TOEIC IPオンラインテストについてのあれこれ
先日会社からアナウンスがあり、TOEIC IPのオンラインテストを受験しました。
このテストについては、まだそれほど情報が出回っていないようなので、今回記事にし、これから受ける方の助けになればと思います。
TOEIC IP オンラインテストって?
団体受験向けのTOEIC IPテストのオンライン受験版です。
オンラインテストは現在のところTOEIC IPでしか実施されていません。
このテストの特徴としては
決まった期間内にいつでもどこでも受験可能
合計100門と通常のTOEICの半分の問題数である
所要時間は1時間と通常のTOEICの半分の時間で受けることができる
終了後に即座に結果が分かる
オンラインながら、公式のスコアとして履歴書に書ける
となっています。
中でも一番のポイントは、半分の問題数で半分の時間というところ。
公式のコメントでは、オンラインであることを生かし、前半の問題の正解数で、後半の問題の難易度が決まるようです。それによって短い時間で測定が可能となるとのこと。
時間が短いことで集中力が保てて良いですよね!
そして、即結果が分かるというのも良いところ。
そのまま今のスコアを見て、すぐ次の学習につなげることができますね。
テストの流れ
全体の流れはこんな感じでした
アンケートに答える(公開テストなどで名前と一緒に職業とか記入するヤツ)
Speakerのボリューム調整
リスニング(Unit1)開始 *全員同じ問題を解く
写真描写問題(Part1) 3問
応答問題(Part2) 4問
会話問題(Part3) 9問(3会話)
トーク問題(Part4) 9問(3会話)
リスニング(Unit2)開始 *Unit1の結果に応じた問題を解く
応答問題(Part2) 5問
会話問題(Part3) 9問(3会話)
トーク問題(Part4) 6問(2会話)
リーディング(Unit1) *全員同じ問題を解く
短文穴埋め問題(Part5) 5問
長文穴埋め問題(Part6) 4問
長文読解問題(Part7) 16問
リーディング(Unit2) *Unit1の結果に応じた問題を解く
短文穴埋め問題(Part5) 7問
長文穴埋め問題(Part6) 4問
長文読解問題(Part7) 9問
スコア表示
※テスト結果のpdfは、翌日からダウンロード可能終了
こんな感じの流れになっています。
スタートすると、休憩は一切ありません。時間が来たら勝手に進んでいきます。
普通のTOEICと同じで、リスニングとリーディングの行き来は不可。また、Unit1とUnit2の間も行き来不可です。(できたとしても行き来してる時間は無いですけどね・・・)
終始目まぐるしく問題が切り替わっていくので、1時間はあっという間です。
試験の感想など
今回は初のオンライン受験でした。
受験可能期間が1週間ほどあるので、体調や学習の都合などで調整できるところが一番のメリットと言えます。
また、全体的に問題数が少ないのは、集中力的に良くて、特にPart2なんかは通常のTOEICだと問題数が多くて途中で集中力が切れがちなんですけど、オンラインは4、5問で終わってしまうので、そこは良いですね。
Part3/4は先読みできないですが、ここはある程度事前対策できるので、問題ないです。
反対にリーディングは結構時間に追われる感じです。問題数が少ない分時間が短いからです。
特にPart7がスクロールさせながら文章や回答を読むため、独特の慣れが必要です。
ただ、回答を直接クリックして選ぶので、私みたいにそそっかしい人にとっては、マークずれが起きにくいってのが地味にメリットとしてありますね。
ペーパー試験とはかなり勝手が違いますが、個人的には良い点と悪い点があって、どっちもどっちという感じです。
少なくとも、このコロナ禍でも家で安心して受けられるというメリットは、何物にも代えがたいですね。
TOEIC IP オンラインの対策など
では、オンラインならではの対策についてお伝えしたいと思います。
まず、静かにできる環境はもちろんですが、環境的な面では
「PCのディスプレイを大画面にする」
ということです。私は27インチのディスプレイで受けました。
問題の見やすさが格段に違います。スクロールが必要最低限になりますのでかなり効果が大きいと感じます。
では、ここからは、リーディングとリスニングそれぞれの対策について記したいと思います。
リスニング
リスニングについては、やはりPart3/4の会話とトーク問題の先読みの違いが一番大きいです。
というようなアナウンスが流れる瞬間に問題が画面に表示されます。
そのため、その3,4秒の間に問題文や選択肢を細かく先読みするのはかなり難しいので、私はその間にさっと問題文だけを流し読みしました。
もちろんこの短時間ですべて把握するのは無理なので、キーワードを拾うようにします。
例えば、
最初の設問は職業について?場所について?
人の名前が入っていたらその人については特に注意する
"do next"と入っていたら、会話の最後に注意する
など。リスニングの対策本などでもこの辺りは言及されていると思いますので、そちらも参考にしてみてください。
あとは、目をつぶって音声をひたすら頭に入れます。できるだけ早い段階でシチュエーションを思い浮かべられるように・・・
音声が終わったら回答をチェックしていきます。先読みができないので、回答には時間的余裕があると思います。
Part1/2については、単純に問題数が減ってるだけなので、逆にオンラインの方が受けやすいかと思います。
Unit2はUnit1の結果に応じて問題が変わるとのことですが、めちゃくちゃ難易度が変わったという感じはしませんでした。
リーディング
こちらは基本的には通常のTOEICの対策で十分だと思います。
ただ、Unit1でPart7の長文読解の頭になっているところで、急にUnit2に移ってまた短文穴埋めになるという切り替えが少しキツかったです(笑)
通常のペーパー試験と同じで、リーディングは時間に追われます。
Unit1とUnit2それぞれに制限時間がありますし、問題数が少ない分、時間も短くなっているので、1問で躓いて時間を使ってしまうと、残り時間への影響も大きい感じです。
Part7は問題文と回答がスクロールになっているので、そのあたりの慣れは必要かもしれません。
さいごに
私はこの試験で、初めてリスニング満点を取りました。
今までのリスニング最高は450点だったので、それから45点もあがったということは、実は私のリスニングの弱点は「集中力」だったのではないかと感じます。
リーディングはほぼそのままペーパーと同じような実力が反映されてくる感じです。
会社としても、わざわざみんなの時間調整して会場を準備したりする必要が無く、期間中に勝手に受けておいてねーと連絡するだけなので、今後もオンラインでってことになりそうな予感です。なので、ペーパー受験は公開のみになりそうですかね。
これからオンラインで受験される方の参考になれば幸いです。
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