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12.「仕事と体調不良について」

というわけで土曜日ぶりの更新になりました、申し訳ない。こんばんは!!!今日は次の春に入社してくる新卒の女の子がインターンとして出社してくる日だったので初対面を果たしていました。やっぱ私は後輩という存在に物を教えるのが好きだなぁと思いました(?)。

今回はこのテーマを消化します。

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これは私の得意領域(?)なので同じようなことで悩んでいる方がいれば少しでも参考にしてほしいです。

くろぎの過労&体調不良体験談~自分のキャパは早いうちに把握しろ~

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悲しいお話ですが、私は二度ストレスや過労を理由に病院のお世話になったことがあります。
具体的にストレス、過労でどういう症状が出るのか想像つかん!という人は読んでください。
むしろあなたにも似たような過去があって、当時の辛さをフラッシュバックしたくない!という方は読み飛ばして良いです(?)

一度目は学生の時のWebマーケ領域での長期インターン。
「十数万払うからこの案件お願いできない?」
学生の私にとっては喉から手が出るほど欲しい!と思ってしまうような、一見すると高額である報酬につられて主要メンバーとして某案件にアサインされ、二か月にわたって稼働したことがあります。

この時の案件の経験はかなり今の業務にも生きているのでその面では感謝していますが、この時の業務内容がまぁ~~~~素人の大学生がやるにはかなりハードだったんですね。十数万の報酬じゃ安すぎるやろ!って思うくらいの内容でした(個人の感想)。
初めてやる業務が9割だし、研修とか知識のインプットも当然ないので分からないことは自分で調べてとにかく自力で形にする必要があったし、なんとか形にしたものにも容赦なくFBが入るので一息つく暇もなく大幅に修正するみたいな感じ。
で、仕事を振ってくれた方の想定では「週3の稼働でもいける」らしかったんですが納期に間にあわせることや先方の求めるクオリティを満たそうとすると全くそれでは回らず、なんだかんだ曜日問わず、毎日昼夜逆転させながらお腹をキリキリさせながら業務を進めていたんですね。

そしたら案の定なんとなく毎日体調悪い気がする……みたいな慢性的不調を自覚し始めたんですよ。まず、寝つきが圧倒的に悪くなった。横になって3時間経っても眠れないし、眠れたと思っても金縛りで目がさめる。なんとなく食欲がなくてご飯を目の前にしても全然箸が進まないから食事は抜く。肩こりがひどい。生理不順が顕著になったり生理中の吐き気がかなり酷くなるみたいな。

ただ、学校に通えないほどの不調ではないし、一つ一つの症状自体はそこまで深刻なものではないと思ったのでそのうち治るだろう、と思って放置してしまったんです。これがまずかった。

この長期インターンの該当案件自体は上記の通り2ヶ月の稼働で終わりだったんですが、稼働が終わってからもずっと体調が悪いままで、むしろそれがデフォの状態になったからもはや自分の体調が悪いのかどうか分からないまま過ごし続けて2ヶ月経った頃ですかね。

夜、寝ようと思って布団に入ったはいいものの、うまく呼吸ができない。なんならちょっと吐きそうな気持ち悪さを感じる。私は少なくとも物心がついてから一度も吐いたことがなくて、吐くっていう行為そのものにめちゃくちゃ恐怖感を抱いていることもあって、「え、まじで私吐いちゃうんじゃないか」みたいな焦りがますますマイナスな方に作用して呼吸が乱れたんですね。そしたら冷や汗と視界がホワイトアウトするのと強烈な耳鳴り、手先が自分の意思とは関係なく強く硬直して開くこともできない。息が吸えない。全身の震えが止まらなくなって、這うようにリビングまで行ってまだ起きていた父親に助けを求めたんですよね、多分まともに言葉も話せてない。
当然、明らかに私の状態が異常なことに気づいた父親は母親も起こした上で夜間救急みたいなところに電話したんですが、電話の窓口の人は私みたいな症状の患者に慣れていたのか、簡単に一言伝えて通話はあっけなく終わったんですよね。

「あー、それは過換気おこしちゃってますね、あと数十分もすれば治るので大丈夫です。病院来てもできることはないのでそのまま様子みてください。」

過換気症候群。いわゆる過呼吸による私の身の上に起きた症状のことを総称したものです。
結局この時は言われた通り数十分で症状が徐々に収まり、心配されつつも眠りにつくことはできました。
ただ、この過換気を皮切りにいよいよ自分の体調がまずいことを認めざるを得ない段階まできていたんですよね。過換気を起こした翌朝も起きた瞬間から強烈な吐き気に襲われ、まともに動くことができず、飴玉を口に入れてようやく落ち着けるというありさま。また、大学の帰りの電車もただ乗車しているだけなのにどんどん(いつ次の駅に着くんだろう……)と不安な気持ちがなぜか生まれ、呼吸が苦しくなって、たまらず下車してゆっくり呼吸を落ち着けながら帰宅する、みたいなことが数回あったあたりで

「さすがにこれは病院に行かないとまずいのではないか」

という選択肢がようやく出て来たんですね。遅すぎるやろ!!というツッコミが聞こえて来そうですが、マジで慢性的な不調がありふれた症状すぎて、わざわざ病院に行く意味あるのか?って思うレベルなんですよね。しかも、普段予定が色々入っている中で「念のため病院に行こう」っていう考えはなかなか出てこないと思うんですよね。多分これは社会人だとなおさら顕著なんじゃないかなと思います。

ただ、当時の私はどの病院に行けばいいのか分からず(体のあらゆるところに不調が出ていたので)、とりあえず地元の何度かかかったことのある内科に行きました。結果、幸運にもここのお医者さんがいわゆる西洋薬だけではなく東洋薬……つまり漢方ですね。そういう、はっきりとした病気とかではないのに不調が出ているような状態も診れる方だったので、問診と触診を通し、

「自律神経失調症ですね。自分の意思ではコントロールできない神経がちょっと頑張りすぎちゃって調整力を失っちゃってるせいで不調が出ているんだと思う」

と診断をしてくれたことでようやく自分の不調の原因を知ることができました。いや〜〜長かった。
私のように、体に一番ストレス負担がかかった時期から時差で症状が悪化することは普通にあるようです。私の場合、インターンの案件を終えてから2ヶ月後に病院にかかっていますが、お医者さんも「高確率でそのインターンで稼働してた時の緊張が緩んでしばらくたった今のタイミングで一気に症状が悪化したように見えたのだろう」とおっしゃってました。
ちなみに、この頃は食欲不振がかなり深刻で、1日の食事が1回・しかも量を全く食べられないので体重が慢性的不調を感じる前と比較して5キロ減ってました。当時の私の写真見るとまじで腕が細すぎて鶏ガラになってる。

ただし、この私の症状はまだストレスでやられた人の中ではだいぶライトな方だと思います。鬱の症状までは出ていなかったことと、お医者さんにも「この段階で自分の不調を自覚して静養できるなら、普通よりも早めに回復できると思うよ。」と言われたからです。

とはいえ、自律神経失調症と診断されてからがまた長かったですね。ここからの回復の話は端折りますが、漢方の力とストレスフリーな生活を心がけ、結局元気に元どおりのご飯の量を食べられるくらいに復活するのに1年以上はかかりました。2ヶ月の生活の乱れとストレスの代償ですら年単位になってくるんです。

しかも、回復したと言っても不調を感じる前と100%同じ状態に戻ったという感じではなく、不調を感じる前の85%くらいの状態がMAXみたいな感じで、残り15%はスリープ状態でもう稼働しないみたいな感じです(???)

このエピソードだけでかなり長く語っているので忘れているかもしれないですが、残念なことにもう一回私は病院のお世話になっています。はい。つい最近ですね。新卒2年目の夏〜秋の話です。なんなら現在進行形かもしれん。

1回目の経験で散々痛い目にあったので自分なりに色々気をつけながら働いていたつもりだったんですが、こっちのケースは肉体的な症状よりも精神的な負担がかなり重かったのが大きな違いです。

2回目の時は大前提として社内の人手が足りてなく、私が担当していた領域の案件は他にできる人がいないので全部私に回ってきてたんですね。そうなるとやらないといけない案件数は必然的に多くなるし、それぞれの案件で設定された納期や納品物の数が一人でこなすには無茶に思える場合でも、クライアント第一主義なので何が何でも間に合わせないと売上を請求できない=自分の予算も達成できないという極限の状況がデフォの環境だったんですね。緊張感と焦燥感、責任感と疲労感、上司とのコミュニケーションによって生じる精神的コストのちりつも感です。
そうなると毎日そこそこの残業は当たり前だし、でも社内のあれこれの事情で実質サビ残を強制されているし……という、社員の「健全な働き方」を犠牲に会社の売上を作っていく、みたいな会社として不健全だと考えられる状況が特に夏頃に顕著になりました。

いやまぁビジネスなので上に書いてあるような状況は当たり前じゃん、で一蹴されたらそれまでなんですが、どうやら私個人のストレスキャパ基準で考えると結構この状況がアウトだったみたいなんですよね。例にも漏れず、この稼働がピークだった夏真っ只中の状態の時点でまた眠りの浅さと金縛りの症状が出ていたんですが、それ以外はそんなに気になる症状は出ていなかったのでちょっと油断していました。山を越え、緊張の糸が切れた後から徐々に不穏な空気が私の中で流れ始めました。

納期の山場でも当たり前ですが私は時には終電を逃し、お腹キリキリマイwwし、白目を剥きながらも全ての担当案件で納品をつつがなく完了させました。そんな涙なしでは語れないような稼働で山場を越えた後、平日の朝起きた時の体調不良が顕著に現れるようになりました。お腹が痛いし吐き気もあるしだるいし微熱っぽい感じの体調不良。ただ、実際には熱はないみたいなやつです。そして、食欲も順調になくなりました。なんとか気を奮い立たせて出勤しても業務中、サボりとかではなく本当に頭が回らず、Slackを読んでも何をすべきか、何を今考えないといけないのか分からなくなったり、夜の寝つきの悪さや過呼吸一歩手前の呼吸のしにくさなどが頻発するようになりました。ただ、いずれも一回目の経験があったので「もしやこれは学生の時と同じでストレス由来の不調ではないか」とすぐ気づけたことと、これ以上悪化しないような応急処置をセルフでできたのが不幸中の幸いだったなと思います。

とはいえ、今回の症状は土日になると食欲がない以外の不調がかなり楽になるのが厄介ポイントでした。これは本当に病院に行ったほうがいいのか分からないし、そもそも平日仕事を休まないといけないと考えると、いついくのが一番忙しくないか……

そんな風に悩んでいた時、夏の山場を含む四半期の個人売上と個人粗利額が部署横断で見ても良い結果だったこともあり社内表彰されたんですね。その時は自分の頑張りがちょっと報われた気がしたので純粋に嬉しかったのですが、同時期に評価面談が実施され、自分の稼働に対するFBと来期に向けての目標設定を行う場が設けられました。

ここで私の心がポッキリ折れました。社内表彰されたという事実が誰の目から見ても部署の売上目標の達成に大きく寄与していたという裏付けになっているし、そもそも売上と粗利なんて一番定量的で公平に評価できる数字だと私は捉えていたんです。なので、この評価面談で良い評価を受けてモチベの部分だけでも回復させて、体調の部分は1回目の体調不良の時の教訓を生かして調整しながら仕事を頑張っていければ……と思ってたんですね。ただ、結果としては「良くも悪くもない」という評価でした。

きつい稼働でも、それに見合う評価をしてくれるのであればもう少し踏ん張れると思っていたんですが、その拠り所もなかったことで完全に頑張る意味を失い、この会社で長く頑張り続けても評価されることはないんじゃないか……自分のストレスと健康を犠牲に作ったこの売上の額ではこの会社は評価しないのか……みたいに、すでに体調不良を自覚していた状況で心の余裕がなかったところでとどめを刺されてしまい、さすがにその日は夜寝る時に悔しすぎて涙がポロリしました。

これ書いてるとめっちゃ私が未熟なのが悪いのでは?説を提唱する声も聞こえてきそうなんですが、記事タイトルにもある通り、ストレス耐性とか、何が一番嫌なのかみたいなところは人によって違うと思うので完全な共感は求めないです!!

で、その翌日からは想像に難くないと思いますがますます仕事に対する拒否反応が強くなってしまい、ご飯も本格的に食べられなくなってきます。ストレスに弱すぎわろたですね。

この時は最初から心療内科の知見もある先生がやっている漢方内科(心療内科は予約を取るのに時間がかかるので最終手段にしていました)の病院を見つけ、そこで診察を受けました。それまでの成り行きの問診から脈や舌の状態、お腹の触診やらストレステスト?みたいなのを色々受けた結果、今度は適応障害と診断を受けました。

……適応障害!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?!?​

適応障害とは、ICD-10(世界保健機構の診断ガイドライン)によると「ストレス因により引き起こされる情緒面や行動面の症状で、社会的機能が著しく障害されている状態」と定義されています。
発症は通常生活の変化やストレス性の出来事が生じて1カ月以内であり、ストレスが終結してから6カ月以上症状が持続することはない。
適応障害と診断されても、5年後には40%以上の人がうつ病などの診断名に変更されています。つまり、適応障害は実はその後の重篤な病気の前段階の可能性もあるといえます。

(((((((( ;゚Д゚))))))))

1回目の時と違って心理的な部分での症状が確かに多かったな、という感じはあったものの、さすがに普段楽観的な私とはいえちょっとビビり、ひとまずなけなしの有給を全ツッパして半月ほど仕事を休みました。

そして、今の職場に居続けてストレス源の解消は現実的に考えて可能かどうか、今後私が長く働くことを前提にした時に、過度なストレスを避けて働くために必要な要素は何かを改めて考える機会を設けました。この思考の過程を書くとまた一本別の記事になりそうなので省きますがその結果が今月中旬の4度目の転職です!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(余談ですが私はこの会社を休む、転職するかもの部分で余計な心配をかけたくなくて彼氏にギリギリまで黙っていたんですが、良い子のみなさんは日頃からちゃんと悩みを共有した方が絶対に良いと思います。早くからちゃんと相談しておけば相手を困惑させなかっただろうし、彼氏からのまっすぐな返事で救われた部分もあったので。)

実は適応障害と正式に診断を受けてから、まだ1ヶ月ちょいしか経っていないので、全快していないです。幸いにも、前回病院に行った時に触診してもらった状態では脈の緊張状態もマシになっているとのことだったので、転職の新しい環境の変化にも慣れた後に徐々に回復していくのではないかと思っています。食欲の部分が依然として戻っていないのですが、おかげさまで他の部分はかなりマシになっています。

ストレスかも?そんな時に絶対守って欲しいこと

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長々と私の体験談を話したんですが、この話を通して知って欲しいことは

「人には人の数だけストレスの種があり、許容量も異なる(私の境遇に置かれても元気で頑張れる人もいるかもしれないし、むしろ私以上にダメージを負う人もいるかもしれない)」
「ストレス、疲労によってダメージを負った心身の健康は回復するのにめちゃ時間がかかる

ということです。

「私が平気なんだからこの仕事できついって言っているあの子は甘え」
「自分は体調崩すくらいしんどいけど、周りも必死に働いているから自分の頑張りが足りないんだ」

って思うこともあるかもしれません。実際に、本人の努力が足りて居ないこともあるかもしれませんが、自分のストレスキャパを把握できるのは自分だけです。そして、健康を損なってまでやるべき価値のあるものはありません。

本当にこれはまずいかもしれない、と少しでも感じたり、予兆がある時は、お願いなので休んでください。自分のことを一番大事にする選択を取ってください。それで大したことなかったらそれはそれでいいじゃないですか。

「大したことないから……」

で見て見ぬ振りし、放置した結果、取り返しのつかないほど多大なダメージを負ってしまうことが一番悲しいことだと思います。

私はおそらく一旦は「これくらいできなきゃだめだ」と自分を追い込んで溜め込んで我慢してしまい、それが最終的にストレスキャパを超える形で体調不良に現れやすいというタチなせいで二回もこういう悲しい結果になっていますが、だからこそ身の回りの人には健やかに過ごして欲しいんです、まじで。

お願いだからきついときは休んでくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!私の手の届く範囲の人ならできる限り助けるから!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!自分を大切にしてください!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

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