電話交換創始の地1

「電話交換創始之地」

実質「電話発祥の地」ながら詳細不明

★ジャンル【産業】
★場所 千代田区丸の内1-4-6
★最寄駅 JR東京駅、東京メトロ・都営地下鉄大手町駅

これまでの東京23区発祥の地一覧

★碑文
「東京電話交換局跡 明治二十三年十二月十六日開始 紀元二六百年 逓信省」

★解説
 東京駅にほど近い日本工業倶楽部ビルの大名小路側にはめ込まれています。
「東京市外電話局誕生の地」で書いたように、日本の電話サービス開始は、東京と横浜で、この1890年(明治23年)12月16日に始まりました。横浜の電話局跡にも同じ碑が建っています。
 電話の開始という現代社会にとって画期的なできごとの発祥の地なのでもっと詳細な説明があってもいい気がしますが、一つにはこの場所がNTTやそのグループ関係の所有地ではなくなっているという事情が影響しているかもしれません。
 「東京市外電話局誕生の地」で書いたように、ここにできた電話局は2年足らずで今の大手町に移転します。これはこの一帯の国有地が軍から三菱に売却されたからです。
 当時丸の内一帯は軍用地で、軍は近代化のために資金を欲しており、また江戸時代から使っていた丸の内の建物は老朽化が激しく、移転を画策していました。しかし売り出し価格が余りに高額だったため、多くの実業家は尻込みし、時の松方正義大蔵大臣が、次男の妻の父だった三菱の二代総帥岩崎弥之助に頼み込んで買ってもらいました。これが1890年(明治23年)のことです。電話局の敷地も軍の土地に建てられており、いずれ移転しなければならなかったのです。

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