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「染井吉野桜発祥之里 駒込」(ソメイヨシノ発祥の地)
全国のソメイヨシノは全て同じ遺伝子
★ジャンル【文化】
★場所 豊島区駒込2-2-1
★最寄駅 駒込駅
★碑文
「駒込の一部は江戸時代染井と呼ばれ、巣鴨とともに花卉・植木の一大生産地であった。この地で江戸時代以後数多くの優れた園芸品種が誕生したが、なかでも染井吉野は、当地の地名から名付けられ、世界を代表する桜の品種となった。左の絵は、植木屋の第一人者、染井の伊藤伊兵衛の庭で大勢の人が花を愛でている様子である」
★解説
駒込駅北口駅前に染井吉野桜記念公園があり、その入り口脇にこの碑文が書かれたモニュメントがあります。
日本で現在「桜」と言えば、ほぼこのソメイヨシノと言っていいほど普及している人気品種です。
ソメイヨシノは近年の研究で遺伝子が全て解読され、エドヒガンとオオシマザクラが交配してできた品種であることがわかりました。当初の交配が自然に起きたのか人工的に行われたのかはわかりませんが、ソメイヨシノは種ができないため、その後の繁殖は接木でしかできず、人工品種と言っていいでしょう。
染井吉野桜記念公園にはエドヒガンとオオシマザクラが植えられているので、見比べると面白いです。
また同じエドヒガンとオオシマザクラの交配種でも様々な個体ができるはずですが、全国のソメイヨシノは同一遺伝子であるため、全て同じ1本の木から増えています。双子、三つ子どころではありません。何百万子です(笑)。
その発祥地、あるいは最初の1本はどこにあったかはわかっていません。江戸時代の末期から染井村の植木屋が「吉野桜」と称して売っていたようです。以前は碑文にも出てくる著名な植木屋である伊藤伊兵衛政武が作り出した、との説もありましたが文献などの記録がありません。
明治になると成長が早く、葉よりも花が先に出て咲き花色が華やかで美しいこと
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