犬山イラスト祭

からくりはものづくりの源流?/ユニーク観光スポットでみんな満足/犬山市

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 江戸の大名家の6、7割は愛知県にルーツを持つという。将軍家が三河出身で親戚中が諸国で大名になったり、尾張の織田家、豊臣家の下で大名になった連中が各地に散らばっているのだから、なるほどと思う。しかしそもそも、愛知県出身者が揃って天下人になれたのには、特別な地域の精神があったのだろうか?
 時代は飛んで現代。ギスギスした東京、先細る大阪と比べ名古屋は訪れるたびに景気良さげに見える。思い浮かべると景気のいい企業が多いから当然か。でもそれにも理由があるのだろうか?
 そして犬山祭である。全国に山車祭りは数多い。犬山の山車は13で多くはない。だが犬山の山車には、なんと全てにからくり人形が乗っている。からくり山車は愛知や岐阜など旧尾張藩エリアに多く愛知には今も400もの山車があるが、一つの祭りで13とは圧倒的な数だ。

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       犬山祭の山車と犬山城

 城近くのからくり展示館では、からくりを操作したり、その仕組みを見ることができる。祭りは春だが、城下のどんでん館には4台の山車がある。旧尾張藩でからくりが多いのは、藩がその技術者を保護したからで、京都など全国から呼び寄せた。現在も尾張藩地域以外でからくり山車が残る場所はほとんどない。
 江戸時代のハイテク誘致が現代のものづくり産業につながったのか? まあそんなに簡単ではないだろうが、東京や大阪に対抗し、ユニークな食文化やサービスを生み出す愛知、東海地方の精神の源流を見る気がする。

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