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リベンジ九州旅 再訪・熊本細川巡り

長く書き綴ってきましたが、リベンジ九州旅の記録も今回で最後です。

前回、熊本入りをして旅程最後の日を過ごします。帰りの飛行機の時間があるので一日中、というわけにはいきませんが半日は時間があったので、まずは早朝の水前寺公園を散歩!朝の六時から行く公園は最高だぜ!

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前日の夕方にも閉園ギリギリに入っていたのですが、やはり神社にお参りもしたかったですし朝から行きました。水前寺公園については、以前書いたこちらより→熊本旅行記録~細川家所縁めぐり①~

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相変わらずなんとお水がきれいなことか……! 最初は空に雲がかかっていましたが、散歩をしているうちに晴れてきて水辺の美しさが際立ちます。相変わらず白いスッポンちゃんには会えませんが……いつか会いたいな(笑)

すっかり日が登ってお散歩も満喫した後、この日はあまり遠くいけないことと、市内でどこが開館しているか微妙なところでした。数日前の大分県での反省を活かし、出発前にまずは電話で確認。公共交通機関で行けて、時間がさして掛からずに楽しめる場所……と考えた時、今回はこちらに訪れました。

公益財団法人 島田美術館

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当美術館は、昭和52年、92歳で他界した一人の古美術研究家の遺志を実現するものとして、同年秋に開館されました。
故島田真富翁は生前、武蔵会会長、熊本城顕彰会常務理事として、また在野の古美術研究者として、熊本に残る武人文化の保存・研究に打ち込む一方で、それらにかかわる歴史資料や古美術品を精力的に集めてきました。
晩年には、私蔵が死蔵に墜することを危惧し、生涯を通じての収集品を国民共有の財産として末永く保存し、また広く一般に公開して郷土の歴史と伝統を語り継ぐよすがにしたいと考え、当館設立の基を築きました。
故翁の旧宅の跡地に建つこの小さな私立美術館が、来館者の方々に長い歴史の重みを語りかけ、ひいては温故知新の道場となれば幸いです。
(島田美術館 公式サイトより)

こちらは上記の通り、古美術、そして特に熊本で名を馳せた宮本武蔵にまつわる美術品を展示されています。また、細川内膳家の貴重な史料も収蔵しており、私は今回その内膳家の名だたる展示品を見に行きたかったのです! そして行った! 数日前に休館を解除したばかりだった島田美術館さん……本当にこのときは運が良かったとしか言いようがありません。だってまたすぐに休館になっちゃったんだから……。

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目当ての展示会はこちらでした↓
熊本に明智光秀の血脈あり! 光秀の残映

写真を撮ることはできませんでしたのでお庭先まで。こぢんまりとした小さな美術館ですが、中身はビッグ!! 人がいないのを良いことに大興奮の連続! 絶対に変な顔をしてましたね。

熊本の細川内膳家は、細川忠興の長男である細川忠隆を家祖とし、もちろん母親は明智たま、別名をガラシャと呼ばれた女性です。細川ガラシャ、と言えば聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」でも少しだけ登場していました。

忠隆はいろいろあって細川家を勘当同然に出されてしまった不運な人だったのですが、晩年に父である忠興(三斎)と和解をし、別に家を興すことを許されました。そしてこれが内膳家となり、熊本本家の支えとなってこの地に根付いたと伝わります。父方からいろいろと受け継いだのでしょうか……内膳家には忠隆の母であったガラシャ(たま)の打ち掛けや琴、扇、短刀なども伝わって残されていますし、当時の貴重な旗印や、細川幽斎公の自筆短冊、武具甲冑などもたくさんあるのです。前述した「いろいろ」の部分を思うと、そうした父や母にまつわる品が忠隆の家に残されたというのが……こう……言いようのないいとしさと切なさと心強さと………………。

胸がいっぱいになりつつ美術館をあとにしました。

これにて九州リベンジ旅の記録も終了!いや~長かった!去年全然書かなかったのが仇となりましたが、これで2020年3月の旅も終わりです。ここまでお付き合いくださった皆様有難うございました。

この後からしばらくは旅行もお預けとなりました。言うまでもなく、緊急事態宣言のためです。次に出かける機会を得たのはこの宣言が明けた夏……。たった数ヶ月、されど数ヶ月。正直このあたりの件は国内でまだまだ余談を許さない状態で、いろいろと思うこともありますが脇に置いておきましょう。手洗いうがいをしっかりと。まあそれでも病気になるときはなるもんですから、せめて人に迷惑をかけないようにしておきたいものですね。

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