料理の「きほん」を身につけるために|買った本
レシピ本をたくさん持っている割に、見ながら作ることがほとんどありません。なので、なくていいんじゃないかと思うこともあるんですが、たまにパラパラ眺めるのは楽しいし、なくすとただでさえ殺風景な部屋がもっと殺伐とした感じになりそうな気がして、そのままにしています。
そこに先日、楽しみにしていた寿木けいさんのレシピ本、『いつものごはんは、きほんの10品あればいい』(小学館)を本棚に加えました。
寿木さんは Twitter で「きょうの140字ごはん」というアカウントを運営されています。
晩ごはんを考えるとき、ちょっとしたお惣菜を買ってしまうことが多いのですが、本当は材料を買って作りたいと思っています。でも、いざ最寄駅に着くと作る気力がうせてしまい、「今日はもうお惣菜でいいや……」と思ってしまうのです。
なんとかしないとなぁ、と考えていたとき、以前放送していたドラマ『きのう何食べた?』を見て、どんなに疲れていても晩ごはんを作れる人の思考回路がふと気になり、マンガで紹介していたレシピのうち、特に自分が作りたいと思ったものをピックアップして、情報を整理しながらテキストにベタ打ちしたことがあります。
そこでわかったのは、頻繁に使う食材や調味料がほぼ固定していること、そして、旬の食材を取り入れながら飽きないようにバランスをとっている、ということでした。
シロさんにとって、安い食材でバランスのよい味付けを心がけることがモットーで、晩ごはんでは鶏肉(「モモは高いんだぞ、モモは!」と言いつつ、モモ肉を愛用していることも判明)、わかめ、梅干し、にんにく、鶏ガラスープ、めんつゆなどをきほんの食材&調味料にして、さまざまな調理法や味付けをしながら、ケンジのために晩ごはんを作っているんだなぁ。
……と、ここまではわかったのですが、じゃぁわたしにとっての「きほん」を作るにはどうしたらいいんだろうと考えたときに、はたと立ち止まってしまったんです。シロさんのレシピは確かにおいしいし、お気に入りのものもあるんですが、ここまで鶏肉を食べないし、にんにくそんなに使わなくてもいいし、と。
そんなとき、寿木さんのツイートでこの本のことを知り、「はじめに」を読んで「きほんと旬でバランスよくの法則でいいんだ」と腑に落ちたのでした。
ちなみに、「はじめに」は、現在(2019/10/16現在)も無料で読むことができます。
ざっとみたところ、寿木さんの「きほんの10品」と「仲間レシピ」が紹介されています。きほんの10品もわたしの食習慣と極端にずれてなかったし、料理にまつわるエッセイも掲載されているので、今度こそわたしの料理のきほんを作ることができそうな気がします。
というか、できるように頑張らないと。