「東京都市大学 発祥の地」
芝浦工大からの分離派が源流
★ジャンル【学校】
★場所 品川区大崎4-1-1
★最寄駅 東急池上線大崎広小路駅
★碑文
「1929年(昭和4年)、現在の東京都市大学の前身校である「武蔵高等工科学校」が、この地に誕生しました。その経緯は、同年5月頃、授業の改善・充実を求めた学生たちが、「自分たちが安心して勉学できる学び舎を新たにつくりたい」との切なる念願を結集し、支援者の協力を仰いで同年9月12日東京府より認可を得、「公正・自由・自治」を建学の精神に掲げて、新たにこの地に武蔵高等工科学校をスタートさせたことによります。校舎は、池上電気鉄道株式会社(現東京急行電鉄株式会社池上線)の協力を得て、東京府荏原郡大崎町大字谷山133番地の工場跡地(大崎広小路駅東側)を借用し建てられました。その後、1932年(昭和7年)9月、目黒区大岡山に移転し、1939年(昭和14年)12月、現在の世田谷区玉堤1丁目28番1号に移転しました。武蔵高等工科学校は、1942年(昭和17年)武蔵高等工業学校となり、1949年(昭和24年)に武蔵工業大学に昇格し、2009年(平成21年)現在の東京都市大学に名称変更しました。
★解説
大崎広小路駅を出て右側、駅を支える一番端の柱の横に掲げてあります。覗き込まないと気がつきませんのでご注意を。
なんだかイジワルされている様な設置場所に思えますが、実は発祥の敷地は、駅に接する東側の土地で、発祥の地を示すプレートが向いている場所なのです。これがある意味「正しい」設置方法とも思えます。
碑文の通り、東京都市大学の前身「武蔵高等工科学校」は1929年に開校しました。碑文には「授業の改善・充実を求めた学生」たちが新しい学校の開学を求めたとありますが、一体どの学校に改善・充実を求めたのかよくわかりません。
現在存続する学校なので、名前を明記するのを遠慮したのかもしれませんが、これは現在の芝浦工大のことです。芝浦工大は1927年に東京高等工商学校として発足したばかりでしたが、すぐに内紛が起こり、多くの教員・学生が離脱しました。この離脱派が結束して開いたのが武蔵高等工科学校なのです。校地は池上電気鉄道の支援を受け、初代校長は鉄道員技師であった竹内 季一(たけうち すえいち)で、それなりの陣容でスタートしたことがわかります。
その後順調に発展し、1942年には専門学校令による武蔵高等工業学校とな
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?