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《感想》アガサ・クリスティー著『謎のクィン氏』/第七回「闇の声」

今回は第七話「闇の声」


アガサ・クリスティーについておさらい

アガサ・クリスティーは、1920年代から1970年代まで活動していた作家さん

『謎のクィン氏』は1930年発行の12篇をまとめた一冊

デビュー作品『スタイルズ荘の怪事件』の出版年が1920年なので
『謎のクィン氏』は初期の作品ってことになります

人のいろいろな思い、後悔などの声なき声
クィン氏とサタースウェイト氏は一風変わった方法で協力し解決します


あらすじ

サタースウェイト氏はロンドンへ帰りがてら幻聴が聞こえるようになった娘の様子を見にいってほしいとレディ・ストランリーから頼まれます

帰りの列車でクィン氏と再会したサタースウェイト氏は クィン氏が以前共に失踪事件について議論した〈鈴と道化服〉亭に数日滞在予定と聞き再会の約束をします


感想

サタースウェイト氏の若い頃の想い出話が新鮮でした

40年は経ってるってことだから20代の頃の話ってことで
当たり前だけど若い頃もあったんだねって微笑ましい気持ちになった

そしてその想い出話の中に、その後起きる事件を解く鍵があったなんて



感想(※ネタばれあり)

幻聴が聞こえるようになった娘のために
霊媒師を呼んで降霊術をするってところが、あれ?医者には見せないのって思った
降霊術とか霊的なことがイギリスで当時流行っていたのかな?

犯人の事でいうと
怒る気持ちは理解できる
これは…思い出さない方が幸せだったかも

最後はサタースウェイト氏の言うように「これでよかったのかもしれない」

〈鈴と道化服〉亭 再び

「〈鈴と道化服〉亭 奇聞きぶん」の舞台となった小さな宿屋〈鈴と道化服〉亭が再び登場
クィン氏とサタースウェイト氏が今回の事件について議論します

こんなちょっとしたファンサービスがうれしい

第三話「〈鈴と道化服〉亭 奇聞きぶん」↓


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