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「献血発祥之地」

戦後に始まる日本の献血運動

★ジャンル【学校】 
★場所 渋谷区広尾4-1
★最寄駅 東京メトロ広尾駅

これまでの23区発祥の地一覧

★碑文
「誕生日に献血を」

★解説
 広尾駅から登った上、日本赤十字社医療センター入り口のバス停入り口道路脇の植え込みにあります。
 輸血献血の歴史は、麻酔や外科手術の歴史と比べると私には新しいように感じます。出血した人や不健康な人の体内に血を加えようという発想は古くからありましたが、極端な場合動物の血だったりして、大抵は失敗してきました。免疫や血液型という知識がなかったからです。
 カール・ラントシュタイナーが血液型を血液型を提唱したのは1901年、20世紀に入ってからのことです。その結果輸血が進みますが、当時は血液の凝固を防ぐのが難しく、輸血者と患者の血管を直接繋いで輸血をしていました。
 本格的に輸血が普及したのは1910年代に血が固まるのを防ぐ血液抗凝固剤が開発されてからで、第一次世界大戦で多くの負傷兵を救いました。大戦中に日本赤十字社からフランスに派遣されていた塩田広重(しおた ひろしげ)はこの技術を学び、1919年には初めて日本での手術に応用し成功、1930年には、東京駅で狙撃された濱口雄幸(はまぐち おさち)首相を輸血で救います(濱口は10か月後に細菌感染症で死去。抗生物質はまだなかった)。
 こうして輸血の有効性が認識されて広まりますが、主な輸血手段は輸血者

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