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シャッター街から復活、黒壁スクエア/町衆の自治の伝統、秀吉時代から/長浜市

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 街を歩いて驚いた。賑わっている。訪れたのは真冬の平日の昼。それでも多くの人が歩き、店が開き、灯りがついている。人口10万強の新幹線も通らない地方都市。商店街は寂れ、シャッター通りとなっているのが相場なのだが。賑わいの中心に黒壁ガラス館があった。美しいガラス製品が並び、多くの女性客で賑わっている。
 黒壁はガラス館の名であり、ここを中心に中心街で多数の店舗を運営する会社名でもある。かつて銀行だった建物だが、キリスト教会となって黒い漆喰壁は白く塗られ、昭和の終わりには中心街の信者減少から売りに出されていた。
 他の地方都市と同様、ここでも小売業の中心は郊外の大型店に移り、中心街の空洞化が進んでいた。かつての名建築が売りに出て、とにかくここを保存してなんとかしよう、とできたのが第三セクター会社黒壁だった。
 しかし買ってはみたものの、何をするかは決まっていなかったという。誰かが女性に人気のガラス細工店はどうかと提案し、小樽やヨーロッパなどを視察してオープンした。実のところガラスと長浜は全く関係がない。平成時代に入ってからの出会いだが、これが当たった。
 ガラス細工からステンドグラス、さらに体験制作と幅を広げ、オルゴール

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