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noteを始めたきっかけ(現状に対する危機感)

こんにちは!くろいです。

初めての投稿で緊張しましたが、想定よりも遥かに多くの方々にご覧いただき、驚きと同時にとても嬉しくなりました✨
皆様、本当にありがとうございます!

2回目の投稿は、私がnoteを始めたきっかけ(現状に対する危機感)について、お伝え致します😀

私は、資産運用会社でファンドマネジャーとして働いています。株式や債券といった金融資産を用いて、お客様から預かったお金を増やすことが主なミッションです。様々な金融商品がある中、私は【投資信託】というものを運用させていただいています。

学生時代からファンドマネジャーになりたかった私は、幸運にも若くから運用部に配属され、かなり順調にステップアップすることが出来ました。結果、当初想定よりも約20年早くこの仕事に就くことが出来ています☺

反面、副作用も発生しています。主なものを挙げると以下の2点です。


1. 投資信託は責任感に欠けるビジネスモデル
2. チームと過ごす時間が非常に少ない


1. 投資信託は責任感に欠けるビジネスモデル

構造上、責任感がどうしても欠落しています。例えば、自分のお金を運用する場合、決断はとても慎重かつ緻密に戦略を練って行うはずです。

「今後は少子高齢化が進み国内消費は伸びないはずだから、日本企業ではなく海外企業に投資しよう」
「技術革新により安くで製品を作れるようになるから、物価の上昇は限定的だろう」
「先の見えない時代だから安定資産とされる金が安全そうだ」

考えに考えて最善策を選択するはずです。

しかし、ファンドマネジャーは、言葉を選ばずに言えば【他人】のお金を運用しています。もちろん、持てる限りの時間とスキルを尽くして運用を行いますが、どこかしらで【甘え】が出てきているのは否めません。諸先輩を見ていてもそうですし、私自身もそうかもしれません。いくら早朝5時から深夜23時まで働いても、日曜日くらいは心身を休めたいですし、プライベートも充実させたいと考えるのが普通です。
自分事として常に全力で仕事に向かい合っているのかと問われれば、素直に首を縦に振ることはできません。

このようなことを書くと、決まって

「系列系(日本の資産運用会社の大半が銀行や証券など大手金融機関の子会社です)だからそんな考えが生まれるんだよ、独立系は違うよ」

という議論が発生するのですが、それは独立系資産運用会社を起業した創業者だけです。2代目3代目が同じモチベーションとは限りません(実際に初代と2代目以降の覚悟には雲泥の差があります)。

もう一つファンドマネジャーから責任感を奪っている原因の一つが収益構造です。

投資信託は銀行や証券会社といった販売会社がお客様から集めた資金を運用するのですが、集まった資金に一定の比率をかけたものを手数料として頂戴しています。
つまり、運用のパフォーマンスが良かろうが悪かろうが、常に一定のお金が入ってくるストック型の収益構造となっています。
これで、本当に生き馬の目を抜く環境下で仕事に向かい合うことが出来るのでしょうか?私は出来ないと感じています。

運用会社は、投資先に
「御社のガバナンス強化を望みます」
「今期は好業績期待できそうですね」
「持続可能な経営ができていますか」

などと簡単に口にしますが、果たして自分たちは自分たちの仕事をしっかりできているのか。疑問です。

責任をもって運用できているか。本当の意味でのスチュワードシップコードに則っているか。これが私自身と業界構造そのものの現状に対する危機感です。

長くなってしまうので、2回に分けてご説明させて下さい。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました!

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