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「駅伝の碑」(駅伝発祥の地)

日本独自の競技、「駅伝」最初のゴール地

★ジャンル【スポーツ】
★場所 台東区上野2-14-21
★最寄駅 京成上野駅、JR、東京メトロ上野駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「駅伝の歴史ここに始まる」
「我が国、最初の駅伝は、奠都五十周年記念大博覧会「東海道駅伝徒歩競走」が大正六(一九一七)年四月二十七日、二十八日、二十九日の三日間にわたり開催された。スタートは、京都・三条大橋、ゴールは、ここ東京・上野不忍池の博覧会正面玄関であった」

★解説
 不忍池のほとり、京成上野駅から歩いて弁天堂入口の少し手前にあります。
 またこの碑と同じものが、スタート地点の京都三条大橋のたもとにあります。
 駅伝は正式には「駅伝競走」と言い、日本で始まった競技です。英語では「Road relay」が公式名ですが、海外でも「Ekiden」と日本語のまま紹介されたり競技が行われたりしています。
 碑文にもあるように、「奠都五十周年記念大博覧会」を盛り上げるイベントの一つとして、当時の読売新聞社会部長だった土岐善麿(とき ぜんまろ)らが企画して実現しました。「奠都」とは都が移ることで、この博覧会は1869年に首都が東京となってから50年を祝うイベントでした。「遷都」だと京都が首都でなくなるとの意味が含まれるので、気を遣って「奠都」としています。
 ちなみに土岐善麿はスポーツ関係よりも石川啄木(いしかわ たくぼく)の支援者、国語学者として有名ですね。啄木の晩年に親交があり、啄木の葬儀は土岐の実家の寺で行われました。啄木の句集なども土岐が奔走して出版しており、土岐がいなければ啄木は世に知られなかったでしょう。
 その後土岐は朝日新聞社に移り、戦時中も自由主義的主張を曲げずに退職して隠遁し、戦後のその姿勢が評価されます。そして戦後の国語教育の復興

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