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最新技術で手っ取り早く情報を/知られざる薩摩の遺恨/鹿児島市

「日本の城下町を愉しむ」一覧
  東日本編
(北海道・東北・関東甲信越)
  中日本編(北陸・東海・近畿)
  西日本編(中国・四国・九州)

★都道府県 鹿児島県
★城郭 鹿児島城

 鹿児島の城下町散策をしたいが時間がないという方。手っ取り早いコースをお知らせしよう。鹿児島中央駅東口を出て左に向かい高見橋を渡る。甲突川沿いを右に向かって甲突橋まで歩く。そこからナポリ通りを駅に戻る。距離約2キロ。歩くだけなら30分でOK。途中のポイントに立ち止まっても2時間。これで十分である!というと言い過ぎか。
 鹿児島は興味をそそられる観光ポイントに満ちている。幕末維新の有名人関係史跡を巡るだけでも1日では足りない。西郷隆盛(さいごう たかもり)ゆかりの城山墓所も行きたいが結構遠い。また島津斉彬が造った集成館はかなり郊外だ。しかし色々行ってみて、では鹿児島のエッセンスを詰めた最短行程は?と考えた結果が前記コースだ。こう自信を持って言えるのは、最新AR技術で歴史を教えてくれる設備にも助けられている。
 甲突川にかかる高麗橋と甲突橋の間の川べりに2018年、「維新ドラマの道」ができた。西郷や大久保利通(おおくぼ としみち)が育った鍛冶屋町のすぐ脇だ。高麗橋側の入り口に行くと、何やら顔らしきものが描かれた高さ3メートルもの柱が林立する。これは右から見ると大久保、左から見ると西郷に見えるというトリックアートだ。
 緑道に入っていくと、屋外に巨大なテレビ画面のようなものがいくつも置いてある。「島津斉彬集成館事業」「西郷隆盛と西南戦争」「大久保利通

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