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【ネタバレ】劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンを見て何も言えなくなった男

放火事件とCOVID-19の影響から二度の延期に追い込まれたヴァイオレット・エヴァーガーデンの劇場版を公開日の仕事帰りに見てきました。

地方のシネコン、それもレイトショーと感染防止強化影響化でありながら劇場はほぼ満員。田舎であることを忘れさせるような状態だった。

そんなことよりも。内容についてだ。
映画本編はド直球真っ向勝負。
有無を言わせない程の画力、伝わらないものが何もないほど素直なストーリー、それでも受け止めきれないほどの感動的な群像劇。

私が見たかったものを300%くらいの力で回答された感覚になる。

好きな作品のことだし色々喋ろうと思って、珍しく自分なりに整理してみた。

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整理してみて思ったが、この作品に関しては語れば語るほど陳腐化してあの美しいストーリーに水を差してしまうんじゃないかと不安になる。

映画冒頭の、まだ少しだけ人間らしさに欠けたようなヴァイオレットが、病魔に侵された少年の願いを叶えるために、殆ど制度を無視するような行動を起こせるようになったこととか、
ギルベルトとの再会の可能性が生まれたときの感情の揺れ方とか、
「気持ちわるいでしょうか」のセリフとか、

どれだけ語りたくても、それを正しく言語化できる自信がなく言葉にしてしまえばありふれたものとして受け取られてしまいそうで二の足を踏んでしまうのだ。

少なくとも私があの時劇場で感じた感動は唯一無二のモノだったと思いたい。そのためには口を紡ぐことも(今は)必要なんだと思う。

こんだけ格好つけてもなあ~
やっぱり精神の根底がオタクだから語りたくなっちゃうんだよな~
好きなものを好きな人と話し合う時間が幸せなんだよ~
それをヴァイオレットちゃんは遂に出来るようになったんだな・・・よかったね・・・。

それまで直情径行だったヴァイオレットと過去をすべて否定していたギルベルト、ラストのギルベルトが必至に駆け寄りヴァイオレットは静かに歩み寄るシーンの美しすぎる対比も良かったし、
身の安否なんか考えずに咄嗟に船から飛び降りるシーンで、人間らしさが全く無かった昔のヴァイオレットちゃんの面影を見て少しだけ懐かしくなったり…

とにかく
テレビシリーズを追い、劇場公開を首を長くして待った私にとって、これ以上ないほど充実した時間を提供してくれた京都アニメーションには頭は上がらないし足を向けて寝られなくなってしまいました。

本当にありがとうございました…
今はただこの感動に浸ります…

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