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イタリア旅行記②-2 サッシを眺めつつ

二日目、後半の記録です。ちょっと遅くなってしまった。

さて、マテーラに到着しランチを頂いてからは雨も上がり、添乗員さんの案内のもと、街中を抜けサッシと呼ばれる洞窟住居跡地へと向かいます。跡地というか、群、ですよね……これは……。

イタリア政府観光局(ENIT)公式サイトによれば、サッシとは、
地中海地域にみられる、谷の岩場の斜面を掘った洞窟住居サッシ群が広範囲にわたり完全な形で現存している貴重な遺跡。洞窟に作られた教会内部マテーラの洞窟に人々が住むようになったのは旧石器時代に遡るともいわれていますが、その後時代とともに家としての形が整えられ、通路や教会も築かれて人々が生活を営む街が形成されていきました。
小さな洞窟住居が谷の斜面の崖にへばりつくように上下左右に並んでいる様は圧巻です。

とのこと。ごく最近の時代まで人が実際に住んでいたというから驚きです……。マテーラの、特にこのサッシが見える地区はとにかく広い! というか、マテーラが広いんですねこれ?? 白い壁造りの住宅の間をひたすら抜けていき、ようやく目的地に着いた感じです。途中、岩肌の頂上に作られた協会を遠目に眺めたり、迷いそうになりながら添乗員さんの後をついて行きました。あとやっぱり、ネコチャンが多い。ネコチャーン!

イタリアの猫ってなんだかお顔が丸い子が多いような…? 気のせいだろうか。
実際に住居であったサッシの中に入って、当時の暮らしを再現した場所がありました。値段忘れちゃったんですけど、けっこういい額するらしいここはいるの……まあ維持費とか必要だよね。ここを管理している人? と言えばいいの? 受付の方々はとってもフレンドリーで、いかにも観光客慣れしてます! というかんじ(笑)音声ガイダンスもちゃんと日本語がありましたし、中には日本語で「チップお願いします」みたいな札もありました。慣れてる。

想像よりはずっと快適そうな気がしました私は。もっと前時代的というか、これも前時代と言えばそうなんですけど完全に竪穴式住居みたいなものを想像していたから……。
サッシの見学が終わってからは、マテーラの居住区をまた戻りつつ一旦広場のほうへ。休憩を済ませ、途中で見える教会などの外観をさらっと眺めながらバスへ戻ります。

ここでちょっとおもしろいことが……。いや何もなかったので面白い話になっているんですけど。
お手洗い休憩の最中、30分位時間があったので友人と二人で、ぷらぷらと街を眺めたり喋ったりしてたんですね。そうしたら現地の観光ガイドの名札を下げている男性に声を掛けられる。写真撮ってあげるよ! とのことだったので、撮ってもらったり一緒に写ったりして、「これ撮った後に1€ね!とか言われんかな…」と思いつつも……(笑)なかったですけど。ガイドのおじさんは英語とイタリア語混じりで会話。私もイタリア語でおしゃべりしたかったし、時間が少し余ってたのでネコチャンなどを見つつそのまま少し会話を続けます。

ガイドさん「日本人?」
私「そうです!ツアーだよ」
ガイドさん「日本人ならヤマハだね!ヤマハ!バイクの!」

そんな日本人=ヤマハのバイクみたいなこと言われても 仮面ライダーじゃねえんだから! って笑いながら聞いてたら「僕ヤマハのバイクあるよ!見せてあげるからおいでよ!」
えっいやいや危なくない? 大丈夫なのそれ? めっちゃおいでって言われるけどどうなの? と、ガイドさんの押しも強く友達と怪しみつつついて行く我々……いや行くなよって思いますね今考えると。もっと危険視して!!旅のテンションって本当上がってるしこれくらい平気なのでは~? と思っちゃうんですねマジ。

私「まじでヤバそうだったらダッシュしてこっちまで戻ってこよう」
友人「おk」

すぐそこだよ! というガイドさん。いや本当に目視できるくらい近くでしたけど、ツアーで来ているとは言えこれはちょっと軽率ですマジ。みんな気をつけてほしい。
で。実際行ってみたらたしかにバイクはあったんですけどヤマハじゃないのねwww多分イタリアのメーカーなんですけど、思わず「ヤマハじゃねえじゃねえか!」って日本語で爆笑。ちげーだろヤマハじゃないじゃん!! いやヤマハみたいにかっこいいバイクでしたけど! 黄色でね! 更にここからおじさん「乗って乗って!」

私達「えっ!? いやそれはちょっと」
おじさん「ここぐるってするだけ! ぐるっと!」

乗りました。
乗るなよって話! これほんとう何もなかったからいいんですよ……あとでこのまま連れて行かれてたらどうするんだと思います。おじさんはすごいフレンドリーで終始面白い人でしたけど。悪い人だって笑うしフレンドリーだろうからな! 
結局、バイク乗ってぐるっと五メートルほどバイクで回って爆笑しつつ別れを告げてツアーに戻りました。いやあ……笑える貴重な体験でした。そしておそらくは、今回の旅行で一番危険度が高かった場面です。幸いなことにスリや置き引きというものには出会いませんでしたけど、イタリアという気風だしこんなもんかな? というのと、開放感に溢れてたのとでかなり私も警戒心が下がってたのは否めない……反省です。友人のほうがしっかり警戒していた。付き合わせてごめん。
とりあえずは、結局何もなかったわけですが、楽しかったよおじさん、ありがとう。娘さんの写真をケータイで見せてくれて「これ、僕のバンビーナだよ!」ってニコニコしてたのが印象的でした。あとおしゃべりしてた最中、ネコチャンが居て私達がきゃ~ってやってたら「このあたりはネズミが多かったんだけど、猫が増えていなくなったんだよ」とか教えてくれました。木の上に登るネコチャン初めて見た。
私が単語忘れちゃって、イタリア語で「猫(キャット)はイタリア語でなんて言うの?」って聞いたら「Gattoだよ!」って教えてくれたり。むしろ私は自分の質問がきちんと通じたことに感動を覚えた。嬉しいこれはかなり。おじさんが英語で「犬はあんまりいないよ」って言ってたので、ついでに「じゃあ犬はイタリア語でなに?」ってイタリア語で聞いたら「Cane!」って教えてくれたりとか……。旅先の良いおしゃべりタイムでした。通じてるとやっぱりいい気分になる。下手くそだったと思うけど!

マテーラ・サッシの見学を終えてアルベロベッロへと向かいます。ここでは二泊することになっていて、三日目はレッチェとロコロトンドへ向かいます。アルベロベッロも有名な三角屋根の家々を観れる……はずだったんだけど、一泊目も二泊目もいる時間帯が夜で!! 早朝に出かけてみても良かったんだけど、めちゃくちゃに寒くて外に行く気にはならなかった……仕方ない……。

そんなわけでアルベロベッロの地区に泊まりつつ二日目が終了。
ホテルの鍵が可愛かった。あと近くのスーパーで飲むヨーグルトなどを買いました。

夜の様子だけちらっと。ピントが合ってない!

旅行記は三日目へ続きます!

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