見出し画像

「履物問屋街発祥碑」

詳細不明の謎の碑

★ジャンル【産業】 
★場所 台東区花川戸2-15
★最寄駅 JR、東京メトロ駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
碑文なし

★解説
 浅草寺の二天門を出て隅田川に向かう途中にある花川戸公園内の二天門通りに面して建っています。
 浅草の花川戸周辺には今でも多くの履物問屋があります。その辺りを記念した碑と思われますが、ちょっとこの碑は謎が多い碑です。まず碑が建てられた年月日がどこにもありません。裏には「浅草履正会協同組合」という、建碑者らしき団体名と、その役職員の名前が多数書かれていますが、この団体は現在は存在しません。
 普通こうした碑には、なぜここが発祥地なのか、いつ発祥なのかといった謂れが書かれるのですが、そういったものは全くありません。花川戸公園では毎年「花川戸はきだおれ市」という靴や履物の格安市が開かれており、周辺の履物問屋の活動の場ではあるのですが。
 区に調べていただいて、この碑が1990年に区に寄付されたことは分かりましたが、寄付の経緯や碑の謂れ等は全く分かりませんでした。碑の揮毫をしているのは当時の区長であり碑の場所は公園敷地なので、おそらく公園の整備時に建てて寄付されたものだろうとのことでした。
 「浅草履正会協同組合」の理事長として筆頭に名前のある方は故人でしたが、子息が家業の履物卸会社を継いでおり、建碑の事情を聞いていただきましたが、30年以上前のことでよくわからない、とのことでした。
 うーーっむ。
 花川戸に履物問屋が多い経緯については、問屋街の団体で作った冊子には、「江戸時代に近くに歌舞伎小屋があり、役者も近所に住んでいたのでそ

これより有料です。以下には記事全文のほか、写真、地図、関連情報リンクなどがあります。ご購入いただく場合、この記事だけで100円お支払いいただくより、マガジン「東京23区発祥の地めぐり」全体を500円でお買い上げいただく方がお得かと思います。最終的に数百本近い記事をご覧になることができます。よろしくお願いします。

ここから先は

804字 / 3画像
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?