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自分の腕を疑う前に、道具を疑ってもいいかもね


弘法は筆を選ばずって言葉、ありますね?

どうも、黒仔弥生と申します。
漫画を描いています。今回は道具のお話。

「こうぼうはふでをえらばず」

すげぇ職人は、クソみたいな道具を使っても、すげぇ仕事をするって意味ですね。
乱暴に言いました。すいません。
この頃、血の気が多くて。

弘法大師という、偉いお坊さんのエピソードが、伝わった言葉です。

私は好きです、この言葉。
そう言う人間に、私もなりたい・・・!
だから、自分が使う道具に、良し悪しをつけない、そんな時期がありました。

だけど今では、その考えは危ないと思っています。
きっかけは、自分の線に迷っている時でした。

何故か練習の成果が出ない

その時期、私はアナログ漫画家でした。
使うのはこちらのペン

一般的なつけペンです。
このつけペンが、私にとっては悩みの種で、
どれだけやっても、いい線が引けないのです。

机に向かっていると、心の中の弘法大師が私を罵り出します。

弘法大師「練習が足りないんだよ!」

私「そうかもね・・・」

弘法大師「ペン様に、文句言わずに描け!」

私「わかってるよ・・・」

弘法大師「こんなヘボ絵描きに、使われる、ペン様が可愛そうだ!」

私「・・・う・・・ん・・・」

弘法大師「ペン様最高!!ペン様最高!!!ぺん様最高!!!!

私「うるせぇえぇえええ!!!!!!!
どう考えても、このペンが悪いんだよぉお!!!
」 

という感じでです。
もんもんとしていた私は、とうとうキレました。
そして、練習の成果が出ない理由を探し、一つの事実に気づきました。
このペン・・・軽すぎる・・・!

一般的に買えるシャーペンは、たくさんの種類があるのに、ペン軸には選択の余地が、ほとんどありません(専門的に調べれば、あるかもしれません)。
余地がないので、似たり寄ったりの形や、重さになるわけです。
人にはそれぞれ、筋力や筆圧の違いがあります。
シャーペンには、合う合わないがあるのに、どうしてペン軸も同じだと考えないのか?
人類が初めて、火を発見したくらいの衝撃がありました。うきぃ。

そこで、私がとって解決策はシンプルです。
↓この様な、板状のおもりを買って


↑このように、重さを調節してみました。
私の場合、見た目は全く気にしません。
引く線が大事です。

これがビックリするくらい効果があって、
ペンのコントロールが、かなり変わり、線も良くなりました。
ペン自体が、私の手には軽すぎた様です。
本来の力を取り戻した気がして、本当に嬉しかったですね。
心の中の弘法大師は小さくなってました。ふはは。

創作には
少しのDIY精神と、先人へのリスペクト。
そして、それを疑う視点も大事なんですね。

弘法も筆の誤り、という言葉もありますから。

このお話が、皆さんの創作の何かに役に立ったら嬉しいです。

ここまで読んで下さったあなたに、最大級のありがとうを送ります!
無断で。

それでは!

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