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「一度の結果で一喜一憂しないで……」

タイトルのセリフはまあまあ、いろんなところで聞くものかもしれない。でも私が思い浮かべるのは、大好き作品『スタァライト』の6話の中で、第百回公演のオーディションに際して大場ななが言っていたセリフ。

なんで今このようなセリフが出てくるかと言うと、小説工房に出していたショートショート(9月発表分)が没だったからだ。お題は「幕」。なかなか自分でもいい感触で書けていたので、じんわりと凹みを感じた。まあ、8月のも没ったんだけど。しかしその上で今回は、文学を志す仲間の一人が、同じお題で選外佳作に選ばれた。上位の賞は逃したとは言え、大変喜ばしい。すごく面白い話だったし、着眼点というか、私では考えない物の見方をいつもしている人で、心から拍手を贈りたい。こういう積み重ねが大事なのだろう。

でも、おそらくはこれが効いた。

もう、めちゃくちゃ悔しい。これは悔しさだ。私もけっこう面白いもの、書いたと思ったけど、一つの優劣が付けられ、一つの面白さの違いが目に見え、勝負は時の運、公募ひとつの選考くらい審査員の好みと気分次第で変わるのだからやっぱり運がなかったのだな~と流すことくらい余裕である。でも、悔しいものは悔しい。それは間違いない。

おかげで発表日だった昨日は一日、グダグダと何もせずに過ごした。雨だったし、冷えるし、腹は痛いし。現代小説じゃなかなかどうも、畑が違うせいなのか、うまくいかないのか……構成も緩急が上手に付けられなくて飽きがちだし……などと、ぐるぐる余計なことを考える始末。良くない。今週は特に、頭からエンジン全開でいろいろとやっていたから反動のように動けなかった。気分転換のゲームすらしたくなくて、何も考えずに出来るアプリゲーの周回をしていた。脳死状態だ。

が、そんな自分の悔しさや妬みや気だるさがやってくる度、同時に大場ななの声がしたわけです。「一度の結果で一喜一憂しないで、のびのび演技してね」……『スタァライト』の彼女たちの場合は自己表現が、生きる場所が舞台だったわけだが、私の場合は文学だ。立つ場所は違うけれど、己の何かを表そうと思ったときに、一喜一憂していても仕方がないわけである。

悔しかったし、やる気がしぼんだけれど、仕方ない。諦めて、今回は運が悪かったなと思って次に行くしかない。そうやって生きると道を定めてしまったから、やっぱり一喜一憂はあんまり意味がないのだ。なにより時間がもったいないし。

今日は昨日と打って変わっていい天気だ。気持ちを切り替えていこうと思う。改めて、自分の畑でいいものが育つようにやっていかないとね。3月の公募を目指して頑張ろうと思う。その前にスクールの機関誌かな……(間に合うかなあ)それに、こういう気分は久しぶりだったので、勢いで新しい百合小説のネタが浮かんだぞ! これぞ怪我の功名! 書けるのか分からないけどストックしておこう。

以下は最近エブリスタに更新したもの。よかったら読んでもらえると嬉しいです。

妖精は花咲く庭に躍る
学園百合モノ小説。『マリア様』シリーズはタイトルと雰囲気しか知らないのでパクリになってない自信はあるが、そもそも百合ものが好きなのでどうだろうか……。方向性は定まってきたので、ゆるゆる続きを思いついたときに続けていく連載もの。

クロトーヴェの機織り工場
ショートショート公募で没ったもの。ちょっとしたファンタジーな雰囲気を目指したがそもそもファンタジーの定義がよく分かってないんだった。もう少し設定を詰めて、新しく書き直してもいいかな。気に入ってるんだし。これもネタとしてはストック行きになると思う。

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