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詩の朗読会「ベターサウンズ」を開催しました。

 2023年8月19日に西荻窪の本屋さん・BREWBOOKSの2階を借りて詩の朗読会をしました。とても大事な日になったのに今年これまでずっとバタバタしてしまってやったことを残せていなかったので残そうと思います。

 知っている詩人にお声がけしたり、紹介して頂いたりで8人に参加頂いた会でした。参加者をご紹介すると、ダーマツさん、吉野家さん、中本速さん、柏井優佳さん、田畑浩明さん、佐野豊さん、雪柳あうこさんです。
 
 この会のルールは自作の詩を一篇と他者の詩を一遍読むことでした。席を回す方式で朗読席が決まっていてみんなで楽しくぐるぐるしました。結果2週できました。人数8人で丁度良かったです。

 初めての試みなので1週目はみなさん緊張されていたように思います。2週目の追い朗読は緊張から解放されたのかみんなとっても良かったように思います。特に柏井さんの「一番のくま」はぐっと来ました。
 
 合間、朗読しているていの写真撮影をして記念に個別にお贈りしました。自分を撮ることを忘れひとりだけ写真がないです。覚えているのはダーマツさんがこの日のために新作を会の開催直前まで書かれていたこと、吉野家さんの朗読がうますぎて天才だと思ったこと、中本速さんが撮影した写真をご本人がアップされてそれがまたいい写真で、そこにとてもたくさんのいいねがついていたこと、柏井さんの1週目の緊張感と2週目の朗読の素晴らしさ、田畑さんのステージ慣れしたものおじしないことのすごさ。松下育男さんのオンライン教室で知ってどうしてもお呼びしたかった雪柳あうこさんと佐野豊さんがいらしてくれて素晴らしい朗読を聞かせてくれたこと。

 真野は他者の詩を2篇朗読したのですが最初は雪柳あうこさんの「黄色の先へ」もう一つは佐野豊さんの「こえのほし」を朗読しました。来ていただいて嬉しかったし「黄色の先へ」は会の始まりに相応しい詩だと思っていたからです。佐野さんにどうして「こえのほし」を選んだのかと聞かれてその時はちゃんと答えられなかったのですが、言語化すると、この詩は詩集『夢にも思わなかった』の中に収録されている詩篇でした。詩集『夢にも思わなかった』の特徴はパートナーとの生活の中でのあたたかい詩群だと思っています。その中で「こえのほし」だけはひとりな気がしてこの詩を手に取っていい気がしたんです。それに佐野さんはこの会ではきっと他の詩を朗読されるだろうなと思っていたのが選んだ理由だと今なら言います。

 そんなこんなで第一回目は無事盛会に終わりました。反省点としてはテキストもあったほうが良かったということ。参加者に読むものを紙に落として来てもらって配布して貰えばもっと良かった。でも静かなBERWBOOKSの2階、作者の声で詩の朗読を聞けたこと、とても幸せで貴重な時間でした。最後参加者のかたに梨を頂いたのできっとみんなにも喜んでもらえたのだと思うことにしてここに書き残します。

柏井優佳さん『一日と輪』。「一番のくま」収録されてます。
柏井優佳さん『タオルケット』(生活綴方出版部)
中本速さん『照らす』(大隅書店)
熊野ミツオさん『熊野ミツオベスト詩集 余生』。熊野さんは都合が合わず参加されなかったのだけど中本速さんが代読された。
雪柳あうこさん『追伸、この先の地平より』(土曜美術社出版)
佐野豊さん『夢にも思わなかった』(七月堂)
真野は最後『ニシオギ短歌部 活動報告書Vol.1』から「「休日は快速列車の止まらない街」」という短歌連作を朗読しました。

「ベターサウンズ」をやろうと思ったきっかけは下記のリンクをご覧ください。

大変ありがとうございます。