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ガーデニングで使った培養土のリサイクル方法

栽培に利用した土は風雨や生物の分解作用で細かくなります。微塵になった土は目詰まり・排水不良の原因となるので取り除く必要があります。そこで普段から私がやっている古くなった培養土の再生(リサイクル)の方法を簡単にまとめます。

第一段階
①乾燥が不十分だと篩の目が詰まるので、栽培を終えたプランターや鉢の土を十分に乾燥させます。
②鉢底石を使っている場合は、粗目(5~10ミリ目)の篩に通して鉢底石を選り分けます。
③中目(3ミリ目)の篩に通して微塵を含んだ土と粒状の土に分ける。粒状の土は鉢植えに使えるので回収します。
④細目(1ミリ目)の篩に通して微塵になった土を取り除く。これは根腐れの原因になるので鉢植えには使わない。微塵になった土は腐葉土やバーク堆肥などを体積比で3割ほど混ぜてやれば花壇用の土としては使えます。

*篩にかけた土は粒の大きさごとに分けて保管しましょう。植物の種類に合わせてブレンドすることで排水性や保水性を変えられるので便利です。
*篩に通した際に根・枯葉・ミミズ・ネキリムシなどを発見した場合は不要なので取り除きます。

第二段階
栽培に使った培養土は病気や連作障害の原因になる細菌が繁殖している可能性があるので再使用前に消毒した方がいいです。腐葉土などの有機物を多目に混入することで消毒しなくても連作障害を抑えることもできますが、根こぶ病や軟腐病などの明らかな病気が発生した場合は必ず消毒しましょう。

土の消毒には日光消毒や熱湯をかける方法などがあります。日光消毒の方法は湿らせた土をビニール袋に入れて日当たりのよい場所に置いて一日一回袋の上下をひっくり返す作業を一週間繰り返すだけです。火で焼く方法を奨める人もいますが、高温で焼くと土の化学的な性質が変化してしまう可能性があるのでお勧めしません。

第三段階

③④で選別した粒状の土と、市販の培養土や土のリサイクル材をブレンドして使います。

培養土の種類
■草花用・野菜用の培養土
バーク堆肥・赤玉土・鹿沼土など粒状の成分が多い培養土は排水がよく、反対にピートモスが多い培養土は水持ちがいいです。私はカインズホームで売られている25ℓ入りで500円ほどの培養土を使っています。
■赤玉土・鹿沼土
どちらも通気性・排水性が良くなる。使う割合が多ければ土の水分量を調節しやすいので根腐れしにくい。適度に水分ストレスをかけることで枝葉の伸びを抑えてコンパクトに育てられる。鹿沼土は酸性なのでブルーベリーなどの酸性を好む植物に多く使われます。
■ピートモス
酸性でブルーベリーなどの酸性を好む植物に多く使われます。軽くて保水性が高いので”軽量培養土”などにも使われます。分解がやや早く通気性が失われやすいと感じるので、私はピートモスを使用していません。酸性を好む植物でない限りは、ピートモスより安くて石灰で中和する必要のないココピートの方がおススメです。
■ココピート
ヤシ殻の繊維を加工したもので弱酸性。保水性、排水性、保肥力に優れ、ピートモスの代用品として普及しています。ピーとモスと異なり元から弱酸性なので石灰で中和しなくても使えるので便利です。さらに、微生物によって分解されにくく長期間にわたって排水性を保てる。

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