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鶴岡市は食文化の街

黒川能から少し離れて
山形県鶴岡市のことを今回は書こうと思います

知ってますか?

学校給食の発祥の地

山形県鶴岡市が発祥と言われています

年に1回学校給食発祥の地として
当時の給食を再現した献立があります

私の学校でも昔の給食の日にはくじら肉の献立なんかもありました
あとはコッペパン?ソフト麺?とか食べた記憶があります

そして

鶴岡市は日本で最初の
ユネスコ食文化創造都市に認定されています

そんな食文化について書いていきます


ユネスコ食文化創造都市とは

加盟する都市が国際的に連携して
想像的な地域産業を振興し
文化の多様性保護と世界の持続的発展に貢献することを目的に2004年に創設された
ユネスコ創造都市ネットワーク

そこに加盟を目指す都市はユネスコが対象とする7つの創造的な産業

・文学
・映画
・音楽
・クラフト&フォークアート
・デザイン
・メディア・アート
・食文化
から都市の特色ある1部門を選び申請します

鶴岡市はこの部門の1つである食文化部門の都市としての加盟を目指し
2014年に食文化では日本初の創造都市になりました

世界の加盟都市は295都市

日本は
兵庫県神戸市がデザイン分野
石川県金沢市がクラフト&フォークアート分野
静岡県浜松市が音楽分野
山形県山形市が映画分野

など計10都市が加盟認定されています

〈鶴岡市はこの都市ネットワークに
食文化部門で加盟しているんだとさ〉

実はついこの前まで日本で唯一の想像都市でした

2022年に大分県臼杵市が認定され
現在日本では鶴岡市と臼杵市
2つの都市が食文化部門に加盟しています
〈仲間が増えた〉

鶴岡市の食文化

ユネスコに認定された鶴岡市の食文化とはどういうものなのか
挙げていきます

1.城下町の風土

庄内藩酒井家が力を入れていた農政により鶴岡の地域は発展していきます
藩政期には『致道館』が創設され学問や産業活動が活発になりました

2.在来作目「生きた文化財」

鶴岡市は2000m級の山そして海もありその地理を活かして様々な山菜やきのこにたけのこ
お米をはじめとする農作物そして海産物がとれます
その中でも
だだちゃ豆(枝豆)や温海かぶなどの在来作目が約60種類も継承されています
それらは世代を超えて受け継がれていることから「生きた文化財」と言われています

3.精進料理

月山・湯殿山・羽黒山からなる出羽三山に伝承され
山伏の修験道文化と共に発展してきました

4.行事食/郷土食

黒川能で振る舞われる凍み豆腐などの行事食が継承されており
また「笹巻き」や「あんかけ」など家庭での郷土食も受け継がれています
「祈りの食文化」として大切に継承されています


伝統料理の普及を奨励し土着の作目の生産と消費を促進しています

食文化創造都市として

鶴岡食文化創造都市推進協議会は様々な取り組みを行っております

料理人先進都市プロジェクト

鶴岡市内の料理人への支援や生産者などの新たなつながりの構築を推進することで
観光誘客の促進や食関連産業の振興を図る目的があります

鶴岡ふうどガイド

地域の特色ある食と旅行者をつないで
総合的に食の案内が出来るガイドを養成しています

国内外との交流

世界各地のユネスコ創造都市やその周辺都市との交流を行っています

おわりに

伝統料理だけでなく作物そして地理
様々な要素があるのですね
鶴岡に住んでいると当たり前に思っていた食が
一歩外にでるとそうでなかったり
鶴岡市ならではの食文化が令和の今でも受け継がれているのも誇りに思います

鶴岡市では婚姻届を出すと
つるおかおうち御前という郷土料理がたくさん載っている本がもらえます

ユネスコ食文化創造都市に認定された鶴岡市の食文化でした

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