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宇宙戦艦ヤマト 復活編 34

最終章 戦士たちの帰還(2)

「お尻にある星型の痣……島さんに間違いありません」
 古代たちがヤマトに連れて戻った赤ん坊を抱きかかえ、テレサは静かに答えた。
「しかし、島は死んだはずでは――」
「いいえ」
 真田の言葉を、テレサは即座に打ち消す。
「前にも説明したとおり、島さんには私の血が流れています。私は不死の存在……私の血を継いだ島さんも、同様に死ぬことはありません」
「つまり、俺たちは島を仮死状態のまま葬ってしまったということか……」
 テレサは黙って頷いた。
「でも、それは仕方のないことです。あのときはまだ、島さんが不死の存在であることを誰も知らなかったのですから」
「島が生きていてくれてとても嬉しい。だがどうして、こいつはマグネ星の最高指導者なんかになっていたんだ?」
 古代が尋ねる。
「少しお待ちください。島さんの過去を探ってみます」
 テレサはそう答えると、島の額に手のひらを当てた。
「島さんの過去が見えます。……カプセル型の棺の中で仮死状態となって宇宙空間を漂っていた島さんは、マグネ星の科学者に助けられました。ちょうどその頃、マグネ星の最高指導者であるゴーステストが不測の事態で死んでしまったため、島さんはゴーステストの影武者に仕立てあげられたのです。記憶を書き換え、顔も作り変えられて……」
「なぜ島が? 影武者なら他にいくらでも……」
「いいえ。マグネ星人は洗脳に耐えられる力を持っていませんでした。記憶を書き換えようとしても発狂して命を落としてしまう……地球人である島さんだけがそれに耐えられたのです。だから……」

つづく

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