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「電機学校発祥の地」(東京電機大学創立地、中央大学創立地)

流転の校地、実はアキバの源流

★ジャンル【学校】
★場所 千代田区神田錦町2-2
★最寄駅 J東京メトロ丸の内淡路町駅、都営新宿線小川町駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
「1907年9月11日 電機学校この地に設立さる 幾多の有為なる人材を世に送り その使命を今 東京電機大に託す」
隣接して建つ「東京電機大学」の碑文
「1949年4月開学 建学の精神『実学尊重』 教育・研究理念『技術は人なり』のもと 学園創立100周年を経 さらなる発展を目指し2012年4月 東京千住キャンパスを開設し移転」

★解説
 ここも発祥の地とするには疑問があります。長年東京電機学校の後身である東京電機大学のキャンパスがありましたが、1907年の設立場所は、ここのやや北の神田小川町だったからです。
 この碑は写真が4枚も使われたユニークな碑で、発祥地の地図までついています。そこにご丁寧に神田小川町の発祥地を示しておきながら、やや離れた碑の設置場所「現在地」も示しています。碑のタイトル、これでいいんでしょうか(笑)。錦町からの移転時に建てられた碑にも写真が4枚ついています。
 電機学校の設立者は扇本真吉(おうぎもと しんきち)と廣田精一(ひろた せいいち)です。共に東京帝大卒の技術者で実業家として活躍していました。設立当時の日本の工科系学校は高度な技術を研究するという色彩が強く、現場の技術者育成を目指した二人は、新たな学校の設立を決意したのです。
 現場の技術者に教育を施すという考えから、授業は夜間とし、昼間働いている者が学べるようにしたのがユニークな点で、このため校舎も、別の学校

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