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『綿考輯録 第二巻 忠興公(上)』

タイトル:綿考輯録 第二巻 忠興公(上)
著者:土田將雄 編、今谷 明 編、石田晴男 編
ジャンル:歴史
発行年月日:1988/09/01
発行元:汲古書院
備考:出水叢書2

 近世大名細川家の二代目、忠興公の生誕から綴られた記録。『綿考輯録 第一巻 藤孝公』でも書いたが、この『綿考輯録』という書物は、前提として東京永青文庫所蔵の『綿考輯録』を底本として翻刻されたものである。本書の参考として挙げられているのは、同じく永青文庫蔵『綿考輯録』の諸本である。

 『綿考輯録』とは肥後藩主時代の細川氏についての家史である。細川藤孝・忠興・忠利・光尚の4代について記されており、編者は江戸時代の小野武次郎という人物。天明2(1782)年に完成したと伝わる。『綿考輯録』以前の細川家に関する記録である平野長看撰『御家譜』を土台として編纂の作業が進められたそうだ。

 さてこの汲古書院から出版された翻刻版『綿考輯録』における「忠興公(上)」は、巻数でいうと第9巻から第16巻までが収録されている。年代で言うと忠興が生まれた永禄6年から、慶長19年10月頃までの記録となっていた。つまり、室町末期の様子と、徳川幕府成立後の江戸初期までの出来事、とりわけ忠興の周辺についてが事細かに記されている。
 各巻の内容については別の記事で取りまとめる予定なので、そちらも良かったらぜひ。

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