「招き猫像」(招き猫発祥の街のシンボル)
「招き猫」伝説発祥地最寄り駅の像
★ジャンル【文化】
★場所 世田谷区豪徳寺1-43
★最寄駅 小田急線豪徳寺駅
★碑文
「『世田谷区街づくり条例に基づく(豪徳寺駅周辺地区街づくり協議会)』が招き猫発祥の地のシンボルとして発案し、小田急電鉄の協力により建立する」
★解説
豪徳寺駅改札を出た正面、高架下の道路ぎわにあります。
招き猫の発祥地については諸説あります。台東区編で「今戸焼発祥之地」を紹介していますが、そこが「招き猫」発祥の地である、という説があります。
こちらの豪徳寺には江戸時代初期に遡る伝説があります。この周辺は江戸近辺では珍しい大名家領地で、彦根藩井伊家の領地でした。ある日当主の井伊直孝(いい なおたか)が豪徳寺の前身となる寺の前を通りかかると、中から手招きする白猫がいました。そこで寺へ入って住職と話をしてみると突然の雷雨となります。
直孝は「雨に濡れずに済んだ」と猫に礼を言い、また住職とも親しくなり、この寺を豪徳寺と改名して井伊家の菩提寺とします。話によっては危うく落雷の難を逃れたとして、猫を命の恩人とした、などとすることもあります。寺では猫が縁で譜代筆頭の井伊家の菩提寺となることができたため、白猫が亡くなると招猫堂を建てて祀りました。
以後、その猫の土人形を招猫堂に供えてあやかるようになります。またこの招き猫をモデルに作られたのが彦根市の大人気キャラクター「ひこにゃん」です。
つまり「招き猫」を作るようになった伝承の発祥地が豪徳寺であり、「招き猫」の焼き物製作の発祥地が今戸である、ということになります。しかし
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