円キャリー取引が活発ににゃって円安基調になりやすいそうですにゃ。4.75%以下にゃら逆に円キャリーの巻き戻しが起きやすく、この水準まで下がるには🇺🇸が2回から3回利下げすることが必要に。ということは、今年いっぱいは150円を下回る局面はなさそうかにゃ? ただ、日銀では利上げを急ぐ向きもあるようで、両者の動き次第では案外140円台もなくはにゃい?と思わせるのが次の記事⏬


③ 日銀に早期追加利上げ論

4月会合の意見では「金利のパス(経路)は市場で織り込まれているよりも高いものになる可能性がある」との意見が政策委員から示された。ある日銀関係者は「今年中に2回の利上げを想定する意見があるということだ」と解説する。
(中略)
政府にも慎重論が根強い。4月の主な意見で財務省の出席者は3月会合に続き「消費は力強さを欠く」と言及した。経済の腰折れリスクが拭えないなかで、家計の影響を考慮すれば「年2回の利上げはかなりハードルが高い」(財務省幹部)。

日本経済新聞

仮に両者0.25%の幅で🇺🇸2回利下げ、🇯🇵2回利上げすると一気にその差は1%縮まることになるから、確実に円高方向には向かうことが考えられますにゃ。けど🇺🇸が年内2回利下げするということはかなり景気も弱ってるということを意味するから、それはそれでまた困ったことににゃりますな😹

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